偽造のクレジットカードを所持していたなどとして警視庁は、マレーシア国籍の27~40歳の男3人を不正電磁的記録カード所持などの疑いで逮捕し、25日発表した。認否は明らかにしていない。
同庁は東京都豊島区のホテルから偽造カード約440枚のほか、偽造前とみられるカード約1700枚やカードリーダーなどを押収。偽造に海外の銀行が発行するカード情報が使われ、新幹線乗車券などの購入で約1億円分の不正利用の可能性を確認したという。3人は偽造役などで、購入やカード情報の入手に別の何者かが関与した組織的犯行とみて解明を進める。
組織犯罪対策特別捜査隊によると、ともに豊島区の職業不詳タン・チュン・キット容疑者(28)ら2人は13日、同区のホテルなどで、それぞれ偽造カード1枚を所持した疑いがある。同所の職業不詳テオ・コック・レオン容疑者(40)は3月10日、何者かと共謀し、東京都中野区のドラッグストアで、香水5点(計1万9690円)を偽造カードを使って購入した詐欺などの疑いがある。
いずれも「短期滞在」の在留資格で、都内の民泊施設などをともに転々としながらタン容疑者がカードを偽造し、残る2人が購入役らに指示。昨年11月以降、約5800万円分の新幹線乗車券のほか、化粧品やたばこ、医薬品、ブランド品などを偽造カードで買い、転売したりマレーシアや中国に送ったりしていたという。
偽造カードは本物そっくりの外観で、正規のカード番号や有効期限とともに容疑者の名前が記載されていたという。
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