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2020.05.31 16:00  週刊ポスト

テラハ事件で考察 匿名で誹謗中傷する者をどう罰するべきか

 元々ネットに誹謗中傷を書き込む人間がどんな人間か? ということについては、ステレオタイプ的に「無職の暇人」といった捉えられ方をされていた。実際、こうした人物は多いし、横浜DeNAベイスターズの井納翔一投手の妻を「ブス」と書き続けた女は200万円の損害賠償訴訟を起こされ「そんなに払えない」と雑誌の取材で泣き言を口にした。

 とはいっても、誹謗中傷をする人間には「経営者層も多い」といった分析もあるわけで、書き込む人間はありとあらゆる層であると考えられる。私の知り合いでそれなりの地位にある男性も特定人物に日常的にツイッターで罵詈雑言を浴びせていたが、あっけなく身元がバレてしまい、その後会社では上司から注意を受け、出世の道が途絶えてしまった。

◆バカに合わせるしかないのか?

 この騒動では、正直、苛烈な誹謗中傷をした者が特定され、実名報道されるべきだと思っている。ちょっとネットの「無法地帯ぶり」は看過できない状況になっている。

 今回の木村さんの件では、見知らぬ人間から誹謗中傷を受けることがどれだけ精神にダメージを与えるかを如実に表したといえよう。

 ネットがない時代だって、テレビを見ながらお茶の間では「こいつ、本当にブスでつまんねーな。芸能界から消えて死んでろよ」といったことは話されていた。だが、今の時代、これを直接本人のSNSアカウントに伝えられるのである。

 5月26日、SNS各社で構成する一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構は、緊急声明を発表。名誉毀損や侮辱などを意図した投稿を禁止し、サービスの利用停止などの措置を徹底すると発表した。

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