2020年6月26日 06:00
ビデオアプリ「TikTok」が、他のアプリで入力中のテキストをほぼリアルタイムで逐一読み取っている様子を可視化したムービーが、海外で大きな波紋を呼んでいる。
これは今週発表されたばかりのAppleの「iOS 14」のベータ版を用いたもの。iOS 14ではプライバシー対策の一環として、入力したデータがほかのアプリに読み取られるたびに、「アプリ名 pasted from 〇〇」といった具合に警告メッセージを表示する機能を搭載しているが、TikTokをインストールした状態でInstagramを起動し、テキストを入力すると、1~3ストロークごとにそれらのデータをTikTokが読み取っていることを通知するメッセージが表示されるというもの。この挙動およびiOS側の表示自体が不具合の可能性もあるが、起動していないTikTokがデータを読み取っていることが可視化されたことで、ネットでは大きな波紋を呼んでいるというわけ。ちなみにYouTubeに投稿された別の動画では、iOS 14で特定のアプリを起動すると、直前に開いていたメッセージアプリの内容がクリップボード経由で読み込まれる様子が収められており、こちらも併せて物議を醸している。
- 該当のツイート(Twitter)
https://twitter.com/jeremyburge/status/1275896482433040386 - iOS14 Catches Apps Spying on Your Clipboard(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=pRSWdtoUAjo