県が妊婦のPCR検査費用を全額補助 新型コロナ対策/岩手
2020年06月23日 19:00 更新
新型コロナウイルス対策として岩手県は、PCR検査を希望する妊婦の検査費用を全額補助するための準備を進めています。
検査費用の補助は、妊婦の不安解消のほか、医療従事者の感染リスクを低減させることが目的です。里帰り出産を含め、およそ2週間以内に出産予定日を迎える妊婦が対象で、全額が補助されます。財源は今月11日に可決された、新型コロナウイルス対策のための補正予算から8000万円余りが充てられます。PCR検査は現状では新型コロナウイルスへの感染が疑われる人が対象ですが、制度が導入されれば希望する妊婦は原則検査を受けられるようになります。検査の結果、感染が確認された場合、重症者以外は県内9か所の地域周産期母子医療センターで治療するほか、重症者は岩手医大附属病院で治療を受けることになります。現在、PCR検査を行う医療機関と詰めの調整が続いていて、準備が整い次第補助が始まります。