河野太郎防衛相は23日の記者会見で、18日午後に鹿児島県・奄美大島の北東の接続水域内を潜ったまま航行した潜水艦について「中国のものと推定している」と述べた。「様々な情報を総合的に勘案し、国籍が推定できた」と説明した。
潜水艦は20日午前までに接続水域外に出た。その後は中国方向に航行を続けるのを確認したという。河野氏は潜水艦の国籍を公表した理由について「最近の尖閣諸島はじめ様々な情勢に鑑み、公表すべきだと判断した」と述べた。
日本の領海内への侵入はなかった。国際法上、潜水艦が他国の領海のすぐ外側にあたる接続水域を潜ったまま航行するのは違法ではない。外国の潜水艦が日本の接続水域を潜航するのを確認したのは、2018年1月以来2年ぶりだ。