
社労士受験に暗記カードを使いたい
暗記カードの自作って効果ある?
使い方は?
こういった疑問にお答えします。
平成最後の社労士試験に合格した時、私が自作した暗記カードの総数は319枚でした。

自作暗記カードの活用によって着実に暗記できたため、飽きずに319枚も作れたのだと思います。
社労士試験の暗記には、暗記カードの自作がオススメです。
この記事では、自作をオススメする理由と暗記カード活用法について、体験談を交えてご紹介します。
暗記が得意になれば、社労士合格はグンと近づきますよ。
社労士の暗記カードに「自作」をオススメする理由
下記のとおりです。
- 自分で作るから記憶に残りやすい
- 自分の学習進度に応じて効率よく学べる
- 世界に一つだけ、自分に最適化されたオリジナル教材で勉強できる
私の学習スタイルは通信教育でした。
初めのうちは、通信講座の付録として送られてきた暗記カードを使って、暗記に取り組んでいました。
しかし既製品では味気なさを感じ、いつの間にか付録の暗記カードは使わなくなりました。情報がまとまりすぎているために要点をつかめなかったのかな、と思います。
その後、暗記カードを319枚自作しました。
既製品よりも自作の方が、記憶に残りやすい実感があります。
苦手ポイントを重点的に学べたことも、モチベーションアップにつながりました。
でも暗記カードの自作って面倒だし時間かかるじゃん
おっしゃる通りです。
自作には、手間ヒマかかるという大きなデメリットがあります。
手間ヒマかけずに暗記カードを作成するには、作り方を工夫する必要があります。
次に暗記カードの作り方について、詳しく解説します。
社労士×暗記カード 作り方のコツ
3つあります。
- タイミング
- サイズ
- 表を書き込む
順に説明します。
タイミング
暗記カードを自作する場合、作るタイミングが非常に重要です。
目安として、テキスト・過去問を3周ほど学んでから作ると良いでしょう。
3周ほど学べば、社労士試験の全体像をぼんやりと把握して、重要論点を見極められるようになります。
社労士試験のクセが分からない段階で暗記カードを作ろうとすると、テキスト丸ごと暗記カードにコピーする羽目になります。
これでは面倒どころか、いくら時間が合っても学習が先に進みません。
「手間ヒマかかる」という自作のデメリットを克服するためには、全体を3周ほど勉強して、なんとなくでも社労士試験を理解する必要があります。
言い換えると、3周までは個別の知識より全体像の把握に注力して学習すべきです。
重要なので繰り返します。
テキスト・過去問を3周してから、暗記カード作りを始めましょう。
サイズ
社労士受験のための暗記カードは、縦に大きめに作る(=厚紙を大きめに切る)ことをオススメします。
社労士試験で問われる知識は、箇条書きにすると覚えやすいからです。
具体的には、10.5 × 5 cm 程度が使いやすいと思います。
暗記カードを作りはじめた当初は、厚紙を9 × 3.5 cm に切って使用していました。しかし9 × 3.5 cm では、少々窮屈でした。
そこで大サイズを作ろうと考え、10.5 × 5 cm に落ち着きました。縦に5 cm もあれば、要件数の多い支給要件も十分収まります。
あまりにも大きくすると、「アレもコレも」と書き込みすぎてしまいます。結果として覚えられない無力感を味わい、モチベーションの低下につながるリスクがあります。
暗記カードのサイズは、ちょっと大きめがポイントです。ご自身にフィットするサイズを探してみてください。
表を書き込む
暗記カードの書き方として、表(テーブル)のレイアウトが役立ちます。
表を書き込むメリットは、リフレッシュと記憶の定着です。
文字だらけの社労士試験勉強中には、表のビジュアルが新鮮さをもたらし、ほんのちょっぴり頭がリフレッシュされます。
さらに、覚えやすい表を作ろうとする意識が、記憶の定着を促します。
暗記カードには表の書き込みがオススメです。
エクセルで表を作成するのも、良い気分転換になりますよ。
社労士×暗記カード 覚え方のコツ
覚え方のコツは2つあります。
- 作成直後に何度も繰り返す
- 目につく場所に置く
順に説明します。
作成直後に何度も繰り返す
暗記カードを作ったら、早速使いましょう。
効率よく記憶するためのポイントは、作成直後です。
上図は、「エビングハウスの忘却曲線」と呼ばれるグラフです。
エビングハウスの忘却曲線とは、心理学者のヘルマン・エビングハウスが示した「時間経過」と「忘れ具合」に関するグラフです。
だから完全に忘れる前に、早めにタイミング良く復習しようね。
という理論だと、私は解釈しています。
忘却曲線理論をベースに、私は下記のサイクルで暗記カードを活用しました。
- テキスト・過去問学習時に、覚えたい論点の暗記カードを作る
- カード作成後、最初の休憩時間に1回目の復習
- カード作成後、最初の食事前後に2回目の復習
- カード作成日の翌日に、1〜2回復習
- カード作成日の翌日後の3〜5日間に、1〜2回復習
- 輪っこに綴じる
- 以降、不定期に復習
経験上、暗記カード作成初日に2〜3回復習しておくと、短期記憶から長期記憶に換わりやすいと思います。
暗記カードを覚える1つ目のポイントは、作成直後に繰り返し活用することです。
目につく場所に置く
覚え方の2つ目のポイントは、目につく場所に置いておくことです。
「気楽に勉強できる」という暗記カードの特性を生かす狙いがあります。
新たに作成したカードは、机やテーブルの上に置きっぱなしにします。
すると勉強が一息ついた時、パッと手にとって復習できます。
カードを輪に綴じるのは、作成から1週間後でいいでしょう。
何回も復習したぞ…!
と、達成感をかみしめながら輪に綴じましょう。
輪に綴じたカードの束も、目につく場所に置きます。私はダイニングテーブルに置いていました。
日常生活を送る中で目につく場所に暗記カードを置いておけば、10秒が濃い学習時間になります。
忘れてもいい、むしろ忘れた方がいい
暗記カードの作り方・覚え方のコツをまとめます。
- 作成タイミングは、テキスト・過去問を3周してから
- サイズは、10.5 × 5 cm 程度
- 表(テーブル)を書き込む
- 作成直後に早速使う
- 机・テーブルなどに置いておく
こんな感じです。
最後に一つ。
暗記について、私は忘れることも重要だと思っています。
忘れないようにしなきゃ…
と頑張ると、勉強が重苦しくなってしまいます。なので
あー忘れた
じゃあまた覚えるか
くらいのスタンスでオッケーです。
さらに一度忘れた知識の方が、覚え直した後、記憶への定着率は高かった実感があります。
受験勉強中この感覚に気づいてからは、「早く忘れないかな」と思ったこともありました(ホントの話ですよ)。
覚えられない…と嘆く必要はありません。
むしろ忘れた経験は、再び覚えた時の強力な武器になります。
何度も忘れ、何度も覚え直す。
この地道な作業に、自作暗記カードは向いています。
よかったら学習に、暗記カードを取り入れてみてください。