岩手県立中央病院の研究グループは、過去に新型コロナウイルスに感染したことがあるかを調べる抗体検査を病院内の医療従事者を対象に実施した。
その結果、抗体を持っている人は存在しない可能性が高いとしている。
抗体検査を実施したのは県立中央病院災害医療部長の中村明浩医師などの共同研究グループ。
病院内の医師や看護師など医療従事者1000人を対象に新型コロナウイルスに感染したことがあるか5月採取した血液を使い検査した。
抗体検査は実際には感染したことがなくても陽性となる場合があるため、2種類の検査を実施。
県立中央病院 災害医療部長 中村明浩医師
「両方陽性になった人は1人もいない。最終的には抗体保有者はゼロと判断」
そのうえで、県全体の状況を反映はしていないが、県内では感染は拡大していないと考えられるのではないかとしている。
県立中央病院 災害医療部長 中村明浩医師
「(保有者がゼロ)だから安心してくださいではなく、もしかしたらさらされてすらいなかったのかもしれない」
中村医師は自身の見解としてこう話し、今まで以上に感染対策に気を付ける必要があると指摘した。