LEFT ALIVE
【れふと あらいう゛】
ジャンル
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サバイバルアクション
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対応機種
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PlayStation 4 Windows(Steam)
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発売元
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スクウェア・エニックス
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開発元
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スクウェア・エニックス シリコンスタジオ イリンクス
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発売日
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【PS4】2019年2月28日 【Win】2019年3月6日
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定価
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通常版:8,300円(税抜) 限定版:27,000円(税抜)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:D(17才以上対象)
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判定
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良作
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概要
2019年2月に発売された、戦場に取り残された3人の主人公を操作して脱出を目指すサバイバルアクションゲーム。
ロボットSLG「フロントミッション」シリーズと世界観を共有しており、ロボット兵器「ヴァンツァー」などの要素が作中に登場する。
ヴァンツァーの戦闘やリアルなグラフィックを前面に押し出した事前映像により、シリーズファンや他のロボットゲームファンからの注目を集めていた作品。しかしロボゲー愛好家の期待した方向性と実際の作品内容の乖離により、ゲームとしての完成度とは別方向で低評価を招くこととなった。
ストーリー
2127年12月24日、ヨーロッパ大陸。
黒海近辺のルテニア共和国は、突如として隣国であるガルモーニヤ共和国に宣戦布告される。
国境沿いにあるノヴォスラヴァ市は侵攻してきたガルモーニヤ軍によって瞬く間に占領され、ルテニア軍は撤退、市は孤立無援の戦場と化す。
ノヴォスラヴァ市に取り残された、ヴァンツァーパイロットのミハイル・ノヴォスラヴァ市警のオリガ・元死刑囚の脱獄犯レオニードの3人は自力で戦場からの脱出を目指すが、その過程でこの戦争に隠された陰謀を知ることになる。
特徴
破綻しない武器バランス
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武器のバランスが良く、プレイヤー毎に攻略法が違うのが特徴の作品である。一見TPSの様に見えるが、TPSに比べて銃の使用率が控えめで、代わりに格闘武器や投擲武器などの使用率が高くなっている。だがTPSで銃の使用率が非常に高いと言うだけで、本作の銃の使用率が他の武器に比べて低いということではない。銃も使える場面では大いに活躍する。
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脱出するついでに逃げ遅れた市民をシェルターに誘導するサブクエストが発生し、助けた人数によってクリア後の主人公の人生が変化する。市民の救助に成功しても報酬アイテムが貰えるという事はなく、失敗してもその後のプレイに影響はない。むしろ成功させようとすると救助ルートの確保でアイテムを消費する為、その後の攻略で不利になる。市民の近くには有用なアイテムが設置されていることが多くあり、MAPに表示される市民の位置を頼りにそのアイテムを拾いに行くことが出来る。また救助前の会話でアイテムをくれる市民もいる為、バッドエンドでも良いからクリアだけを目指すなら、市民の近くに行きアイテムだけ貰って見殺しが効率的。
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ヘッドショット倍率が3倍と高めに設定されている為、TPSの上手いプレイヤーは攻略上有利になる。しかし弾が圧倒的に足りない為、TPSの得意なプレイヤーだからと言って射撃だけで簡単に進められる難易度ではない。
豊富な収集要素
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アーカイブが充実しており、黒幕の目的からフィギュアの入荷まで様々な情報を得ることができる。マップの様々なところに落ちており収集要素になっている。
ステルス・サバイバル要素
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敵兵は大体1〜5人のグループで行動しており、主人公を発見すると即座にグループ内で発見状態を共有する。他のグループへの伝達は基本的に行わない為、銃撃戦をしていても遠くの敵は突っ立ったままでいる。しかしそのまま戦闘を続けると警戒度が上がり、四方から敵グループが集まってきて袋叩きにされる。警戒度を出来るだけ上昇させない方法で敵を掻い潜って進むのが攻略の鍵となる。また警戒度が上がり敵兵が集まってくると隣接するエリアの敵兵は当然減ってしまう。それを利用して通らない道の警戒度を上げて、通る道を手薄にする方法もある。
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主人公は十分な装備を持っていない(持っていても敵が多い為すぐに尽きる)為、落ちているアイテムを拾って活用することになる。拾った空き缶などはそのまま投げて使うことも出来るが、爆薬と組み合わせる事で即席の手榴弾の様な物を製作する事が出来る。投擲ガジェットは敵兵にプレイヤーの位置を気付かれないので、銃で戦いたくない時に頼りになる。
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ヴァンツァーと呼ばれるロボットに乗れるチャプターがあり、歩兵の時とは別物のゲームになる。倒した敵ヴァンツァーの武器を拾う事で多少のカスタムは出来るが、肩の武器や手足などのカスタマイズは出来ない。また、チャプター毎に乗り捨てである。
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オンラインに繋いでいる状態でプレイすると、他のプレイヤーが死んだ場所に一般味方兵の死体が転がっている。死体からはアイテムを拾える他、死体が多く転がっている場所は危険地帯だと知る事ができる。
周回プレイを意識した構成
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2周目以降はクリア特典としてプレイヤーの強化が行える。ハンドガンの威力を3倍にしたり、落下ダメージを無効にしたりできる他、スライディングで戦車を破壊できる様になるぶっ飛んだものまである。
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難易度は5つあり(アップデート前は4つ)、難易度を上げると所持弾数を制限され、敵のHPと攻撃力が上昇する。アップデートで追加された最低難易度のみ、ヘッドショットと背中への格闘攻撃の倍率が更に上昇している。
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オートセーブ1枠と任意セーブ4枠まで進行状況を記録できる。
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主要キャラクターとの会話の選択肢によってクリア後の主人公の人生が変化する。またアーカイブを入手する事ができる。アイテムを貰えたりなど、攻略に関係するものはない。
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市民との会話では選択肢で貰うアイテムや失うアイテムを選べる。間違った選択肢を選ぶと市民の救助に失敗する事がある。
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1つのMAPにアイテムボックスが3〜4ほど置いてあり、要らないアイテムを収容出来る。ボックス同士は繋がっていない為、必要になったアイテムは収納したボックスまで取りに行く必要がある。またボックスを通して3人の主人公でアイテムの受け渡しができる。1周目では次にどの主人公がアイテムを収容したMAPに来るか分からないため活用するのは難しい。2周目以降で真価を発揮する。
評価点
パターン構築の楽しさ
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敵の配置は固定で、しかもプレイヤーが近づくまで巡回行動を開始しない為、容易に攻略パターンを組める。またアイテムの入手もランダム性が低い為、何度でも同じ状況を再現する事ができ、計算され尽くされたプレイングも可能。
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シューティング、リソース管理、メカアクション全てのジャンルを活用しないといけない、宛らゲームのトライアスロンと言うべき内容になっている。どんなプレイヤーでもなからずどこかのジャンルで苦戦する歯応えのあるバランスになっている。
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武器の攻撃力はリアリティを完全に廃し、ゲームバランスを最優先にした良好なバランスになっている。例えば同じ爆薬で作った爆弾でも、当てやすい投擲型と当てにくい設置型では攻撃力が倍以上違う。また入手性が低い拳銃のマグナム弾はアサルトライフルの数倍強く設定されている。
ロボット造形
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柳瀬敬之氏によるメカデザインが非常に良い。従来のヴァンツァーとは違い太めのガッシリしたメカデザインの世界に溶け込みつつも、その世界での最新鋭を意識した異質さを両立している。
問題点
バグ・調整不足
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Windows版では「タイトルメニューに戻る」を選択するか、EDムービーに入る直前で大体50%の確率でクラッシュする。環境によっては100%起動しない、動作環境を満たしているにもかかわらずfpsが極端に落ちる等の問題もある。
敵AIの完成度の低さ
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こちらが物陰に隠れていても正確に射撃してくるのだが、時間が経つと何故か警戒を解いてしまったり、あらぬ方向を向いていたり、隠れていても身体がはみ出ていたり、
そもそも隠れずにこちらに突進してきたり
と、不可解な行動をよく取る。
また、
空き缶や花火などの敵の注意を引くアイテムを使うと、途端にそちらに食いついていく
姿は見ていて滑稽。
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PS4版はPCに比べてチャプター毎の初回ロードが長い。
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任意セーブ枠が4つと明かに少ない。ステージセレクトもない為、好きなチャプターをプレイする事が容易ではない。
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リモート地雷を設置後にリトライすると、リモート起爆が出来なくなり、敵が踏むと起爆するただのIED地雷になる。
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オンライン要素である味方の死体から拾えるアイテムが完全にランダムな為、まだ手に入らない銃の弾が序盤で落ちてたりする。銃弾はバックパックの容量を食わないので拾っておいても別に損はないが、仕様を知らないプレイヤーは「銃本体を拾い忘れてるんじゃないか?」と困惑する。
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ヴァンツァーのHPを確認するのにいちいちメニューを開かないといけない。
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メインキャラクターやメカのグラフィックは良いものの、市民や土嚢などの小物は作りが荒い。また予算の関係から日本企業制作でロシア周辺国が舞台であるにも関わらず英語音声のみである。
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アップデートでシューティングライクなプレイを体験できる最低難易度を追加したのは良いが、何故か全難易度でも敵が弱体化されて緊張感がなくなった。
総評
リアルなグラフィックとは裏腹にリアルを投げ捨てた全く新しいゲームバランスで初プレイ時は困惑するが、システム理解する度に新しい攻略法が生まれる快感を得ることが出来る。ムービーもゲームプレイを阻害しない程度の短いものばかりなのでゲームに集中しやすい。予算不足な点が垣間見え、粗の多さは否めないもの
ここに文字を入力
の、ゲームをしてもらう事に注力したゲームらしいゲームと言える。
余談
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本作は元々『フロントミッションシリーズ』のタイトルで出す予定だったが、内容がまるで別物になった為タイトルから外されている。同じく本編のシミュレーションからは別物になったアクションゲームである『フロントミッションシリーズ ガンハザード』や『フロントミッション エボルヴ』ですら『フロントミッション』の名がついていることから『LEFT ALIVE』は本当にFMシリーズから外されてしまったとも考えられる。また開発陣もディレクター、メカデザイナー、プログラマーやプランナーがかつてフロム・ソフトウェアで『アーマード・コアシリーズ』などを手掛けた面々であったことから、『アーマード・コア』の精神的続編を望む声もあった。加えて『メタルギア』シリーズのデザイナーであった新川氏や柳瀬氏も関わっているため、そちらの精神的続編としても望まれていた。結果的には本作はフロントミッション、アーマード・コア、メタルギアのどれにも似ていなかった為、それらのファンを失望させてしまった。
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本作は「悪意のある低評価レビューの拡散」「ごく一部のバグ発生動画の拡散」が「大手メーカー産クソゲーの日照り」「年号が令和に変わる際の『平成最後の○○』ブーム」と悪い意味で相乗効果を生んでしまいネット上では不当にクソゲー扱いされてしまっている。そのような言説を信用しないように注意してほしい。