移動自粛の全面解除などで第二波への警戒が求められる新型コロナウイルス。
厚生労働省は過去に感染したかどうかが分かる“抗体検査”について気になるデータを発表した。
6月上旬に東京都、大阪府、宮城県の3つの都府県で行った抗体保有率について。
感染者数が多い東京でも0・1%、大阪は0.17%、そして福島県と同じ東北、宮城では最も低い0.03%となった。
ここから見えてくることは依然として多くの人が感染する可能性あり、第二波第三波が起こりうるということ。
福島県福島市ではこの抗体検査を独自に始めたクリニックがある。
<福島県福島市の八子胃腸科内科クリニック>
6月上旬から「抗体検査」を始めた。
八子胃腸科内科クリニック・八子章生院長:「(抗体検査は)住民の方の感染の既往をはかるものなので、実態を我々もみたいし、患者さん側も自分が感染したかどうかを確認したいという部分を踏まえて導入しました」
このクリニックが採用しているのは、抗体の有無だけでなく、量もはかることができる検査方法。
少量の血液を採取するだけで、費用は税込みで5500円。
結果はおよそ1週間以内に郵送される。
八子胃腸科内科クリニック・八子章生院長:「まだ10人レベルなので、幸い今の所、陽性者はいないですね。実際は、福島県内ではほとんど患者さんはいないんじゃないかと思います。国の調査では、宮城県は0.03%ということなので、福島県もほぼ同等の数ではないかと考えております」
一方、抗体検査についてはまだ分からないことがあると八子院長は指摘する。
八子胃腸科内科クリニック・八子章生院長:「抗体価が短期間でかなり下がってきているデータが(中国で)発表されていましたので、それを考えると、日本で同様なことがあるとすれば、一度罹って抗体が陽性になっていても、2度目の感染もあり得ると思いますね」