電脳筆写『 心超臨界 』

もっとも残酷な嘘の多くは沈黙の中で語られる
( ロバート・ルイス・スティーブンソン )

悪魔の思想 《 私が日本共産党で学んだこと 》

2020-06-22 | 04-歴史・文化・社会
 「東京裁判史観(自虐史観)を廃して本来の日本を取り戻そう!」
    そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する。
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米ウイグル人権法 中国は洗脳と弾圧中止を――産経新聞
「悪」に触れるのも教育――曽野綾子さん
疫病で直面した「免疫力」の秘密――竹内久美子さん
塚本元委員長と日本の安全保障――田久保忠衛さん
頓挫した李首相の「露店経済」――石平さん
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GHQが行った公職追放のおかげでその後釜におさまった人々を敗戦利得者と呼びます。本来の職を奪われた人々の地位と権力を棚ぼたで引き継ぐことになったからです。そのほとんどが左翼の人たちでした。自らの地位を守るために左翼に転向した人も含みます。もちろん、彼らが東京裁判史観の信奉者である反日的日本人であったことは言うまでもありません。とくに学界、教育界およびメディアに多くの敗戦利得者が生まれました。そうした背景から世に出てきたのが進歩的文化人と呼ばれる人々だったのです。


『悪魔の思想』 「進歩的文化人」という名の国賊12人
【 谷沢永一、クレスト社 (1996/02)、p15 】

第1章 こんな国家に誰がした――今も続く、スターリンの呪縛
(1) 「悪魔の思想」の誕生

◆私が日本共産党で学んだこと

私事にわって恐縮です。若き日の私は日本共産党に入党しておりました。旧制中学5年のとき、朽木清(くちききよし)という2歳年上の魅力的な人物に出会ったのがきっかけです。この人は当時、大阪商科大学(現大阪市立大学)高商部の学生で、のち大阪市立大学商学部の教授となりましたが、病を得て惜しくも志なかばにして世を去りました。

この朽木清ほど、学生運動の指導者として見事な活躍をした人は他にないと思われます。その理論的な奥行きと巧みな組織力と発想の卓抜は、まことに傑出していました。

同じく学生運動と言っても、後の世のヘルメット、汚い手ぬぐいの覆面、ゲバ棒、スクラム、封鎖、内ゲバなどの劇画じみた時代とはまったく異なり、私たちの世代の学生運動は、理論による説得に専らであったことを強調したく思います。それゆえ、幼い私は年上の兄貴分と肩を並べるべき懸命の努力をせねばなりませんでした。そのため、左翼文献を読解するための“土地勘”を身につけ得たのは幸せだったと思います。

しかし、いざ共産党に入ってみると、大阪地方委員会運営の志田重男(しだしげお)をはじめ、党の幹部たちは一人残らず党官僚としての出世に執心しているだけで、理論的には無智、組織活動に熱意なし、という惨憺たる状況に愛想をつかし、学部2年のとき、足掛け4年の党籍を離脱しました。

私のような経歴の者を、俗に「ヤメ共」と言います。党の側からすれば、なまじっかの内情を知られているゆえ始末が悪い、という意味です。

しかし、今の学制に直して言うなら、高校2年から学部2年に至る経験は、つまり共産党という異国へ留学して、その地の風情を身に体して味わった、まことに貴重な、感謝すべき体験だったと申せましょう。本書を執筆するにあたり、若き日の私の留学経験が多少とも生かされておれば、ありがたいことであると思う次第です。
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