面白い≠巧い≠誠実

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面白い≠巧い≠誠実

とかなんとか。(今回、最終回です) ……凪氏、訳わからないっす! |д゚) そうな、今回は抽象的なお話なんね。 web小説投稿サイトに参加している作者さんに、絶望と希望の同時プレゼントなんよ。 小説を書くにあたって、「面白い」かどうかいうんが最優先なんね。 けど、「面白い」は読者さん次第……ではないん。 読者さん、作品に誠実ではないん。 読解力、幅があるん。嗜好、偏ってるん。 一律な「面白い」は存在しないん。どのジャンルにおいても同じ。 実際、web投稿サイトごとに、読者層が違うもんで、同じコンテンツを投稿しても、読者さんの反響、まるで違うんよ。 なもんで、「面白い」には、サイトを把握し、上位作品の傾向を見て、まぁ、言ってしまえば「物まね」を取り入れる必要があるんね。 誤解しないで欲しいん。あちしがいま「面白い」いうたんは、あくまでもランキング上位に居座り続ける作品の「傾向」に過ぎないん。 この回を書いてるリアル日時、残さないんけど、あちし「かくかく」で加工引用できそうな「ランク上位でダメな例文」を探し求めて「ファンタジー部門」を三十位まで読んだん。 結果。 初回から十話まで我慢して読んで、先を読むために時間を使っても、まあいいかいう作品、六作だけ。凪の読者感覚いう話なもんで、好みが偏ってることは明記するん。 なんでか言うたら、単純な話なん。 まず、文章が読むに堪えない下手くそ。救いがないんが、作者に下手くそいう自覚ないままに、自己満で書いてる。中学生の作文かいうレベルの駄文。長期連載で、序盤の誤字脱字すら見直さない。 読者、舐めてるん。読者の視点、立ったことないアホが書いてる。そう、凪には映るん。 こんだけで、凪にとっては読むのが苦痛なん。 なんでか言うと、凪ねぎまはweb小説読者いう感覚がないからなん。 まっとうな、書店にならんでる「非ラノベ」の「小説」を水準にしてるからなん。 これがタイトルの「巧い」の意味。読んで「ストレスのない完成度」の有無。 下手くそなんは、努力・向上心もって経験積めば上達してくん。それが伝わる作品は凪にはわかるん。 そういう作者さんは青田買いで読みたいん。 んで、ランキング上位に安定してる「面白い」いうんは、「質的に楽しめる」とはまったく違う意味で使ってるん。これな、量的、支持率的意味。いったん載ったら、集団心理、社会心理に則った、大崩れしない「慣性」なん。 みんなが「面白い」いうてる。ほったら自分も面白い思うはず。きっとそう思う内容だから、下駄履かして読み続けようって、日本人の悪癖な。 上位作品ではないんけど、フォロワーが異様に多い某作者さんのファンタジー作品。義理で毎話読んでて、ギャグいう認識あって、けど、なんかしれんストーリー性出した途端に、あぁもう童話かいうレベルの馬脚現わしてしまって、1Pも読めんようになったん。 けど、カリスマユーザーなもんで、購読者止まらん。要は、そういうもんなんね。 タイトルの最後。「誠実さ」行くんね。 作品の「校正レベル」はな、読者への「誠実さ」て意味で推しはかってるん。「かくかく~」をこれまでお読みくださった読者さんには、これで通じると思うん。 確信犯的にな、「初話から直すの大変だし、このまま書き続けます」いうてメンションくれた作者さんがいたん。「かくかく」読者さんではないんよ? 読者、つまり、あちしの「読みにくいのでこうしたらどうですか」いう声、無視されたんね。ぺコメできついこと言わんよ、あちし。婉曲に指摘するだけなん。手直し、二、三時間もかからんいう表記上の指摘なんよ? なもんで、わざわざこういう返事いただく作者さんに「自分、こういうスタイルなもんで」ってドヤ顔されるとな、さすがに雷落としたくなるんよ。 相手する価値もないんで、落とさなかったけどな。 こういうんな、実社会で取引相手(読者)にこんな態度で臨んだら、「ようつきあえんわ」いうて契約切られるんね。 このエッセイ「かくかくちかぢか」では、 「どうしたら面白い小説を書けるか」に関して、まったく扱ってないし、今後も、一切触れるつもりはないんね。 なんでか。 凪ねぎま自身が、その答えを知らん。 正確に言うと、たとえばエブリスタで人気が出るような傾向=面白さなんぞ、どうでもいいて思ってるからなん。 言うたら失礼なんけど、「なろう」にしろ「カクヨム」にしろ「エブリスタ」にしろ、「面白い」て思う小説、まずないん。 なんでか言うたら単純な話で、あらゆる面で、稚拙に過ぎるからなん。 お金を払って「小説」を読むのが当然の「読書家」にとって、読書に耐えうる水準の作品なんて、ぶっちゃけ一作も出会った試しがないん。 相当量、読んでるんよ? アニメ化原作なんて二けた、全話読んでるん。 これに加えて、書籍化! いう作者さん。これらの作品、ひどい……。恥ずかしくないんかいうレベル。出版社の気が知れん。 そんでも、「無料だし、下駄履かせて、まぁ発掘的に名作いうんもあるかもしれん。読んでみるか」思ってるん、いつも。 なんでか。こっから、希望の光をあててくんよ。 どんぐりの背比べなんよ。 これは、物書きとしての凪ねぎまが、自作品にどんだけの心血を注いでもどうしようも越えられない「次元の違い」なん。「プロ小説家」に達するレベルにある方はな、web小説投稿サイト、利用しないん。 大関目指してる新弟子が、幕下までしかないおかしな土俵に上がろう思わんでしょ? そういうことなん。 前提が違うんね。ラノベ以外の公募新人賞に応募してみたら、理解できるんね、レベルの差。「自己流で書いてますがなにか!」→一ページ目で、ボツ。これ、ほんと。下読みさんもプロ作家さんも、リアルで知り合いいるんね、凪。 なんでこんな救いようもない話をしてるか。 ランク100位に入らん作者さんに、あちしは言いきる。 あなたの作品は、ランク1位と質的に変わりありません。 これを、社交辞令でなく、断言するん。 身も蓋もない話かもしれんね。 けど、読書家からしたら当たり前の認識なん。 ろくに小説について勉強もせず、「自己流」いうて、アップ即投稿いう、それが大半のweb投稿小説。 ランクトップもボトムも、五十歩百歩。たいして変わんないんよ。 ストーリー、展開、キャラ、etc どっかで見たもん、読んだもんのマイナーチェンジなんね。 そんなもんなん。斬新だなぁ思って、もう30ページで「あぁ、オリジナリティ枯渇してんなぁ」なんね。 ここまでこき下ろされて、ほったら凪の鼻を明かしたろ! って方は成長するん。 そこまでやる気ない。楽しみで書いてるから余計な世話、だけど人気出たい。これが大半の作者さん。 本気でやるか、やらないか。 やらないいう作者さん、欲も自己満も捨てて、自分は努力も向上心もない趣味投稿をしてますいう身の程弁えた自覚で書いて欲しい。おごるないう話。おごったが最後、読者の視点に立ついう意識、ゼロ化するん、断言する。 独りよがりのイノシシの排泄物が一つ増えるんね。 中途半端いうんはな、読者に失礼なん。作者さんにも失礼なん。 心血注いでる作者さんはな、そんないい加減丸出しの「人気作」見ると、理不尽に思うんね。凪もその一人。んもんで、こういう罵詈雑言、浴びせる権利あるんね。 以上なんよ。 ※「かくかくちかぢか」最終回です。最後なんで、ガチで思ってるあれやこれやぶちまけました。 ここまでお読みいただいたすべての読者さん、物書きさん、凪の独善にお付き合いいただき、心より感謝申し上げます。 いつか、いつの日か、またお会いできることを願って閉店といたします。 某年某月某日 一人の物書き。
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