社労士の暗記科目トップ3と暗記のコツ【科目別ポイント】

アイキャッチ 暗記科目トップ3 勉強法

社労士の暗記科目を知りたい

社労士試験、科目多いなぁ

暗記科目はどう暗記すればいい?

こういった疑問にお答えします。

私は「暗記カード」と「ホワイトボード写真」で暗記を乗り切り、社労士試験に合格しました。
自作した暗記カードは319枚、スマホで撮影したホワイトボード写真は404枚、合わせて723枚です。

ということは、この723枚を科目ごとに分類すれば、社労士試験で特に重要な暗記科目が分かるんじゃないかなと考えました。

分類結果は下記のとおり。

順位 暗記科目 暗記カード ホワイトボード 合計
1位 労働基準法及び労働安全衛生法 77 61 138
2位 一般常識 35 62 97
3位 健康保険法 34 53 87
4位 労災保険法(労働保険徴収法含む) 44.5 37 81.5
5位 雇用保険法(労働保険徴収法含む) 33.5 47 80.5
6位 厚生年金保険法 34 43 77
7位 国民年金法 23 35 58
その他 科目横断知識など 38 66 104

※択一式の7科目で分類
※労働保険徴収法の枚数÷2を労災保険法、雇用保険法に分配

主観的なランキングではあるものの、実際に使っていた勉強道具の枚数に基づいて客観的に算出しました。

この記事では、表のトップ3を社労士試験における暗記科目と定義して、暗記のコツを解説します。
暗記科目の特徴をつかみ、戦略的に暗記しましょう!

社労士の暗記科目トップ3と暗記のコツ

改めて、社労士試験における暗記科目トップ3は下記のとおりです。

  1. 労働基準法及び労働安全衛生法
  2. 一般常識
  3. 健康保険法

順に、暗記のコツを解説します。

1位:労働基準法及び労働安全衛生法

社労士試験の暗記科目、第一位は「労働基準法及び労働安全衛生法」です。

労働基準法

労働基準法の暗記のコツは、リズムです。

労働基準法のような文章の暗記が多い科目は、文章のリズムで覚えると効果的です。

例えば「休憩の自由利用の特例」には、下記の項目があります。

警察官、消防吏員、常勤の消防団員、准救急隊員及び児童自立支援施設に勤務する職員で児童と起居をともにする者

引用元:電子政府の総合窓口 e-Gov 労働基準法施行規則 第三十三条

この文章を、私は次のリズムで覚えました。

けーさつかんしょーぼーりーんじょーきんのしょーぼーだーいんじゅんきゅーきゅーたーいんじどーじりつしえんしせつにきんむすーしょくいんでじどーとききょーともにすーもの

自分で読んだ時の、長音符「ー」や促音「っ」のリズム感を大切にします。

「施設」と「起居」は詰まってて言いにくいなぁ

と感じれば、記憶にも残りやすくなります。

音読でも黙読でも構いません。
発声しなくても、のどや舌をコロコロ転がしながら読むと、必ずリズムが生まれます。

労働基準法の文章は、リズムを大切にして覚えましょう。

労働安全衛生法

労働安全衛生法のポイントは、出題論点の把握です。

出題数が少ないからこそ、出題論点の把握が重要になります。

社労士試験全体の110問のうち、労働安全衛生法の出題数は、例年5問だけです。
労働安全衛生法は、学習に時間をかけない「割り切りの良さ」が重要になります。
とはいえ、選択式でも出題されるので、完全に捨てるわけにもいきません。

攻略が難しい労働安全衛生法。
オススメは、過去問から出題論点を分析することです。
何度も過去問を解けば、よく出題される論点が見えてきます。
出題頻度の高い論点に絞ることで、効率よく暗記できます。

労働安全衛生法は、過去問分析で出題論点を把握してから暗記しましょう。

2位:一般常識

社労士試験の暗記科目、第二位は「一般常識」です。
一般常識は、法律を横断して覚えましょう。

一般常識で問われる30以上の法律の中には、構成が似ているものがあります。
構成が似ている法律の「共通点」と「違い」を横断的に押さえれば、知識同士を結びつけて暗記できます。

似ている法律は下記のとおり。

「紛争の解決」が似てる

  • 障害者雇用促進法
  • 男女雇用機会均等法
  • 育児介護休業法
  • パートタイム労働法

「目的条文」が似てる

  • 次世代育成支援対策推進法
  • 児童手当法

「一般事業主行動計画」が似てる

  • パートタイム労働法
  • 女性活躍推進法

ん?
前もコレ勉強しなかったっけ?
ややこしいな…

と感じたら、まとめて覚えるチャンスです。
一般常識は、微妙な違いに気をつけて横断的に暗記しましょう。

3位:健康保険法

社労士試験の暗記科目、第三位は「健康保険法」です。
健康保険法の暗記には、ゴロ合わせをオススメします。

健康保険法では、数字を正確に覚えているか問われます。
ゴロ合わせによって、数字をまとめて覚えることができます。

一例として、介護合算算定基準額のゴロ合わせをご紹介します。

下記のゴロは、管理人わいあーるが受験当時(2016~2018年)に作ったものです。
現行の法令とは一致しない可能性があります。
必ず最新情報を確認し、自己責任の上、ご活用ください
介護合算算定基準額 ゴロ合わせ
      212 141 67 60 34
(70歳未満)不意に石井が胸騒ぎ…老齢察して
      67 56 31 19
(70歳以上)胸毛の吾郎のサイン会へ行く

自分で作ったゴロは、そうそう忘れません。
健康保険法は、ゴロを作って覚えましょう。

暗記科目でなくても暗記は必要

社労士試験の暗記科目について、覚え方のコツをまとめます。

  • 労働基準法は、リズムで覚えよう
  • 労働安全衛生法は、過去問で出題論点を分析してから暗記しよう
  • 一般常識は、微妙な違いに気をつけて法律を横断しよう
  • 健康保険法は、ゴロで覚えよう

最後に、この記事で取り上げた暗記科目以外の科目でも、もちろん暗記は必要です。

大量の知識を暗記するためには、暗記カードの自作が有効です。
下の記事に暗記カードの作り方・覚え方をまとめましたので、暗記に悩んでいる方はぜひご覧ください。

社労士の暗記カードに「自作」をオススメする理由【受験生向け使い方】

科目ごとのクセをつかんで、暗記の壁を乗り越えましょう!