NHK映らないテレビ「受信契約義務ない」判決[2020/06/26 21:23]
NHKの放送だけを映らないように加工したテレビを購入した女性がNHKと受信契約を結ぶ義務がないことの確認を求めた裁判で、東京地裁は女性側の請求を認める判決を言い渡しました。
判決によりますと、東京都の女性はNHKの放送信号のみを減衰するフィルターを取り付けたテレビを筑波大学の准教授から購入しました。女性側は「テレビを破壊しなければフィルターを取り除くことはできず、NHK放送を受信できない」などとして、受信契約を結ぶ義務はないと訴えていました。一方、NHK側は電波を増幅するブースターを取り付けることなどで受信を復元できると主張していました。判決で東京地裁は「専門的な知識がない女性に復元することは困難」「フィルターを取り外せなければ放送を受信できない」などとして、女性にNHKと受信契約を結ぶ義務は認められないとしました。