ほぼ日刊イトイ新聞

2020-06-28

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・食事をおかゆにすると、体調がよくなる。
 もちろん、おかゆの食卓では、おかずもシンプルにして、
 食べる量も減らすのだけれど、
 いつもおかゆの後は調子がいいなぁと実感する。

 緊急事態宣言のころから、食事の量が増えている。
 量も増えているし、回数も多いように思う。
 夜食的なものも食べることがあるし、
 小腹が空いたとか言って、なにかとものを食おうとする。
 これでふとった人が、世間にいっぱいいるようだ。
 ぼくも、そういう仲間のひとりなのだけれど、
 ふとること以上に、胃腸の負担を感じていた。

 そういうときに、おかゆの回をつくる。
 ひとつかみのお米で、一食分たっぷりできる。
 おかゆのおともは、軽いものばかりだ。
 かつお節にしょうゆをかけたもの、昆布の佃煮、梅干し。
 重めのおかずといっても、焼いたしゃけ、炒り卵くらい。
 この食事で、胃腸もよくなるし、気分的にも軽くなる。
 香り、味…米のおいしさがしみじみ感じられるのもいい。
 おかゆ、いいことずくめなのである。
 こういうことは、前々から思ってはいたのだけれど、
 今回、いよいよ考えついたことがある。
 ひと月に一度は、「おかゆの日」と決めよう。
 ぼくが子どものころには、家に「お赤飯の日」があった。
 あれと同じように、決めてしまえばいいのだ。

 しかし、こういうことを言うようになったのも、
 ぼくの小規模な「炭水化物制限」が終わったからだ。
 ここ一年くらいか、それほど真剣にではなかったけれど、
 お米を中心にした炭水化物の摂取を少なくしていたのだ。
 ダイエット的な効果があるというのが理由だった。
 でも、もうやめた、食べ過ぎには気をつけるけれど、
 お米のごはんも、パンも、麺も、ふつうに食べている。
 なにか差し支えがあったら、また考えればいい。
 「食べすぎ一般」に注意するのみ、という方向で行く。
 そういう腹八分目的な気持ちの「ふつう」の食生活に、
 さらに「おかゆの日」を加えるのだ。
 これ、じぶんとしてはとてもいい考えだと思っている。
 「もちの日」も制定したいけれど、それはどうかな??

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
胃腸の重い人たちよ、今日、さっそくおかゆにしてみてね。


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