• ミュージック
  • 【ライヴレポ】SUPER★DRAGON、ファンの想いを背に初のオンラインライヴを開催!“きっとまた会える”から「手を取り合って進んでいきましょう」
CONTENTS
Home
  • ニュース
  • 2020.06.14

【ライヴレポ】SUPER★DRAGON、ファンの想いを背に初のオンラインライヴを開催!“きっとまた会える”から「手を取り合って進んでいきましょう」

9人組ミクスチャーユニットのSUPER★DRAGONが、14日に初のオンラインライヴ『with LIVE』を開催。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月から4月にかけて開催予定だった総動員1万人規模のライヴハウスツアー『九龍領域:クーロンズテリトリー』は残念ながら中止となってしまったが、緊急事態宣言を受けての自粛生活が続く中でも、過去のライヴ映像を観ながらのオープンチャット企画『HOME SD』やSNSでファンとの交流を絶やさず、大きなアクションができるそのときに備え、力を蓄えてきた彼ら。この日は、画面越しということを忘れるほどのダイナミックなパフォーマンス、そして熱い想いをしっかりと届けてくれた。

チャイニーズ服をモチーフに赤と黒を配した衣装で、順繰り姿を現した9人。それぞれが手にして歩き、ステージ後方へ誇らしく立てていったのは、2017年から2018年にかけて行われた3rdシングル「Monster!」のリリースツアー『SOUL FLAG』で、ファンに寄せ書きをしてもらったというフラッグだ。直接は会えなくとも、ファンの想いを背にしながらパフォーマンスをしようという、その心意気が嬉しいではないか。

119日ぶりとなるライヴパフォーマンスの始まりは、まさにこの日に配信リリースされ、オンラインライヴ直前にMUSIC VIDEOも公開された「SUPER★DRAGON」。ツアー中止やリモート活動期間を通して感じたこと、絆を紡いできたファンへの感謝を詰め込んだナンバーだ。“俺たちの時代”をみんなで一緒に作り上げていく、俺たちが時代を変えるという決意にしても胸を揺さぶる。

「Don’t Let Me Down」では、しなやかに歌を繋ぎながら、徐々に熱を高めていく9人。なんていい表情なんだ。

久々の自己紹介では、「画面の向こうのみなさん、ごきげんよう。お久しぶりです。こういう世の中ですけど、オンラインでこうしてみんなと会えること、とても嬉しく思います」と感慨深げな古川毅に続き、田中洸希は得意のボイスパッカーションに想いを託し、恒例の「よっしゃぁ!」で「オンラインでもスベっている!」とメンバーにツッコまれる志村玲於。「画面の向こうのみなさま、騒ぐ準備はできていますか?ご家族やご近所には後で謝ってください!」と松村和哉が言えば、「wonderful でinterestingでpunkfulでhappyなライヴを届けます!」と頼もしい飯島颯。グンと身長が伸びてなんと175cmになったという報告を柴崎楽がしたかと思うと、伊藤壮吾は相変わらずの電車オタクぶり。池田彪馬は17歳になってから初めてのライヴということで凜々しい顔を見せ、「いっぱいのハートを届けたいと思います!」と指でハートマークを作るジャン海渡。若くしてプロフェッショナルに徹したパフォーマンスを繰り広げる一方で、トークともなればお互いの言葉に楽しく反応しながら年齢相応にわちゃわちゃするところもまたスパドラらしい。

「まだまだパワーがあり余っているので、愛と勇気と最高のパフォーマンスをお届けします!」という毅の宣言から、トロピカルハウスのムードと脱力感が漂う「City Noise」へ。耳に心地良い彪馬のフェイクはじめ、玲於、ジャンがこちらに向ける大人びた微笑みにも、ドキッとしてしまう。

さらに、内なる“怒り”を表現し、玲於のアクロバットもキマった「WARNING」。「まだまだ声出して、俺たちと盛り上がる準備はできていますか!?」と和哉が煽り、「みんなの熱さ伝わっているからな、まだまだいこう!」という毅の呼びかけでなだれ込んだ「Untouchable MAX」。洸希のボイパからジャン、和哉のラップへの流れも見事で、9人揃っての動きは迫力たっぷりだ。

「119日ぶりのライヴなわけですけど、ライヴ依存症の僕らとしては、ずっと寂しくて。でも、こうして画面越しにでもみなさんに会えて良かったです。今の気分は、“最強”にかけて埼京線です!(笑)」と壮吾が上手いこと言い、リアルタイムで画面上に流れるファンのコメントを見ながら和気あいあいとする9人。ジャンがその場で撮った全員の写真や、彪馬、洸希、壮吾の“ジャン厳選イケメン集団”(!?)カットをリアルタイムでツイートしたが、それもオンラインライヴならでは。前向きに捉えれば、どんなことだって楽しめる。

そう思っていたと頃に、「雨のあとには、晴れが待っているわけで。ポジティブな気持ちをシェアしていきたいと思います」という毅の言葉からの「雨ノチ晴レ」。軽快なリズムに合わせてクラップし、カメラに向かってサビの振り付けを大きくアピールしたり、マイクを向けたりと、画面の向こうのファンを昂らせるメンバー。玲於、毅、ジャン、颯がギュッと近寄ったり、壮吾、洸希、彪馬、和哉、楽が笑顔を交わしたりと、そんな姿も愛おしい。

「大変な中でも、みんなと気持ちをシェアして、みんなの生き甲斐になれたらと思っていました。みんなと深めた絆を、これからより深めていきたいです」(毅)
「配信ライヴでも、こうしてみんなと感情を共有できた。これからも、きっと壁を乗り越えられるはず。手を取り合って進んでいきましょう」(彪馬)

ふたりの言葉が導いたのは、「SOUL FLAG」だった。同じ場所にいることはできなくても、<そばにいる>というフレーズをいつも以上に信じることができるのが不思議だ。メンバーが口々に「みんなの声、聴こえているよ!」と言ったが、シンガロングはメンバー、ファン、それぞれの胸に響いただろう。

その後、楽屋にて余韻に浸る9人の姿を観ることもできたわけだが、ここで彼らは、7月26日に2ndオンラインライヴを開催することを発表。さらに、まだまだスバドラの生パフォーマンスを求めるファンの熱烈なツイートを受け、YouTubeにてアンコールを無料配信することに。披露したのは、活動初期からファンに愛されてきた「KITTO→ZETTAI」。9人での千手観音ダンスも見事にキマり、<Happyな時はなぜだろう すぐに終わってしまうけど><きっとまた会えるから>というフレーズは、オンラインライヴを観るひとりひとりの胸に希望の火を灯したはずだ。

ファンを大事にしながら、自分たちの表現を追い求め続けているSUPER★DRAGON。この度、オンラインでもエモーショナルなライヴができてしまうことがわかった。彼らならきっと、ファンと手を取り合ってどんな困難も乗り越えていく。

写真/笹森健一 文/杉江優花



<セットリスト>
1.SUPER★DRAGON
2.Don’t Let Me Down
3.City Noise
4.WARNING
5.Untouchable MAX
6.雨ノチ晴レ
7.SOUL FLAG
-アンコール-
EN1.KITTO→ZETTAI


あなたへオススメの記事


CONTENTS

注目記事

アクセスランキング

AdSense