コロナ禍の下、6月11日に関東も梅雨入り。
そんな長雨で気になるのは、電車や家、車などの換気問題。さらにマスクはつけるべきなのか。またレインコートの着用に問題はないのか。「梅雨どきのコロナ対策」を徹底的に調べた。
雨の時、電車は窓をあけるのか
まずは、通勤通学などで多くの人が利用する電車。新型コロナウイルス感染防止対策で換気のため開けている窓は、雨が降ってきた場合、どうするのか。
JRを始め、京王、西武、小田急、東急、東武など、首都圏の多くの私鉄各線の対応は、「通常通り窓を開けて運行するが、雨が強くなったら窓を閉める」というもの。
一方、京急やつくばエクスプレスは、窓を開けないという。
一見、正反対の対応に見えるが、実は多くの会社が導入を進めているのが「外気導入空調システム」。どの車両に導入されているのかについて、各社とも見分けるのは困難とする一方、傾向として、新型の車両には導入されているという。
家庭で雨でも窓を開けられる便利グッズ
梅雨の時期に窓を開けて換気しづらいのは、家庭も同じ。そんな悩みを解決するのが、雨でも活躍する「サンシェード」。
雨の日に窓を開けても、高いはっ水力で、屋内への雨の侵入が防げるという。
設置方法も簡単。生地の端の部分にフックを取り付け、設置したい窓枠の上に固定。シェードを広げたら下の部分をひもで結んで固定すれば、完成。
カー用品ではエアコンフィルター売上増
さらに、カー用品店でも、「梅雨どきのコロナ対策グッズ」がいま大人気。
A PITオートバックス東雲店 帯川和樹マネージャー:
エアコンをつけたときに、こちらエアコンフィルター、抗ウイルス、抗菌防カビの機能もあるんです。
エアコンフィルターは、窓を開けずに、ウイルス対策が可能だといい、売り上げは例年の1.4倍だという。
愛知医科大学病院 三鴨廣繁教授:
長く使われたフィルターであれば、交換するというのは、一定の効果があると考えてもいいと思います。
「3密」ならぬ「3とる」がポイント
また、梅雨どきこそ気を付けたいのが“マスク対策”。
谷口英喜医師:
「3密」ならぬ「3とる」が大事です。
梅雨どきは、マスクを巡る「3とる」が重要に。まず、「人との距離をとり」、その上で、「マスクをとる」そして、「水分をとる」。この「3とる」を実践することが梅雨どきの熱中症を減らすことにつながるという。
布マスクの方が体温上昇しにくい
さらに、マスクの生地にもポイントが。
不織布マスクと布マスクを着用した際の、体温の変化を見てみると、不織布マスクは、口のあたりが赤くなり、温度が上昇しているのに対し、布マスクは、温度が低い緑から黄色を示しているのが分かる。
梅雨から夏にかけては、場面によってマスクを使い分けるのもおすすめだという。
「レインコートは使ったら洗うのがベスト」
そして、梅雨どきに役立つあのアイテムにも注意が必要。
愛知医科大学病院 三鴨廣繁教授:
レインコートというのは普通の衣服よりウイルスが長く生きる可能性があるわけです
レインコートのような、つるつるした素材に付着したウイルスは、3日ほど感染力を維持しているおそれが…
愛知医科大学病院 三鴨廣繁教授:
一度使ったら洗うのがベスト。界面活性剤入りの洗剤で洗えば、十分ウイルスは不活化されるので、洗えば大丈夫です
(「めざましテレビ」6月12日放送分より)