7月以降に台風多発の可能性 コロナ禍の避難所対策が急務

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 コロナ禍と自然災害が重なったら、避難所で「密」にならないか不安だ。25日、長崎県では50年に一度の記録的な大雨を観測した。気象庁は九州北部を中心に土砂災害への警戒を呼びかけ、もっとも危険度の高い「避難指示(緊急)」を一部地域に発令。自治体も公民館や学校を中心に避難所を開設した。コロナ禍が収束しない中での避難所生活が、ついに現実のものとなった。

 これからのシーズン、気になる自然災害は「台風」だ。昨年9月に房総半島などを襲った台風15号は、約4万2000棟の建物に被害をもたらした。さらに翌月の台風19号の影響で、復旧まで長引くこととなった。

■今年はまだ台風2号だが…

 気象庁の発表では、今年は5月と6月に1つずつ発生しただけで、まだ台風2号まで。例年6月までに6、7号ぐらいにはなっているから発生は少ない。しかし油断はできない。過去のデータによると、上半期に2、3個しか発生していなくても、7月以降の下半期に多発するパターンが存在する。直近では昨年2019年と17年で、昨年は6月までは3個だが、下半期は26個も発生した。17年は6月までが2個で、下半期は25個だ。

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