【社労士勉強法】ノート使用時の注意点【効率重視】

アイキャッチ ノート使用の注意点 勉強法

社労士試験の勉強にノートを使ってもいいの?
ノートには何を書けばいい?
合格者のノートの使い方を知りたい

こういった疑問にお答えします

こんにちは、わいあーるです。
初めての社労士受験は、選択式の2科目で基準割れとなってしまい不合格でした。
合格した2年目には、ノートの活用方法を工夫しました。

社労士試験の勉強法として「ノートを使うのは良くない」と言われることがあります。

結論から言うと、社労士の勉強にノートを使ってもいいと思います。
理由は、ノートを使うことで頭の中を整理でき、論点などの理解に役立つからです。

ただ使い方を間違えると効率が悪くなりますので、そのあたりを詳しく書きたいと思います。

社労士勉強法:ノート使用時の注意点

社労士の勉強でノートを使う場合、「書いて暗記」は NG です。

書く行為に時間がかかり、効率が悪いからです。

中学校の英語の小テストで、英単語をひたすら紙に書いて暗記するクラスメイトはいませんでしたか?(私もその一人でした。)
自転車のこぎ方と同じように、体で感覚的に覚えられるため、書く暗記法自体には一定の効果があると思います。

しかし社労士試験の勉強では、書く暗記法はオススメできません。

社労士試験は範囲が広いので、一科目・一法律・一論点に時間をかけると、以前勉強した内容を忘れてしまいます。
また膨大な量の知識を、何度も書いて、体に覚えこませるのは現実的ではありません。

社労士試験を攻略するには、以前勉強した内容を記憶に留めたまま、試験範囲全体をなるべく早く一周する必要があります。
試験の性質と照らし合わせると、「社労士試験」と「書く暗記法」は相性が悪いのです。

自分、一度書けば完璧に覚えるので

というツワモノ以外は、ノートに「書いて暗記する」勉強法はやめましょう。

社労士勉強法:ノート使用例

書いて暗記しちゃいけないなら、ノートはどう使えばいいの?

はい。ノートは「理解」のために使いましょう。

何かを「覚える」手段として、「書いて覚える派」「見て覚える派」「聞いて覚える派」などに分かれることがあります。
そもそも、この「覚える」という言葉は、下記の二つに分けて捉えるべきです。

  • 暗記する
  • 理解する

先ほど、時間がかかるため「書く暗記法」は社労士受験と相性が悪いと言いました。
社労士受験では効率を重視したいので、「理解する」ためにノートを使いましょう。

具体的に、私は下記のようにノートを使いました。

  • 全体像の把握
  • 目的条文

順に説明します。

全体像の把握

新しい科目の勉強を始めた時に、ノートを使うと効果的です。
科目の全体像を把握する助けになります。

細かな知識の勉強をしていると、自分が今どこを勉強しているか分からなくなることがあります。
終わりのない迷路に迷い込んだようで、机に向かうのが苦しくなってしまいます。

そんな時、全体像が見えていれば安心です。

今、保険料のトコロだから…
あと3分の1くらいで終わりか!

といった具合に、勉強の道しるべになります。
終わりが見えればメンタルも安定し、勉強に集中することができます。

具体的なノートの使い方として、マインドマップを描くと良いでしょう。

科目のマインドマップ

画像は、労働保険徴収法のマインドマップです。
テキストなどの目次を参考に、マインドマップで一通り科目全体を概観しておくと、自分の現在地を把握できるようになります。

同様に、社労士試験全体についても、一度概観しておきましょう。

社労士試験の概観図

勉強する科目の順番を自分なりに決めておくと、脳内インデックスから知識を検索する際の糸口になります。

新しい科目の勉強を始めたら、ノートを使って全体像の把握に努めましょう。

目的条文

目的条文を一冊のノートにまとめます。

目的条文ノート

ねらいは下記のとおり。

  • 法律の全体像を把握する
  • 後から「見て」暗記する

目的条文は、先述した全体像の把握に役立ちます。
その名の通り、法律の目的を表しているからです。

でも目的条文ってボンヤリしてて分かりにくい…

そうなんですよね。
ほとんどの目的条文は一文で書かれていて、要点をつかみにくいんです。

せっかく大事な情報が詰まっているのに、目的条文をそのままノートに板書するだけでは、手の運動で終わってしまいます。
目的条文をノートに書き出す際のポイントは、条文をパラグラフ(段落)ごとに整理することです。

目的条文の書き方

画像は、女性活躍推進法の目的条文です。
同レベルの項目について箇条書きで頭をそろえ、段落ごとにグループ化します。
こうすることでグッと見やすくなり、どんな法律なのか視覚的に理解しやすくなります。

さらに私は、後から「見て」暗記する前提でノートにまとめました。
重要語句は赤ペンで書いたり、空白があっても「1ページあたり1法律」を守って見やすさを意識したりしました。

個人的に、目的条文の問題が特に苦手でした。
試験当日になっても覚えられず、試験会場に目的条文ノートを持参しました。

目的条文をノートに書くのは時間がかかるため、万人にオススメはできません。
目的条文に苦手意識を持っている受験生は、目的条文を一冊のノートにまとめてみましょう。

ノートにこだわる必要はない

ここまでをまとめます。

  • 社労士の勉強にノートを使ってもいい
  • ノートに「書いて暗記」は NG
  • ノートは「理解」のために使う
  • マインドマップを描いて、科目の全体像を把握する
  • 苦手な人は、目的条文まとめノートを作る

社労士受験とノートについて見てきましたが、最後に、ノートにこだわらなくても良いという話をして終わりたいと思います。

例えば、マインドマップをノートに描かなくても、専用ツールや PowerPoint を使えば簡単かつキレイなマインドマップを作成できます。

ちなみに、無料マインドマップツールの中では「XMind」「MindMup 2.0」あたりが使いやすいです。

目的条文も、Word や Googleドキュメントを使えば、e-Gov(電子政府の総合窓口)から簡単にコピペできます。

社労士の勉強にノートを使ってもいいと思います。
しかし、ノート作成には時間がかかることも、また事実です。

必ずしもノートを使う必要はなく、Wordのような代替ツールを使うのもアリなんじゃないかな、と思います。

勉強法は、人それぞれ違います。
ご自身に合った方法を取るのが、一番の近道です。
柔軟な発想で勉強効率をアップさせ、合格を目指しましょう!