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フライト中の換気やマスク着用は? 各航空会社のコロナ感染予防対策状況

フライト中の換気やマスク着用は? 各航空会社のコロナ感染予防対策状況
Image: Have a nice day Photo/Shutterstock.com

経済活動の再開で、フライトを利用しなければならないこともあるかもしれません。

現時点での日本とアメリカの航空関係のコロナ感染予防対策状況をチェックしました。

マスク着用は必須

日本の航空会社

日本航空とANAでもマスク着用は必須とされています。

ANAのサイトには、さすが日本だと思った細かい配慮がありました。使用済みのマスクの廃棄について、口が閉じられるビニール袋などに捨てて持ち帰るように奨励している点です。なかなかそこまでは頭がまわりませんでした。

一般に、日本人ほどマスクの取り扱いに慣れていないアメリカ人は、使い終わったマスクをそのまま座席ポケットに押し込んだり、座席に上に置きっ放しにして降りる可能性が高いのではと心配になりました。

どこにいても使用済みマスクの廃棄にも注意する、それがすべての人の安全のためです。

アメリカの航空会社

アメリカの航空会社団体Airlines for Americaは、アラスカ、アメリカン、ユナイテッド、デルタ、サウスウエスト、ハワイアン、ジェットブルーのフライトでは、機内でマスク(顔を覆うもの)で鼻と口をカバーすることを義務としました。

ただし、乳幼児やマスクができない症状のある人は免除されます。

アメリカン航空のサイトでは、搭乗ゲートにマスクを用意してあるものの、乗客が自分のものを持参するように奨励しています。

機内では飲食時以外は着用必須。搭乗時や機内でもマスク着用は何度も指示され、従わない乗客はno-fly list、つまりブラックリスト入りになって将来フライトを利用できなくなる可能性があります。

6月17日にはアメリカン航空の国内線の機内でマスク着用を拒んだ乗客が飛行機から降ろされたニュースがありました。

搭乗は機内後方・窓側から

日本の航空会社のきめ細やかな対応は、搭乗順番の変更にも表れていました。

ANAでは、従来の搭乗順番から、機内後方そして窓側座席から搭乗するという順番に変更しました。

従来の順番だと自分が先に搭乗して座っている時に後方座席の乗客がどんどん乗ってくることがあります。コロナ禍ではそんな時には感染の可能性を考えると不安でしかたがありません。

たとえ、誰もがマスクやフェイスシールドを着用していたとしても、息を止めて他の乗客が立ち去るのを待ってますます息苦しくなりそう(なのはわたしだけではないでしょう)。

ですから、自分が搭乗する時には後方座席の人はすでに乗っているという座席順のこの搭乗方法はありがたいです。

時間通りにフライトを出発させたい航空会社側としては搭乗時間は神経を使う点ではありますが、当分のコロナ感染予防にはこれが最善な気がします。

飲食サービスもカット

また、日本でもアメリカでも、特にエコノミークラスを中心にドリンクや食事提供サービスの休止や簡素化をしているフライトが増えています。

飲食の機会が減り、マスクをはずす回数が減るのは良いと思います。はずすたびに新しいマスクに取り替えたい乗客にはマスクの節約にもなりそうです。

アメリカン航空のサイトでは、フライトの長さ(距離または時間)でサービスの変更が記載されており、乗客が食べ物や飲み物を持ち込むことを奨励しています。

機内という密空間の空気も心配ですが、ANAサイトによると、高性能フィルターが使われた機内の空気は3分間で上空のきれいな空気と入れ替わり、地上(駐機時)でも換気がされているということです。思っていたより機内の空気は安全なようです。

ほとんどの日本人にとって空港や機内でのマスク着用には抵抗がないと思います。

私は国際線では必ずマスクをしていましたが、アメリカ国内線ではマスクをすることはほとんどありませんでした。

アメリカでもマスク必須となり、マスクに抵抗感があるアメリカ人もマスクをするようになる日が来るとは想像だにもしていませんでした。

各航空会社の最新情報はチェックすべし

また、TSAのルールのチェックもお忘れなく。現時点での最大の変更は、12オンス(約350ml)までのハンドサニタイザーが機内持ち込みOKとなった点でしょう。

新型コロナ対策でTSAが機内に持ち込めるハンドサニタイザーの増量を認める


ほかの液体については従来どおり100mlまでで、ビニール袋に入れます。また、TSAのサイトではアメリカの空港別のTSA職員の感染状況も示されています。

航空会社のサイトではほかにも空港でのチェックインカウンター、ラウンジ、保安検査、搭乗口など各ステップごとの感染予防対策が記載されています。

国や航空会社のルールは状況に応じて変わる可能性が高いので、何度確認しても確認しすぎることはないでしょう。それがとりあえずウィズコロナ時代のフライト術になりました。

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Image: Have a anice day Photo/Shutterstock.com

Source: NPR, The Hill, AA, TSA, ANA(1, 2), JAL

ぬえよしこ

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