今回は、広島にある中国醸造の戸河内ウイスキーから、限定ボトルのビアカスクフィニッシュを飲みます。
しかし、戸河内ウイスキーは桜尾のモルト、グレーンは使っておらず、スコットランドから輸入したバルクウイスキーを、安芸太田町(旧:戸河内町)にあるトンネル跡を利用した自前の貯蔵庫で熟成させ、ブレンドを行っています。
そんな戸河内ウイスキーから、6月に新発売されたのが、今回のビア・カスク・フィニッシュです。
熟成を行ったモルトとグレーン原酒をブレンド後、後熟用に使われる樽は、ラム酒の貯蔵に使われた後、IPA(インディアン・ペール・エール)の貯蔵に使われた樽(ビア・カスク)になります。
ラム酒の甘い香りとIPAの強いホップの香りが兼ね備わったお酒になることを意図しているのでしょう。
なお、このボトルのリリースの前には、白ワインと日本酒の貯蔵に使われた樽を使用した「サケ・カスク・フィニッシュ」もリリースされています。
味わいは、アルコールからの辛みは少なめで、ほろ苦さが先に感じられ、後になるほど甘さが広がっていきます。
味わいは、柑橘系とは異なるIPAを思わせる強い苦みが訪れます。そして後味には甘みを得られます。
味わいは、ビールを思わせるような苦みが主体で、奥から酸味も感じられます。
2021年には、桜尾蒸溜所のウイスキーがリリースされる予定ですが、将来的にはそのウイスキーにも戸河内で培った技術をフィードバックするかも知れません。
そういう意味では実験的な製品と言ってもいいでしょう。
700mL、アルコール度数40度、価格は2600円ほど。
ラム酒とビールの貯蔵に使われた樽を使用
広島県廿日市市にある中国醸造では、2018年に桜尾蒸溜所を建設し、ジンやウイスキーの蒸留を行っています。しかし、戸河内ウイスキーは桜尾のモルト、グレーンは使っておらず、スコットランドから輸入したバルクウイスキーを、安芸太田町(旧:戸河内町)にあるトンネル跡を利用した自前の貯蔵庫で熟成させ、ブレンドを行っています。
そんな戸河内ウイスキーから、6月に新発売されたのが、今回のビア・カスク・フィニッシュです。
熟成を行ったモルトとグレーン原酒をブレンド後、後熟用に使われる樽は、ラム酒の貯蔵に使われた後、IPA(インディアン・ペール・エール)の貯蔵に使われた樽(ビア・カスク)になります。
ラム酒の甘い香りとIPAの強いホップの香りが兼ね備わったお酒になることを意図しているのでしょう。
なお、このボトルのリリースの前には、白ワインと日本酒の貯蔵に使われた樽を使用した「サケ・カスク・フィニッシュ」もリリースされています。
ホップの香りが印象的
液色、グラスからの香り
グラスに注ぐと、液色はシャンパンゴールド、香りはカラメルの甘い香りがそこそこします。ストレート
先にゴムの香りが広がり、続いてスモーキーな香りが追いかけ、その後は青リンゴ、ホップと続きます。味わいは、アルコールからの辛みは少なめで、ほろ苦さが先に感じられ、後になるほど甘さが広がっていきます。
ロック
ストレート同様にゴムのような香りが先に訪れた後、ホップの爽やかな香りとピートからのスモーキーな香りが続き、リンゴの甘い香りが後を追いかけます。味わいは、柑橘系とは異なるIPAを思わせる強い苦みが訪れます。そして後味には甘みを得られます。
ハイボール
1:3で割ると、ホップの香りとピートのスモーキーさが先に広がります。青リンゴの香りも後からやってきます。味わいは、ビールを思わせるような苦みが主体で、奥から酸味も感じられます。
まとめ
ビールとラム酒の香りを帯びたウイスキーとしては面白いと思いますが、全体的に香りが少なく、良く言えばライトなボディのボトルだと言えます。2021年には、桜尾蒸溜所のウイスキーがリリースされる予定ですが、将来的にはそのウイスキーにも戸河内で培った技術をフィードバックするかも知れません。
そういう意味では実験的な製品と言ってもいいでしょう。
700mL、アルコール度数40度、価格は2600円ほど。
<個人的評価>
- 香り C: IPAからのホップと、スモーキーさが特徴的。だが全体的に香りが薄い。
- 味わい C: ビールを思わせる苦みが主体。後味に甘さを感じる。
- 総評 C: 実験的な試みとしてはうまくいっているが、熟成感に乏しい。