トイレつまり/水漏れ修理マイスターでプロのトイレ修理業者さんに教えてもらった話を公開します。知らないうちに日常的にやっているトイレをつまらせる6つの習慣

ごきげんよう、東都れいと申します。 トイレつまり/水漏れ修理マイスターの、マスコットをしています。

トイレは実は、とても繊細なものです。ちょっとしたことでつまってしまいます。つまりの原因になってしまう間違ったトイレの使い方について、プロのトイレ修理業者さんに聞いてきました。トイレがつまってしまって、慌ててしまうなんてことが起こらないよう、つまりの原因を皆さんに知ってもらえると嬉しいです。

トイレがつまることは非常事態です。あなたも一度は詰まらせて慌てたことがあるのではないでしょうか?

トイレつまりは、突然発生するように見えても、実は日頃から「つまりやすい使い方」をしていたことが原因であることも多いのです。逆に言えば、ちょっとした注意でつまる確率を減らせるということです。

最もよくあるトイレつまりの原因をプロのトイレ修理業者が教えます。

1.吐瀉物(平たく言えばゲロ)や猫砂などの異物

トイレつまりの原因の多くが、異物によるものです。トイレットペーパー以外のものを流すのは厳禁と考えましょう。

特に注意したいのは、市販のお掃除シートや、猫砂など。これらは「トイレに流せる」という記載があっても、できるだけ流さないほうが安全です。流れるようにはつくられていても、トイレットペーパーより流れやすいことはありません。流す量によってはつまってしまうこともあるのです。

食べ残しや生ゴミをトイレに流す人がいますが、これも避けるべきです。小さくても固形物はつまりやすいですし、油分を含むものは、冷水が流れるトイレ配管の中では固まってしまい、つまりの原因になります。もちろん、油そのものを流すのは非常によくありません。同じ理由で体調が悪くなって嘔吐したときの吐瀉物も、できればトイレは避けたほうが本来は無難なのです。

2.物を落としてしまったときに拾わずそのまま流してしまった

もし、トイレに固形物を落としてしまったら、どうすればいいでしょうか。

固形物をうっかり落としてしまったときは、もちろんですが拾うようにしてください。小さな物だとつい拾うことを嫌がって流してしまうことがありますが、後々、問題が大きくなることがあります。

拾い方:落としたものが見えないときはゴム手袋などをしたうえで、手を入れてみます。ラバーカップを使うと吸い出されてとれることもありますが、かえってつまってしまったり、便器を傷つけてしまったりすることもあるので、まずは手で試してみてください。

このとき、トイレの内部構造を頭に入れておくといいでしょう。

このような形になっているので、手でとれる位置にないとき(「せき」より先に行ってしまっている場合)はどのみちラバーカップでも難しいでしょう。とれなくなってしまった場合に配管の奥にまで進んでしまうと大きな修理が必要になってしまうケースがあります。自力でとれない場合には早めに業者に相談されることをおすすめします。

珍しい例としては男子中高生がトイレでエ○本を読んでいて、両親にバレそうになって証拠隠滅のため流して詰まった例もあったとのことです。細かく千切って流していたそうなのですが、紙なら何でも流れるだろうというありがちな勘違いですね。その業者さんは察してこっそり捨てておいてあげたそうで、あまり表には出ない心温まるエピソードでした。

3.つまりの前兆が起きた段階での対応不足

トイレつまりには急性のつまりのほか、少しずつ進行する、慢性的なつまりもあります。過去に流してしまったなにかに、後から流したものや汚れなどがどんどんひっかかっていっている場合などです。

そうしたつまりには、前兆があることが多いのです。
水を流した後、便器の中の水位がいつもより高かったり、低かったりしませんか? もしそうなら、すでにつまり始めている可能性があります。

つまりの前兆を発見したら、ラバーカップを使ってみましょう。

台所やお風呂の排水に使うような、パイプ洗浄用の薬剤は、トイレにはあまり適しません。便器や配管を傷めることもありますので、ラバーカップを使うのがおすすめです。真空パイプクリーナーでも構いません。

ラバーカップは、排水口に押し付けて、引き上げるときの水の吸引力で、つまっているものを取り除きます。このとき、排水口に密着していることが必要ですので、トイレに使うには下のような「でっぱりのついたもの」が効果的です。

4.タンクにペットボトルを入れ過ぎ

節水アイデアとしてまことしやかに囁かれている「タンクの中にペットボトルを沈めることで節水する」ですが、これは節水にはなるかも知れませんがトイレにとっては過酷です。

ペットボトルを入れる方法は、ほかにもチェーン部分がひっかかって水が止まらなくなってしまったり(逆効果!)その他タンクの不具合や故障、水の逆流などの原因になったりもします。

小さなものであればまだしも、中には過剰な節水からいくつもペットボトルを沈めて度々つまらせて逆に修理費用がかさむといったことも往々にしてあります。

ビール瓶やレンガなどの固いものを沈めるのも同様で、タンクを破損してしまうおそれもあるため、おすすめできません。

また、タンク底の排水弁にとりつけて、流れる水が早めに止まるようにする節水グッズがありますが、これもやはり、水量を制限してしまうのでよくありません。

トイレの水量については、勝手に手を加えないことが一番なのです。

5.う○こを「小」で流してしまった

トイレの水洗レバーには「大」と「小」があります。う○こをしてしまったときに誤って、または節水を意識して「小」を使う人がいますが、これはやめましょう。

「大」と「小」は流れる水の量が違い、それぞれに適量が流れるようなっています。そのため、「大」なのに「小」で流してしまうと水の量が、トイレメーカーが想定しているよりも少なくなってしまいます。これが、状況によってつまる原因になるのです。設計されたとおりの水量が流れていないと、一見、流れたように見えても、流したものが途中で止まってしまっていることもあります

流れる水量は、トイレの種類によりますが、「大」で13~15リットル、「小」では5~6リットル程度です。ただし、最近のトイレになるほど性能が向上していて、「大」でも10リットルを切るものもあります。流れる量が多いトイレは、もったいない気もしますが、そのトイレでは、そのくらいの量がないと流すのに支障があるということですから、無理に節水しようとしないほうが安全です。

6.トイレットペーパーの使い過ぎ

ここまで紹介してきたように、トイレのつまりを防ぐ方法は、

  • 本来の水量を保つ
  • つまりそうなものを流さない

この2つに集約されます。

便以外で流していいのはトイレットペーパーだけ、とは先に述べたとおりですが、しかしちょっと待ってください。実は、トイレットペーパーであってもたくさん流しすぎるのはNGです。

トイレットペーパーは、トイレに流すための紙であって、すみやかに水に溶けるようにつくられています。ですが、あまりたくさんの量を一度に流してしまうと、トイレットペーパーであっても、つまりの原因になります。

実はトイレットペーパーも大量だと溶けきらずひっかかってしまうのです。

トイレットペーパーの使用は適量をこころがけることが大切です。トイレットペーパーは、一人あたり、月に3~4ロール消費するのが目安とされています。それより消費量が多い場合は、使い方を見直してみましょう。

特に何重にもぐるぐると巻くようにして使うのは避けてください。溶けきらない紙がひとかたまりになってつまりやすくなります。参考としては2~3枚の厚みで問題ありません。 どうしても紙の量を多く使ってしまいがちな人は、巻かずに、少しずつ切り離した紙を重ねて使うようにしてみましょう。そうすることで、水の中で紙がバラバラになり、ひっかかるのを防げます。

豆知識:トイレットペーパーのつまりは、お湯を流すことで解消することがあります。トイレ修理業者さんを呼ぶ前に一度試すことをおすすめします。ただし、便器が割れてしまう可能性があるため熱湯は使わないように注意して下さい。

さいごに

トイレは毎日必ず使うものですから、トラブルがあるととても困ってしまいます。今回ご紹介したようなポイントにほんのちょっと気を配るだけで、トイレのトラブルの確率が減らせますから、ぜひ実践してください。

あなたの大切なご家族・ご友人にも教えてあげていただけたら幸いです。

トイレがつまる原因って、ほんの些細なことなんです。まわりの皆さんにも教えて、普段から気をつけてあげてくださいね。わ、私みたいな恥ずかしい思い、してほしくないですから…!
次回予告!

東都れいです。次回は鍵のきいさんが、防犯について説明してくれます。
空き巣を防ぐために普段からできることや、効果的な鍵の使い方といった、色々な方法を教えてくれますよ。
きいさんから、皆さんに伝えたいことがいっぱいあるんだそうです。
ぜひ、役立ててあげてくださいね。

意外な盲点。空き巣に狙われる危ない家の特徴

※現時点、トイレつまり/水漏れ修理マイスターはオープン前で依頼・相談は受け付けておりません。ご了承ください。

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