ネットを炎上させる“荒らし”は全体の0.47%。さらに「悪の4人格」を兼ね備えた異形の者だった

4つの“荒らし”特有のパーソナリティ

 それでは、この0.47%の人たちは、いったいどんな性格の持ち主なのでしょうか? この疑問については、カナダのマニトバ大学が、2014年におもしろい論文を出しています(2)。  研究チームは、まずオンラインでアンケートを行い、日ごろよくネットで誹謗中傷をくり返す人たちだけをピックアップ。そのうえで全員に性格テストを行い、「荒らし」に特有のパーソナリティをあぶり出したのです。  その結果、すべての「荒らし」に共通していたのは、以下のポイントでした。 ・マキャベリズム=他人を操ったりダマそうとする性向 ・ナルシシズム=自己中心的で自分が大好き ・サイコパス=他人への共感や後悔の感情がない ・サディズム=他人を苦しめるのが楽しくてしょうがない  これら4つの指標は、いずれも人間のダークな側面を代表しており、すべての要素を兼ね備えた人のことを、心理学では「ダークテトラッド」と呼びます。  データによれば、「荒らし」のダークテトラッドのレベルは、一般的なネットユーザーのなんと6倍以上。要するに、ちょっとした失言をネチネチと攻撃するようなユーザーは、いくら表面では正義にあふれた言葉を吐いていようが、その根っこには「他人を苦しめたい!」という激しい欲望しかないわけです。誰もがうっすらと気づいていた事実に、あらためてエビデンスが出た感じでしょうか。
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ダークデトラッドへの対処法は、徹底無視と同情
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