【ワシントン=長沼亜紀】米シカゴ連邦準備銀行が22日発表した5月の全米活動指数は前月から20.50ポイント上昇しプラス2.61となった。過去最低水準に落ち込んだ前月から急回復し、3カ月ぶりにプラスに浮上した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済封鎖で打撃を受けた米経済が回復してきていることを示した。
同指数はゼロを上回ると米経済の成長ぶりが過去の平均を上回っていることを示す。5月は指数を構成する85指標のうち、72が改善し、57がプラスに寄与した。
指標4分野はすべて改善した。特に「雇用関連」と「生産関連」の改善が全体を押し上げた。5月は非農業部門の就業者数が増えて失業率が低下したほか、鉱工業生産も上昇した。