下腹部の痛みで考えられる原因と症状
下腹部に伴う痛みはさまざまです。それぞれ症状も違えば、原因も異なります。注意したい代表的な下腹部の痛みについて一つ一つ見ていきましょう。
【過敏性腸症候群】
30代の人に起こりやすいのが過敏性腸症候群。これはストレスが主な原因とされている大腸の痛みです。その症状は下痢や便意といったものから、お腹がごろごろ鳴ったり、通勤時に腹痛や下痢が起こりやすかったり。過敏になる必要はないですができるだけ日常でストレスを解消できるようにしたいですね。
【子宮筋腫】
症状は下腹部のしこりや月経がいつもよりも多かったり、下腹部痛がなどがあります。成人女性の4人に1人の割合で発症していると言われています。子宮筋腫は詳しい原因ははっきりしていないのですが、30〜40代の生理のある女性にみられます。はじめは小さくても、どんどん大きくなり、やがて10cmを超える大きさになります。 ただ、筋腫自体は悪さをするわけではなく、筋腫が大きくなったときに臓器を圧迫して痛みが起こると考えられています。
【子宮内膜症】
生理痛がひどいと子宮内膜症の疑いもありえます。子宮内膜症は、子宮内にある内膜が、子宮以外の臓器に増殖してしまう病気です。月経過多や腰痛といった症状があります。
【子宮内膜炎】
外部から入ってきた細菌に感染して、子宮が炎症を起こすことがあります。本来は毎月の生理で排出されるため感染症は起こりにくいはずですが、性行為、免疫力の低下、生理のない状態の時は感染の可能性があるようです。下腹部の痛みに加え、黄色がかった色の濃いおりものが増えたり、微熱が出るといった症状があります。
生理周期の影響で起きる、心配のない下腹部の痛み
生理周期に伴う下腹部の痛みは、個人差はあるものの特に異常があるわけではなく、あまり心配のいらない痛みのケースがあります。
【排卵痛】
排卵時に卵子が卵巣表面の粘膜を破る際に生じる痛みで、痛みがない人もいれば、痛みを感じる人もいます。症状は排卵期の2〜3日にだけ起きて、下腹部の右側、もしくは左側に痛みを感じることがあります。
【月経前症候群(PMS)】
生理前に起こりやすい下腹部の痛み。黄体ホルモンの影響で血行が悪くなるため生じる痛みだと言われています。下腹部に痛みや張りを感じたり、乳房にも痛みを感じることがあるそうです。PMSは多くの女性に見られる珍しくない症状です。生活習慣やストレスで症状が悪化する場合がありますので、できるだけ規則正しい生活を心がけましょう。
下腹部の痛みは、こうした女性ならではの原因がたくさんあります。なかには不妊症を引き起こすものもあるので、気になる症状があれば、早めに医療機関に相談しましょう。
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