【社労士】過去問のやり方は「繰り返し」一択です【勉強方法・コツ】

アイキャッチ 過去問活用方法 勉強法

社労士の過去問、今のやり方でいいのか不安だな
過去問の活用方法やコツを、具体的に知りたい

こういった疑問に答えます。

こんにちは、わいあーるです。
1年9ヶ月の学習期間で、平成最後の社労士試験に合格しました。

「社労士受験は過去問が大事!」とよく言われます。
けれど具体的にどう過去問を使えばいいか、なかなか分からないですよね。
このページでは、社労士の過去問を活用するポイントを一点に絞り、その一点を掘り下げて活用方法やコツを紹介します。

結論からいうと、社労士過去問活用のポイントは「繰り返し」です。

なぜ社労士受験では過去問の「繰り返し」が重要なのか?
どうすれば「繰り返す」モチベーションを作れるのか?

合格者の視点から、分かりやすく解説します。
このページを読めば、

早く過去問を使いたい!

と思うようになりますよ!

社労士の過去問のやり方は「繰り返し」一択です

社労士受験の過去問演習のポイントはただ一つ、繰り返しです。
何周も何周も、繰り返しましょう。

具体的に何周すればいいの?

受験生によって教材が異なるので、一概に「◯周」とは言い切れません。

参考までに、私は合格までに15周しました。
1年目に10周、2年目に5周くらい。
使用教材は、某通信教育の過去問講座です。

合格のために飽きるまで、飽きてもなお過去問を繰り返しましょう。

次に、社労士受験でなぜ過去問を繰り返す必要があるのか、見ていきます。

社労士過去問の活用方法が「繰り返し」一択である理由

社労士の過去問を「繰り返す」ことが重要である理由は、下記のとおり。

  • 試験範囲が広くて忘れるから
  • けっこう同じような問題が出るから
  • 過去問は読みにくい攻略本だから

順に説明します。

試験範囲が広くて忘れるから

社労士試験は、範囲が広いですよね。
広いだけでなく、全科目で合格基準点が択一式、選択式別々に設定されています。
なので、

労働一般常識、苦手だから捨てよー(ポイーッ)

という戦略をとれません。
全科目・全範囲を満遍なく覚えなければならないのです。

よーし、じゃあ満遍なく全部覚えるぞ!

と意気込んでも、一周する頃にはだいたい忘れてしまいます。

じゃあどうすりゃいいのよ(泣)

となると、繰り返すしかないんですね。
忘れる前提で、繰り返す。
忘れても忘れても、繰り返す。

広い社労士試験の範囲をカバーするには、繰り返しが必須です。

同じような問題がけっこう出るから

朗報です。
社労士試験は、毎年同じような問題がけっこう出題されます。
なので過去問を完璧にすれば、本試験でも戦えます。

「過去問を完璧にする」とは、全問正解できる状態にすることではありません。
正解、不正解の肢それぞれについて、「なぜ正解か」「なぜ不正解か」説明できる状態にすることです。

社労士受験では、過去問を繰り返して完璧にする戦略が効果的です。

過去問は読みにくい攻略本だから

過去問は、ラスボスを倒す(=本試験に合格する)ための攻略本です。

RPGの攻略本って素晴らしいですよね。
敵の「HP」や「攻撃パターン」まで教えてくれるんですから。

社労士試験の過去問も、RPGの攻略本と同じです。
試験の「論点」や「出題パターン」を教えてくれます。

しかし社労士過去問という攻略本は、読みにくく書かれています。
解読しないと、攻略本として機能してくれません。

解読するために、過去問を繰り返しましょう。
繰り返し解くうちに、

この問の論点は〇〇か

と、論点を解読する目が養われてきます。

社労士試験の過去問は、貴重な攻略本です。
ただ読みにくい攻略本なので、繰り返し解いて解読しましょう。

次に、どのように過去問を繰り返せばいいか、具体的な活用方法を見ていきます。

社労士過去問の活用方法:テキストとセットで使う

社労士過去問の活用は「繰り返し」が大事だとお話しました。
ですが「繰り返し」は味気ない作業で、なかなか続けられないですよね。

そこで、テキスト・過去問をセットで使うことを心がけましょう。

セットで使うとは、「テキストで知識をインプット → 過去問を解いてアウトプット」の流れを1セットとして学ぶことを意味します。

テキスト・過去問をセットで使うメリット

テキスト・過去問をセットで使うと、目的意識が育まれます。
テキストでインプットした知識が実戦でどう問われるか、すぐに把握できるからです。

「問題を解くために知識をつける」という一見当たり前の目的を、長い受験期間には見失ってしまうことがあります。
テキスト・過去問をセットで使い、目的意識を持って学びましょう。

さらにセットで使うと、過去問の正解率が上がり、モチベーションがアップします。

暗記型と呼ばれる社労士試験。
知識を覚えてさえいれば、考えなくても解ける問題がけっこうあります。
テキストとセットで使えば、初学者でも過去問を解けちゃいますよ。

自力で問題を解いたゾ…!

という成功体験は、長い受験期間を乗り切るモチベーションにつながります。
テキスト・過去問をセットで使い、受験勉強のモチベーションをアップさせましょう。

テキスト・過去問をセットで使えばいいのは分かった
それじゃあ具体的にどう活用すればいいの?

具体的な活用方法は、下記のとおり。

  • 1〜3周目:1単元ずつインプット・アウトプット
  • 4周目〜:1科目ずつインプット・アウトプット
  • 4月〜本番:全科目の全範囲インプット・アウトプット

順に説明します。

1〜3周目:1単元ずつ、テキスト→過去問

1〜3周目の時期は、1単元ずつテキストでインプット→1単元ずつ過去問でアウトプットしましょう。
問題に正解する達成感を味わい、「やればできる!」という感覚を、早期に脳に植え付ける狙いがあります。

1単元とは、法律の「章」に該当する程度のグループです。
例えば労働基準法なら、「総則」「労働契約」「賃金」に当たります。

4周目〜:1科目ずつ、テキスト→過去問

4周目からは、1単元ずつから1科目ずつに切り替えましょう。
細切れの知識を、法律単位・科目単位で大局的に理解するためです。

もしかしたら、一時的に過去問の正解率が下がるかもしれません。
けれど正解率なんて、正直どうでもいいのです。
最終目的は、本試験で合格点をとることなので。

勇気を出して1科目ずつに切り替え、インプット・アウトプットしましょう。

4月〜:全科目全範囲、テキスト→過去問

4月頃からは、全科目まとめてインプット・アウトプットします。
全科目を一気に学ぶと、科目横断的な視点が培われます。

これまでに何周もしたはずなのに、全科目通して学んでみると、新たな発見がボロボロ出てきます。
「全科目まとめてインプット・アウトプット」をどれだけできるかが合否を分ける、と言っても過言ではないでしょう。

直前期は、全科目通してテキスト・過去問を使いましょう。

過去問活用のコツ:逆順に解く

10周も同じ過去問題集を使っていると、問題文の冒頭を見ただけで正解肢が自動的に分かるようになってきます。

過去問を丸ごと記憶するのも、一つのやり方ではあるのですが…
過去問で理解度を把握できないのは、もったいないですね。

そんなときにオススメなのは、逆から解くことです。
今まで1-1、1-2、1-3…と解いていた順番を、最後のページから11−6、11-5、11−4…と逆から解いてみましょう。
これがわりと効果的で、逆順に解くだけで間違えたり、フレッシュな気持ちで過去問に取り組めたりするようになります。

煮詰まってきた方は、過去問の逆順解答をお試しあれ。

社労士の過去問演習はとにかく「繰り返し」

ページの内容をまとめます。

  • 社労士の過去問演習のやり方は、とにかく繰り返すこと
  • 繰り返しが重要な理由は、
    • 試験範囲が広くて忘れるから
    • 同じような問題がけっこう出るから
    • 過去問は読みにくい攻略本だから
  • テキスト・過去問をセットで使いモチベーションアップ
  • 繰り返し回数や時期に応じて、「テキスト→過去問」の1セットを使い分ける
    • 1単元ずつ、テキスト→過去問
    • 1科目ずつ、テキスト→過去問
    • 全科目全範囲、テキスト→過去問
  • 過去問活用のコツは、逆順に解くこと

社労士の勉強は地味です。
重箱の隅をつつくような出題に備えて、何度も何度も同じテキストや過去問を繰り返さなければなりません。

繰り返し作業は、自分の中で何かがすり減る感じがして、しんどいんですよね…。

けれどつらい繰り返し作業も、やり方を工夫すれば楽しめます。

多くの社労士受験生が、モチベーションを保てずに諦めていきます。
もしあなたが受験勉強を継続しているのなら、継続している事実だけで合格に近い所にいると言えるでしょう。

モチベーションをコントロールして、他の受験生がやらないくらい過去問を繰り返し、合格をつかみ取ってください!