この投稿では、2018年後半の伊藤氏と岡村氏の行動を時系列で考察していく。ソースは
著書「Black Box」➡
メディア ➡
SNS等の投稿 ➡
裁判資料 ➡
で色分けする。なお筆者のコメントは💡、伊藤氏の行動は🔴、岡村優太氏は💛で示す。
7月
7月16日 🔴伊藤詩織さんを囲む会【ロンドン】
7月27日 💛フライト遅延のためモロッコで写真撮影できた、とSNSで投稿【モロッコ】
7月27日 💛「Advantage Omar Washington DC」撮影【ワシントンDC】💡5月は日本からSNS投稿していた岡村氏。7月「ワシントンDCに行く途中のモロッコで足止めされた」ということは、日本からワシントンDCへのフライトではなく、ヨーロッパからのフライトだったのだろう。おそらくは、伊藤氏とともにロンドンに滞在していたと思われる
7月30日 🔴ロンドンからBBCドキュメンタリーをFacebookで宣伝【ロンドン】
8月
8月17日 💛「Advantage Omar」Hollyshort Film Festivalノミネート&上映会【LA】ノミネートされたが、残念ながら受賞は逃したようだ
9月
9月 🔴💛民泊サイトでアリゾナ州のセドナキャンプを予約【アリゾナ】
下の写真はホストの写真より。伊藤氏が滞在した際の写真ではない
ホストからのレビューに「creative filmmakers」「I hope to see their film one day」とあるので、おそらく岡村氏と滞在したものと思われる
💡ちなみに2019年12月の民事裁判後の会見で、伊藤氏はこのアリゾナ旅行のことをこう語っている。
私も自分自身が被害者になるまで分かっていなかったことなんですけれども、いろんなフラッシュバックが日常にあるんですよね。去年アメリカのアリゾナでハイキングをしていたときにフラッシュバックが起こったんです。そこは何もフラッシュバックの要素がない、トリガーになるものがない場所でそうなったときに、ものすごくショックだったんですね。こんなところにまで来るんだと。
恋人である岡村氏と2人で、アリゾナのこんな大自然の中まで来ても、山口氏に恵比寿のホテルでレイプされた時のフラッシュバックが起こってショックだったというのである。ちなみに伊藤氏が書いたレビューからは、アリゾナでの大自然で2人で素晴らしい時間を過ごした、ということしか感じられない。
9月12日 🔴4月のコロンビアでのFARC取材がYahoo!ニュースで記事になったことをFacebookで宣伝(動画制作:岡村裕太)
9月19日 💛「Advantage Omar Chicago」撮影【シカゴ】シカゴで「Advantage Omar」のすべての撮影が終了した
9月25日 💛「Advantage Omar」がInternational Academy of Web Television Awardにノミネートされ授賞式に出席【LA】こちらも残念ながらノミネートのみ
9月26日 🔴台湾・台北で開かれた第2回「ジェンダーに基づく暴力に関するアジア・パシフィック・サミット」出席 【台湾】
10月
10月6日 🔴韓国で開催された「Uncovering Asia ~The third Asian investigative journalism conference」でスピーチ【韓国】
10月9日 🔴ハンギョレ新聞とのインタビュー [日本語訳はこちら]
💡この日の前、翌年「Open the Black Box」を発足する慰安婦支援団体「希望のたね基金」代表理事の梁澄子氏が、伊藤詩織を韓国の元慰安婦が住む「ナヌムの家」に連れて行っている。
2019年12月、韓国のハンギョレTVの動画より。日本語字幕版はこちらから
10月12日 🔴男女平等参画社会の実現に向けた課題解決策を話し合う「日本女性会議」に参加【金沢】
10月19日 🔴BBCラジオへの出演をFacebookで宣伝【東京】
💡このラジオの書き起こしが山口敬之氏を支援するHP「JUSTICE FOR NY」に記事として掲載されている。その中で伊藤氏は「here in Japan」と発言しているので、東京からインタビューに参加したことが分かる。
11月
11月3日 🔴#MeTooシンポジウムに参加【東京】
11月16日 💛幕張メッセからSNS投稿【東京】 💡友人から「日本にいるの?」と聞かれ「12月末ごろまで日本におるでー」とコメント。ちなみにこれ以降、岡村氏のInstagramに投稿はない…
12月
12月5日 🔴欧州評議会でのスピーチをFacebookで報告【フランス・ストラスブール】
12月7日 🔴韓国と台湾に関するクーリエ・ジャポンの記事をFacebookで宣伝
12月26日 🔴DAYSJAPANの広河隆一氏に関してFacebookで投稿
12月26日 🔴NHKのニュースウォッチ9に出演したことをFacebookで宣伝
💡ニュースウォッチ9の動画はネット上で探せなかったが、画像をいくつか見てみると、どうやら上で紹介した、10月6日に韓国で行われた「Uncovering Asia」と、12月5日フランスで行われた欧州評議会にNHKの取材陣も同行したようである。
10月6日前後、韓国で撮影。「Uncovering Asia」のストラップを首にかけている
BBCドキュメンタリーにも映っていた伊藤氏の自宅で撮影。自殺に関して言及
12月5日フランス、ストラスブールで行われた欧州評議会にも同行
再び自殺に関して言及
ちなみにこの番組は「国民の知る権利を守る自由報道協会」に、第二回フェイクニュース大賞としてエントリーされている。興味のある方はリンクからご覧いただきたい。
自殺への言及
ニュースウォッチ9で「たとえば私が自殺したら」「あの話をしたからもういいんじゃないか」と自殺に関する発言をしている。しかし、これまで時系列で伊藤氏の行動を見てこられた方はお分かりだと思うが、事件発生の2015年から、アルマーク氏とドキュメンタリーを撮った2016年、記者会見と出版とBBCドキュメンタリーの撮影で忙しかった2017年、そして「性被害者」として世界中のメディアに出演、スピーチを行った2018年と、毎年こちらが目が回るほど精力的に活動しており、率直に言って自殺を考える隙間があったとも思えないほどだ。
また伊藤氏が「遺書を書いた」と発言し始めたのも2018年になってからである。一番最初の言及は2018年1月にパリで行ったELLEのインタビュー内で「会見前に遺書を書いた」と発言、2018年4月に東京で行われたGQのインタビューでは「会見前に1通、会見後に1通、Black Box出版前に1通」と遺書の数が3通に増えている。
しかし、著書「BB」では遺書への言及は全くない。会見前に「不安になり、ストレスで髪の毛が抜けたため髪をショートに切ることにした。いっそのことスキンヘッドにしてしまおうかと思った」、また会見後も「ネットで批判にさらされ、倒れて病院に行き、会見後10日ほど固形物が食べれず、このまま終わりにしたいと願った」と自殺願望を表すような記述はあるが、遺書を書いたとは全く書かれていないのだ。このように会見前の不安定な精神状態や、会見後の自殺願望に言及するのであれば、本当に遺書を書いていればその事を当然書くはずだ。
被害妄想と誇張癖
また3通目の遺書を書いた時のことを、伊藤氏はGQインタビューで次のように語っている。
これは(出版を)潰されるんじゃないかとおもって、それまでずっと隠れて生活していたのですが、どうしても海を見に行きたくなったんです。で、いちばん近い由比ヶ浜(鎌倉)に行こうとおもいました。絶対に自殺なんてしないから、何かあったらキチンと調べてほしいという遺言を書きました。でも最終的に怖くて行かなかった
伊藤氏の発言にはこの「~(しよう)と思った→実際はそうしなかった、そうならなかった」というものが非常に多い。たとえば
- アラビア語も勉強して、取材ができる範囲を広めたいと思った→結局しなかった
- 幼馴染のSとIKEAのカフェで、現場から110番すべきだった、今から110番しようかと悩む→結局しなかった
- 山口氏のパソコンで盗撮されていると思った→カメラが付いていないパソコンだった
- 山口氏とメールで繋がっていることすら耐えられなかった→メールだけでなく電話もかけた、しかも2回も
- 山口氏を告発すると日本で働けなくなるとなると思った→何の妨害もなく働けた
- 会見前、髪の毛を切るときいっそのことスキンヘッドにしようかと思った→結局しなかった
- 著書を出す前に不審な動きがあったため、遺書を書き、由比ヶ浜に行こうとした→結局行かなかった
ちょっと思いつくだけでこれだけある。アラビア語、スキンヘッド、由比ヶ浜の話に至っては、結局しなかったのなら、何のために言及したのか意味不明なレベルだ。「~だろうと思った→結局違った」「~しようと思った→結局しなかった」というのが多いのは「被害妄想が強く、自分の話を誇張、または都合よく歪曲して話す癖がある人」の特徴だろう。そう考えると、伊藤氏の発言をそのまま信じることができないということは、お分かり頂けると思う。「Black Box」に書かれていることも、どこまでが真実で、どこからが誇張で、どこからが虚言なのか全く分からない。
2018年後半を時系列で見ていくと、伊藤氏が(刑事事件としては不起訴処分になっているにも関わらず)レイプ被害者として会見後どんどん国際的に活躍していくのと反比例して、岡村氏の個人の活躍がどんどんとなくなっていったのが分かる。次回の投稿から、いよいよ公私ともに「パートナー」となっていく伊藤氏と岡村氏を時系列で考察していく。