マレーシア人男女4人による大量の偽造クレジットカード密輸事件で、豊見城署と県警捜査二課は、不正電磁的記録カード譲り渡し(輸入)の容疑で、一連の事件の指示役とみられるマレーシア国籍の男(34)を沖縄地区税関との共同捜査で9日までに逮捕し、送検したと発表した。那覇地検は同日、関税法違反の罪などで起訴した。「身に覚えがない」などと否認している。同地検は同日までに運び役とみられるマレーシア人の男女3人も同罪などで起訴している。被告の逮捕、送検容疑は、3月18日、那覇空港で不正に製造されたカード34枚を密輸しようとした疑い。
豊見城署によると、那覇空港の税関検査場で3月、合わせて44枚の偽造カードが押収され、被告を除く男女3人は県内で逮捕された。本島北部の宿泊先からはクレジットカードの製造機器などが押収され、全国指名手配中だった被告は5月18日、東京出入国在留管理局に手続きに訪れたところを逮捕された。被告らは偽造カードで高級ブランド品などを購入する計画だったとみられるが、これまで被害の報告はないという。
公判で運び役とみられるマレーシア人の男は「被告は密輸組織の人間だ」などと述べており、県警は県内で不正にクレジットカードを製造する計画などがあったとみて、犯罪組織の関与を含め引き続き捜査を進めている。
那覇空港の税関検査で発見されたマレーシア人が所持していた偽造クレジットカード(沖縄地区税関提供)
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2020年6月10日
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