2020.6.25 18:28
西日本豪雨から間もなく2年を迎えるのを前に、広島・呉市長が25日、被災地の復旧状況を視察しました。
呉市の新原芳明市長が視察したのは、呉市の天応地区です。天応地区は、2年前の西日本豪雨で土石流が発生し、大量の土砂が住宅地を襲いました。およそ600戸の住宅が被害を受け、12人が犠牲になりました。現在も24世帯が仮設住宅での暮らしを余儀なくされています。
最初に新原市長が視察したのは、浸水で大きな被害が出た天応宮町にある市道の整備事業です。災害時の避難道路として整備するため、市が被災した家屋の跡地を買い取り、市道を新設したり、幅を4メートルに広げる計画で、2年後の完成を目指しています。
この後、新原市長は、新型コロナウイルスの影響で、工期が遅れている災害公営住宅を訪れ、呉市の職員から工事の進ちょく状況などの説明を受けました。
「こういう復興住宅を建てることができて、希望される方がこちらに移られることで『よかった』と、1歩でも前に向いていただけるのではないか。」(呉市 新原芳明市長)
呉市によりますと、災害公営住宅が被災者に引き渡されるのは当初の予定より1か月遅れの8月になるということです。
2020.6.25 18:27
中国ジェイアールバスは、乗客に安心してバスに乗ってもらおうと、車内で抗ウイルス・除菌加工を行う様子を報道陣に公開しました。
「車内では、座席や天井に念入りな除菌加工が施されています。」(森重知里記者)
中国ジェイアールバスでは、これまでも車内に消毒液やビニールカーテンを設置するなどの感染予防対策をとってきましたが、感染リスクのさらなる低減を目指し、264両全てのバスに抗ウイルス・除菌加工を施します。
光が当たって酸化することで発生する水酸ラジカルによって有害物質を分解。およそ3年の抗ウイルス効果が期待できるということです。
中国ジェイアールバスが運行する観光周遊バス「めいぷる~ぷ」は、2013年の運行開始以降、右肩上がりで乗客数を伸ばし、2018年2月には200万人を突破。多くの外国人の利用が見込める東京オリンピックに向け、台数を増やしたり、車体を大きくしたりして準備してきました。
そんな矢先の新型コロナウイルス感染拡大…。乗客の9割が外国人というめいぷる~ぷは、4月25日に全便が運休となりました。それ以来、長く運行を見合わせてきましたが、7月23日から一部の運行が再開されます。
「ご利用そのものは、なかなか戻ってこないというのが実態でありますので、少しでもお客様に安心して乗れるようにということで、今回、抗菌・抗ウイルス作業をさせていただきました。」(中国ジェイアールバス 前田昌裕社長)
中国ジェイアールバスの都市間高速バスは、6月5日から順次、運行を再開しています。
2020.6.25 18:26
25日、広島大学が開発した抗ウイルス剤「Etak(イータック)」を配合した消毒液50本が県に寄贈されました。
消毒液を寄贈したのは、空調や給排水設備などの業者で作る広島県管工事業協会と、抗ウイルス剤「イータック」を開発した広島大学大学院の二川浩樹教授などです。湯崎知事に消毒液の目録が手渡されました。
イータックは、抗ウイルス効果が持続する薬剤で、すでに市販され、各地の病院などの清掃に使われています。
今回、寄贈されたのは、イータックを高濃度に配合した4リットル入り業務用の新製品50本です。
「効果が継続する(消毒液は)たいへん必要だ。」(湯崎英彦知事)
「 ドアノブで、われわれが取ったデータでは、(効果が)1週間持続した。いろいろな場所で役立てていただきたい。」(広島大学 大学院医系科学研究科 二川浩樹教授)
」
2020.6.25 17:46
河井議員夫妻が逮捕された選挙違反事件をめぐって、25日、三原市の天満祥典市長が記者会見し、辞職を表明しました。これまで、天満市長は、現金の授受について否定していましたが、一転して受け取りを認めました。
「これ以上、市長を続ければ、市政運営にさらなる支障をきたすと考え、行政のトップとしてのけじめをつけるため、退職することを決めました。」(三原市 天満祥典市長 午後4時)
三原市の天満市長は、これまで現金の授受について否定していましたが、一転して受け取りを認めました。
「今まで河井議員から現金の授受はないと話していたが、河井克行氏から現金150万円の授受があったと申し上げる。わたしはかなり否定したが、『それでも取っておけ』ということで、2人の秘密ということで理解した。」(三原市 天満祥典市長)
一方で、河井案里議員からは現金を受け取ったことはないと説明しました。
関係者によりますと、天満市長は、河井議員夫妻の逮捕容疑で、現金を渡したとされる94人の中に含まれているということです。
天満市長はおととい、「現金授受はない」と改めて関与を否定したばかりでした。
― うそをついていた?
「うそではない。何度も拒んだが、河井先生から預かったということ。」(三原市 天満祥典市長)
天満市長は、「買収の認識もなく、現金も使わず、預かっただけだ」と主張しました。
天満市長は、県議会議員などを経て、2013年の市長選挙で初当選。3年前の選挙で再選し、2期目の途中でした。
2020.6.25 17:29
河井夫妻側からの現金受領を認めた主な顔ぶれをこちらにまとめました。
安芸太田町の小坂町長は20万円を受け取って、4月に辞職しました。
200万円を受け取った県議会の奥原元議長は、「将来的には進退も含めて考えたい」と話しています。
安芸高田市の児玉市長は、24日、60万円を受け取ったことを認めました。あす26日、会見で詳しい説明をするとしています。
そして、三原市の天満市長。150万円を受け取ったことを先ほど明らかにしました。今月30日付けで辞職する予定です。
以前のわたしたちの取材に対し、現金の受け取りを否定してきた人もいますが、河井夫妻の逮捕後、一斉に認め始めたという印象です。
2020.6.25 17:29
25日、広島市議会の石橋竜史議員が、去年5月に河井克行前法務大臣から現金を受け取っていたことを明らかにしました。
安佐南区選出の石橋議員は、去年4月の統一地方選で3期目の当選を果たした後、河井克行容疑者から「来てほしい」と求められ、5月下旬に事務所を訪れたということです。そして、応接室に克行前大臣が1人で入ってきた際に封筒を渡されたと説明しています。
「『このたびは当選おめでとう』と言って、(封筒を)出されたので、わたしは当然ながら『勘弁してください。やめてください』と訴えたところ、胸元に『取っておきなさい。これは、2人だけの秘密だから。わかったね』と言って、ねじ込まれる格好だった。」(広島市議会 石橋竜史議員)
その後、封筒を確認すると、30万円が入っていたということです。
石橋議員によりますと、以前にも克行前大臣から年に2回ほど「氷代」や「餅代」などの名目で現金を渡される機会があり、断ろうとしても「2人だけの秘密」と言われていたということです。
「当然ながら受け取るつもりもないので『結構です。いらないので』と言うと、『ご祝儀みたいなものだから、(政治資金として)報告義務はないから取っておきなさい』と。あらがったが、聞いてもらえる状況ではなかった。」(広島市議会 石橋竜史議員)
去年の30万円についても「拒むことはできなかった」としたものの、「買収には加担していない」と説明しました。
石橋議員は、これまでのRCCの取材に対して、現金の授受を否定していました。
「本心を言えないのはわたしの中でかしゃくはあったけども。本当、今後の選挙であったり、有権者の方がたに向けても、こういうことで苦しめられる人を家族にしても本当、誰1人増やしていけないと切に思って…。」(広島市議会 石橋竜史議員)
一方、同じく報道陣の質問に応じた豊島岩白議員は、「克行議員とは1度会ったが、現金の授受に関しては否定も肯定も差し控える」と話しました。
「(公判の)進ちょくの中でわたしにも節目が訪れると思いますので、そのときには責任を持って、わたしの口から話したい。」(広島市議会 豊島岩白議員)
2020.6.25 17:28
広島県内の自治体トップや地方議員が次々に現金受領を認め、河井夫妻の事件は波紋を広げています。県民からは怒りの声が上がっています。
「憤慨ですね、もうやめてほしいですね。毎日、新聞も読んでいるが、もう読むのが嫌になるくらい。もらったほうも悪いと思うけど、河井夫妻だけがかぶって、あとは知らないで通すんでしょうね。それって本当に嫌ですね。日本の政治にがっかりしました。」
「去年夏の参議院選挙で河井さんを見て、迷うことなく1票を投じたので、すごくショックを受けています。」
― お金を受け取った側に対しては?
「ルール違反だと思うが、次から次に市長さんクラスの名前が出てくるので、びっくりする毎日です。」
「(わたしは)生まれたのも広島だし、育ったのも広島だから、(議員たちは)もう、ちゃんとしてほしいですね。(広島はそもそも)みんなが心地よく住める街じゃないですか。議員にお金を渡したりするのは、そういうことじゃないから、やめてほしいです。」(街の人たち)
2020.6.25 17:27
ことし2月、福山市のアパートで、会社役員の男性が死亡しているのが見つかった事件で、警察は死体遺棄の疑いで逮捕した男女3人を25日、殺人の疑いで再逮捕しました。
この事件は、ことし2月27日、福山市神辺町にあるアパートの1室で、近くに住む会社役員の若嶋真一さん(当時45)が死亡しているのが見つかったものです。
警察は、今月4日、若嶋さんの遺体をアパートに遺棄した疑いで逮捕した若嶋さんの内縁の妻・福山美保容疑者(52)と、その兄で若嶋さんの知人の福山保司容疑者(53)、前田悟容疑者(51)を2月26日の夜から翌日早朝までの間に、若嶋さんの自宅か、その周辺で若嶋さんの首を絞めて殺害したとして再逮捕しました。
警察は、捜査に支障があるとして3人の認否を明らかにしていません。
若嶋さんの首には、ひものようなもので絞められたあとがあったということで、警察は、さらに詳しく調べることにしています。
この事件では、警察が、若嶋さんの遺体が見つかった部屋に住む男性もことし3月、死体遺棄の疑いで逮捕・送検していますが、広島地検福山支部は、この男性について「処分保留」で釈放し、在宅で捜査を続けています。
2020.6.25 16:42
25日、中国電力の株主総会が開かれ、会社側は島根原発稼働への意欲をあらためて示しました。
中国電力の株主総会は、新型コロナウイルスの影響で、会場の座席数を制限、去年の4割弱にあたる116人の株主が出席しました。
「島根原発を稼働させなくても電気は余っています。」(抗議活動)
懸案の島根原発2号機の再稼働と3号機の運転開始について、会社側は、温室効果ガス削減を進めるためにも最大限取り組む考えを示しました。
「電力需要が減る中で原発は必要なのか」という株主からの質問に対しては、「電源の6割を占める火力発電所のほとんどが40年以上経ち、発電効率が悪くなる中、代わりの電源が必要だ」と理解を求めました。
また、山口県上関町で計画中の上関原発についても「将来にわたっての重要な電源として必要」との考えをあらためて示しました。
2020.6.25 16:42
政府が全世帯に配る布製のマスク、いわゆる「アベノマスク」は、広島県を含め全国的に配布がほぼ完了したと発表されています。その「アベノマスク」を含めて、使う予定のないマスクを広島市立の学校に届けようという取り組みが始まりました。
取り組みを始めたのは、広島市中心部の商店街、本通や金座街など750以上の店舗でつくる中振連(広島市中央部商店街振興組合連合会)です。
賛同する店舗にマスクの寄贈箱を置き、お客さんや通りがかった人に寄付してもらおうというものです。プロジェクトの名前は、「マスクでつなごう、ひろしま愛」です。
「足りないところはまだある。いくらあっても足らないところがある。広島市と相談して、市立の学校が(マスクが)足らない。街中と足らないところを愛でつなごうと。」(中振連 若狭利康専務理事)
若狭さんは、新型コロナウイルスの感染拡大による商店街の様子は忘れられないと話します。
「こんな風景を見たことがない、まったく人がいない状況だった。トンネルの先が見えないという感じだった。」(中振連 若狭利康専務理事)
中振連専務理事の若狭さんは、「商店街などを訪れる買い物客は8割程度まで戻った感覚がある」と話します。
この取り組みには、感染予防対策をとったうえで、マスクの寄付も兼ねて市民に商店街やデパートなどにもっと足を運んでもらって活気を取り戻したいという狙いもあります。
店舗に協力を求めに出かける若狭さんに同行させてもらいました。
「このマスク寄贈箱を置いてもらおうと思って持ってきました。」(賛同店を訪ねる若狭利康専務理事)
この洋服店では、緊急事態宣言が出ている間はスタッフを全員休ませ、時間を短縮して営業。販売は手作りマスクの注文に応じる程度の厳しい状況が続いたということです。
「マスクをきっかけにお店に興味をもっていただいたら、うれしいなと思う。」(Makers Shirt鎌倉 貞末さとみ店長)
25日から始まったこの取り組みに参加するのは、現在、109店だそうです。中振連では、今後さらに賛同してくれる店舗を増やし、8月31日までマスクの寄付を呼びかけていくことにしています。
2020.6.25 16:38
速報です。河井議員夫妻が逮捕された選挙違反事件をめぐって、三原市の天満祥典市長が先ほど会見し、辞職を表明しました。また、これまで現金の授受については否定していましたが、一転して受け取りを認めました。
「これまでは河井議員から現金の授受はないとお話をしておりましたが、河井克行氏から150万円の現金の授受があったことを、この場で申し上げたいと思います。河井案里氏からは現金の授受はありません。詳細は捜査中のため、これ以上は申し上げられませんので、ご了承ください。関係者のみなさま、議員のみなさま、そして、なにより市民のみなさまに大きな混乱を与え、ご迷惑をおかけしたこと、また、これ以上、市長を続ければ、市政運営にさらなる支障をきたすと考え、行政のトップとしてのけじめをつけるため、退職することを決めました。」(三原市 天満祥典市長)
天満市長は、24日夜、市議会の議長に30日付けで辞職する意向を伝えています。
2020.6.25 15:23
25日、広島市議会の石橋竜史議員が、去年5月に河井克行前法務大臣から現金を受け取っていたことを明らかにしました。
安佐南区選出の石橋議員は、去年4月の統一地方選で3期目の当選を果たした後、河井克行容疑者から「来てほしい」と求められ、5月下旬に事務所を訪れたということです。そして、応接室に克行前大臣が1人で入ってきた際に封筒を渡されたと説明しています。
「『このたびは当選おめでとう』と言って、(封筒を)出されたので、わたしは当然ながら『勘弁してください。やめてください』と訴えたところ、胸元に『取っておきなさい。これは、2人だけの秘密だから。わかったね』と言って、ねじ込まれる格好だった。」(広島市議会 石橋竜史議員)
その後、封筒を確認すると、30万円が入っていたということです。
石橋議員によりますと、以前にも克行前大臣から年に2回ほど「氷代」や「餅代」などの名目で現金を渡される機会があり、断ろうとしても「2人だけの秘密」などと言われていたということです。
去年の30万円についても「拒むことはできなかった」としたものの、「買収には加担していない」と説明しました。
石橋議員は、これまでのRCCの取材に対して、現金の授受を否定していました。
「本心は言えないのはわたしの中でかしゃくはあったけども。本当、今後の選挙であったり、有権者の方がたに向けても、こういうことで苦しめられる人を家族にしても本当、誰1人増やしていけないと切に思って…。」(広島市議会 石橋竜史議員)
2020.6.25 11:41
河井議員夫妻が逮捕された選挙違反事件をめぐって、これまで現金授受を否定していた広島・三原市の天満祥典市長が、市議会の議長に辞職の意向を伝えました。
三原市の天満市長は、24日、市議会の仁ノ岡範之議長に、「30日付けで辞職する」と伝えたということです。
関係者によりますと、天満市長は、河井克行容疑者の逮捕容疑で現金を渡したとされる94人の中に含まれているということですが、23日、「現金授受はない」と改めて関与を否定していました。
― 政治生命をかけて授受はないか
「そうですね。はい」(三原市 天満祥典市長 23日)
天満市長は、午後4時から記者会見を開くとしています。天満市長は、県議会議員などを経て、2013年の市長選挙で初当選。3年前の選挙で再選し、現在、2期目です。
2020.6.25 11:40
河井克行前法務大臣夫妻が逮捕された選挙違反事件で、広島・安芸高田市の児玉市長は、夫妻側から現金60万円を受け取っていたことを24日、認めました。
安芸高田市の児玉浩市長は、参院選当時は県議会の副議長でした。4月の安芸高田市長選では、無投票で初当選。これまでのRCCの取材に対し、繰り返し、現金の受け取りを否定していました。
「そういったことは一切ございませんので、お答えをしておきたいと思います。」(安芸高田市 児玉浩市長 4月13日)
児玉市長は24日、「1回目の30万円は、統一地方選の当選祝い。2回目の30万円は、買収行為だと思った」と説明しました。
「これは本当に買収行為であるなというふうに思いましたので、預かった後に何度かに分けて、角の立たないような返し方をしているというのが現実のところでございます。現職の国会議員と、いろいろな要望を抱える県会議員という立場の中で断り切れなかったというのが現実でございます。たいへん申し訳ありませんでした。」(安芸高田市 児玉浩市長 24日)
児玉市長は、あす26日、会見を開いて説明するとしています。
関係者によりますと、児玉市長も河井議員夫妻の逮捕容疑の買収相手94人の中に含まれているということです。
2020.6.25 11:40
ことし2月、広島・福山市のアパートで、近くに住む会社役員の男性が死亡しているのが見つかった事件で、警察は死体遺棄の疑いで逮捕した男女3人を殺人の疑いで25日にも再逮捕する方針を固めました。
この事件は、ことし2月、福山市神辺町道上にある2階建てのアパートの1室で、近くに住む会社役員の若嶋真一さん(当時45)が死亡しているのが見つかったものです。
警察は、今月4日、若嶋さんの遺体をアパートに遺棄した疑いで若嶋さんの内縁の妻・福山美保容疑者(52)と、その兄で若嶋さんの知人の福山保司容疑者(53)、前田悟容疑者(51)を逮捕し、捜査していましたが、3人が若嶋さん殺害に関与した疑いが強まったとして、午後にも再逮捕する方針を固めたということです。
若嶋さんの首には、ひものようなもので絞められたあとがあったということで、警察は引き続き、詳しく調べることにしています。
PR