@chablis777
シャブリ

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(裕一)福島のことなんだけどさ…やっぱ このままってわけにはいかないと思う。
(音)そうだね。
帰ろうか。
うん!
♪「阿武隈の川辺に 若葉萌ゆ」
♪「我らの学び舎に あふれる希望」
♪「ゆけ ゆけ 真っ直ぐな 光であれ」
(拍手)
♪~
♪「泣いて 生まれて 響く命」
♪「きっと嬉しくて 笑っているんだ」
♪「僕らはきっと 出逢うでしょう」
♪「手を引き 背を押し 出逢うでしょう」
♪「きっといつか今日の日も意味を持って ほら」
♪「耳をすませば」
♪「星の見えない日々を 超えるたびに」
♪「互い照らすその意味を知るのでしょう」
♪「愛する人よ」
♪「親愛なる友よ」
♪「遠くまで 響くはエール」
(藤堂)皆さん改めて ご紹介させて頂きますがこちらの古山裕一先生は…。
いやいや… 「先生」は もうやめて下さい。
では 古山君と呼ばせて頂きますが彼の小学校時代は地味で おっちょこちょいで勉強も運動も苦手な 地味な子でした。
古山さんは づぐだれだったの?こら 山下!(笑い声)
すいません…。づぐだれって言われてたよ。
そんな古山君が変わったのは音楽と出会ってからです。
21歳にして国際的作曲コンクールで二等を受賞。
今や 皆さんが いつも口ずさんでいる「船頭可愛いや」を生み出すほどの作曲家になられました。(拍手)
古山君 君からも ひと言。
(せきばらい)この度は こ… 校歌を作曲するという大変名誉な申し出を下さり 皆様 まことにあ… ありがとうございました。
(拍手)
「人より ほんの少し努力すんのが つらくなくてほんの少し簡単にできることそれがお前の得意なもんだ」ってあの時 先生がそう教えて下さらなかったら今の僕はありません。
その時のことや ふるさとの風景を思い出しながら作曲しました。
この校歌が 皆様の大切なふるさとの思い出となることを心から 願っています。
(拍手)
お父さん すてきだね。
そういえば 村野は元気か?ああ。
「福島行進曲」 あれは いい詞だった。
今も書いてるのか?書いてますよ。
ただ それだけで食べていくのはなかなか。
佐藤も東京に行ってると聞いたが…。あ~ 会いました。
久志は音と同じ音楽学校で声楽 学んだんです。
3人で 福島三羽ガラスで活躍するのが裕一さんの目標なんですよ。
それは すばらしい。もし実現したら 教師冥利に尽きるな。
・あなた~。あっ…。
ヤッホー! 裕一君 お帰んなさい!
えっ? しょ… 昌子さん?
妻の昌子です。 フフフ…。
何よ… 何…。
ちょっと… 昌子さんが?ちょっと待って…。
驚いたよ! えっ? あ… 赤ちゃん?
おめでとうございます。そうなの!
来月には お母さん。4度目の結婚で やっとね。
4度目!(笑い声)
それより このあと ご予定は?
あ~… すいません このあと実家に 顔 出さなきゃいけなくて。
お母さん 君たちに会うのを楽しみにしてたようだから。
それも そうね。 ご両親に孫の顔見せて安心させてあげてね。
はい!(昌子)フフフフ…。
大丈夫。 みんな 待っとってくれとるって。ほら 笑って。
や… やっぱ… 帰ろう。
ほら~!いやいや… じゃ じゃあさ…音 先 行ってよ。何言ってるの 今更!
いやいや 音 先 行った方がいいよ。華もいるし。ちょっと…。
ねえ 華もいるし。 華 寝てるから。華がいるから 音 うまくいくと思うんだ。
先 行きん… 先 行ってよ。ちょっと…。
(泣き声)ほら もう~!あっ ごめん ごめん…。
せっかく寝たのに…。ごめん ごめん。 華 ごめんね。
ごめん ごめん…。(泣き声)
ごめん ごめん… ごめんなさい。
(まさ)赤ちゃんの泣き声が聞こえたからもしかしてと思って。
母さん…。ご無沙汰しております。
た… ただいま。
娘の華です。
初めまして 華ちゃん。 会いたかったわ。
あっ…。あっ…。
お願いします。 少し ぐずってしまって。
そう。 ご… ごめんなさい。
なんつう かわいらしい。
いい匂い。
うん? どうしたの?
おなかすいたかな~?
・(三郎)おい まさ 誰か来たのか?父さんだ。
(三郎)誰だ 誰だ… いてっ!
いて~っ! いてえ! 足がいてえ!父さん 父さん…。
た… ただいま。裕一! 音さん!
あっ… 来るなら来るって言ってくれりゃあ…。
実はね 驚かせようと思ってお父さんには ないしょにしてたの。
あっ… そう!
裕一さん 小学校の校歌を作曲したんです。それのお披露目会に呼んで頂いて。
そりゃあ すげえじゃねえか!やったな おい!
ありがとう。お父さん 見て。えっ?
華ちゃん。おお…。私たちの初孫。
うわ~ めんごいな おい…ほいほい ほいほい…。 ハハッ。
おい 風邪ひいたらいけねえ。 おいそだとこ突っ立ってねえで 入れ入れ。
ああっ! いてっ! いててて…。
気ぃ付けて。いてえ 足が。 いてえ…。
えっ? 店 どうしたの?
あ~ もう やってねえんだ。
えっ!? ちょ… 店 閉めたの?
いろいろあってね…浩二に負担かけるばっかりだったから半年前に お店閉めたの。
こっちから閉めてやったんだよ。 ハハハ。
それ… 僕のせいだよね?
おめえには関係ねえ。 ほら 入れ。ほれ… よいしょ。
ベロベロバ~。
ベロベロバ~。
わわわわわ… フフフ。
父さん なかなか連絡できずで本当にごめん。
すみませんでした。
いいんだよ。便りがねえのが元気な証拠なんだから。
風のうわさで 裕一の活躍ぶりは何となく知ってたしよ。 ヘヘヘ…。
(華の泣き声)(三郎)ふう~!
おかげさまで 私も華も元気でやれております。
それは よがったわ。手伝います。
いいから 華ちゃん見てて。ほい そうだ そうだ。
これ 東京のお土産。
そだに気ぃ遣うな。
あれ? 浩二は?
役場で働いてる。農業推進係っていうところでね毎日 朝から晩まで働いてる。
あっ… そうだ! ねっ これ 見て。面白い形でしょ?兄さんがね趣味で土いじり始めたらしくって。
茂兵衛伯父さんが?(まさ)もう 要らないって言うのに次から次へと どんどん送ってくんのよ。へえ~。
すてきですね!
いつか お茶会やんのが夢なんだって。才能あっと思ってんだから。
「下手の横好き」よ。 ヘヘッ。
よし! 今夜は久々に宴会だ。えっ?
召し上がって下さい。
めでたい!
今夜は裕一の凱旋祝だ!みんな ジャンジャン飲んでくれ。
(笑い声)ほら 来たぞ 来たぞ!
お~ 空けて 空けて。
♪~
♪~(「船頭可愛いや」)おおっ ハハハハ…。
♪~
裕一!(拍手と笑い声)
(楠田)よっ!
♪~
♪「夢もぬれましょ」
(落合)そ~れっ。♪「潮風夜風」
(三郎)あ~ いいな~!
♪「船頭可愛いや」俺も飲んじゃおうかな もう。
つごうか?いいよ。
♪「船頭可愛いや 波まくら」
(笑い声)その節は ご迷惑をおかけしました。
いいから いいから。(鈴木)ほれほれ 飲んで 飲んで。
ちっとでいい… ちっとで。あっ もうもう… ちょっと…。
今や 売れっ子作曲家だもんな!いや~ 大したもんだ~! ヘヘッ。
俺は信じてたど。いつか必ず こうなるって。
(笑い声)いや~ もう!
皆さん 元気そうで何よりですよ。あっ 華は?
やっと寝た。妻の音です。
その節は大変お世話になりました。あ~ こちらこそ。
いや~ 2人が無事に結ばれて本当に いがった! うん。 アハハハ!
娘まで生まれちって…ちっとは幸せ分けてくれ!
えっ?(落合)アハハハ 鈴木君かみさんに逃げらっちゃったのよ。
あの辺にしよう。あのぐらいが ちょうどいい。
あのぐらいが ちょうどいいって言ってたのに?
…んなこと言ってっから駄目なんだ。なあ?
(松坂)ですよね~!2人だって独身じゃないですか!
あ~ うっざし うっざし! ハハハ…。うっざし!
銀行の方 どうですか?相変わらず 暇ですか?
ああ…。銀行も人手に渡って みんな辞めたんです。
じゃあ… い… 今 何を?ハハハハ 俺ら 今 信用組合で勤めてんだ。
支店長は 今 部長だから。(2人)うん。
(落合)あ~ そんな 心配するこったねえ!
頭取の紹介で 行員たち みんな新しい職場で頑張ってっからな。 なっ?
昌子さんなんて古山君の恩師の嫁さんだど。(笑い声)
(鈴木)うまいことやったわい!(笑い声)
まあまあ 飲もう 飲もう。
僕 もう… ああ…。もう ねえな。 そっち そっち。
これも 入ってないです。私 お代わり持ってきますね。
(鈴木)あ~ 申し訳ねえ。(落合)悪いね 悪いね。
ありがとう。おめえも手伝わんか。
めんこいね~。また もう! 人の嫁だから もう。
分かってるよ!もう~ すぐに! バカ!元気だから! 老いて ますますだからな。(落合)めんこい めんこい。
あ~ 悪いね。すいません。
大丈夫ですか?うん 大丈夫 大丈夫。
いや もう本当に 今日は皆さん ありがとうございました!
期待してっど!俺たちの誇りだから。
頑張って下さいね。
頑張れ~!ありがとうございます。 気ぃ付けて。
お前も 体 気を付けてな。じゃあ また。
気ぃ付けてね。 お休みなさい。
すげえ男になったもんだ。 ハハハ…。
お義父さん 私やりますよ。ハハッ すまねえな。
あちぃ~! あちっ! あちあち…。あちぃぞ おい。
あ~ あちぃぞ 気を付けろ。あちぃぞ あちぃぞ あちぃぞ…。
うっ!
大丈夫ですか?ああ… ああ。
ちっと… 飲み過ぎたな。
うん! 大丈夫だ うん。 ハハハ…。飲み過ぎた。
あっ 私 やっておきますから。あっ すまねえな。
あっ… ふう…。


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