伊藤詩織氏が生まれた1989年から山口敬之氏に出会う前年である2012年まで、時系列で追ってみたいと思う。ソースは
著書「Black Box」➡
メディア ➡
SNS等の投稿 ➡
裁判資料 ➡
で色分けする。なお筆者のコメントは💡で、追記部分は🎀で示す。
🎀2020/04/11、2020/04/19 追記しました
1989年
神奈川県にて長女として生まれ育つ [出典]
弟と妹がいる
9歳からモデル
中学生の時に長期入院
2005~2007年(16~18歳)
高校入学
🎀伊藤氏が山口氏に提出した履歴書に「2006年 カンザス○○高校へ一年間留学」と記載 (2020/04/11 追記)
2008~2009年(19~20歳)
4月 日本の短期大学入学
8月 ドイツで開催された日独交流会プログラムに参加
日本の短大卒について
伊藤詩織氏は著書「Black Box」(以後BB)の中で、高校卒業後は昼夜を問わずバイト掛け持ちし、テレビ局で報道アシスタントのバイトを1年ほどした後、友人と東南アジアの友達を訪ねる旅行をし、その後ドイツの大学に行ったと書いている。
しかし、実際には高校卒業後、日本の短大に入学したようである。🎀伊藤氏が山口氏に提出した履歴書に「2008年 神奈川○○短期大学 入学、2010年 卒業」と記載 (2020/04/11 追記) していることから、やはり日本で短大入学、卒業したことは間違いない。
💡日本の短大を卒業したことを著書に書いていない、また今までインタビューなどでも言及したことがないことから、伊藤氏は日本の短大卒を公にしたくないようだ。なぜ公表したくないのか。
ドイツでの日独交流プログラム参加
著書「BB」で伊藤氏は、ドイツの大学に行くことに決めた理由を、ニューヨークへ留学するためバイトを掛け持ちし、1年近く経ったところで友人と東南アジア旅行を計画したが、バイトの疲労のため寝坊して飛行機に乗り遅れてしまい、金銭面で現実的でないと悟り、学費のほぼかからないドイツの大学にまず行くことにしたと説明している。
しかし短大入学後、半年も経たない2008年の8月、ドイツのベルリンで開催された若者向けの日独交流会に参加している。
2008年度の参加費は不明だが、同じプログラムの2015年度の参加費は1人600ユーロ(自宅からドイツまでの交通費、昼食代、夕食後のオプションプログラム、その他個人的に必要な物の代金は別途)と記載されてある記事を見つけた。2008年頃は1ユーロが160円ほどであったことから、最低でも合計25~30万円ほどはかかったであろう。
💡ドイツの大学に行くことに決めたのは、本当に学費が安いからだったのだろうか。伊藤氏が参加した日独交流プログラムは希望者参加である。短大入学後、伊藤氏はすぐにドイツに興味を持っていることになる。その理由が「学費の安いドイツの大学に行きたいから」だとしたら、総額25~30万円もかけて日独交流会に参加するのは矛盾している。
2010年(21歳)
3月 短大卒業
7月 ベルリン○○大学にて国際関係学について学ぶ
🎀伊藤氏が山口氏に提出した履歴書に記載 (2020/04/11 追記)
成田空港から出発した写真が、2010年8月13日付けで伊藤氏の友人のSNSに投稿されている。
💡このドイツの大学留学だが、単位取得のためではなく(BBにはそう書いてあるが)、サマースクールに参加しただけの可能性がある。理由は以下の通りだ。
六本木のキャバクラ勤務
🎀ブログ読者より「2010年頃から六本木のキャバクラM(もしくは同グループのA)、その後2011年には、今は名前が変わったキャバクラGに勤務していた 」との情報提供があった。伊藤氏の著書「Black Box」にも登場する親友Kと、セクハラで退社したRは、2人ともそのGで伊藤氏が仲良くしていたキャバクラ嬢とのこと。
伊藤氏のGでの源氏名は「杏」、渡辺謙の娘、杏に似ていることから当時の店長Iさんが名付けたそうだ。芸能人の卵などもいる店で、ナンバー1になるためにガツガツ働いてる子はいない。お酒を飲んでニコニコしているだけで、客にブランド品を買ってもらえたり、海外旅行に行きたいけどお金がないと甘えれば20万円くらいはポンとくれる。ナンバー1で月の稼ぎが400万円くらいなので、杏(伊藤詩織)さんくらいだと50~100万円ほどではなかったか。
2011年の夏には確実に在籍しており、伊藤氏は親友KとR、他数人のキャバ嬢と、仕事終わりにクラブ(踊る方の)に行っていたとのこと。彼氏は外国人で、店に籍だけおいて海外に行っていた事もある。以前は伊藤氏のインスタグラムに、みんなでクラブにいた写真やタグ付けされた夜遊び写真があったが、今は全て削除されているそうだ。
友人のR(源氏名はYUME)は、セクハラで会社を辞めて水商売を始め、客の弁護士(Rの指名客ではない)に毎回、場内指名で裁判の相談をしていた。Rはセクハラで退社したことを、客だけでなく、Gの女の子にも話しまくっていたとのこと。
今はなきキャバクラG(今は名前が変わって新しくなっている)
セクハラ退社したR。のちにもう一人の親友Kと、伊藤氏のためにメールを考える
(2020/04/11 追記)
2011年(22歳)
「BB」では、ドイツの大学に行くことに決めた。アラビア語も勉強したいと思った。英語で学べる授業の範囲に限りがあったため、スペインの大学で国際関係を学びながらシリアに留学できる制度があると聞き、スペインに行った。シリア行きは情勢が悪化し断念したとある。
💡ドイツの大学は「行くことに決めた」と書かれてあるのに対し、バルセロナは「~制度があると聞き、スペインにも行ってみた」と、明確に「大学に行った」とは書かれていない。そして、伊藤氏が山口氏に提出した履歴書にはスペインの大学に関する記載はない。 (2020/04/11 追記)
12月 バルセロナに住む。クリスマスは彼氏に会いにドイツへ
2012年(23歳)
5月 スペインのセビリアの祭り「Feria De Abril」の写真をSNSに投稿
💡以上のことから、少なくとも2011年12月~2012年5月まではスペインに住んでいたと推測される。スペインで一体何をやっていたのだろうか。
🎀ブログ読者から、2020年4月17日前後から伊藤氏のInstagramが見れなくなっているとの報告が入った。山口氏支援サイト「JUSTICE FOR NY」やLisanhaさんのブログ、私のブログを見て、何かを隠さなければいけない気持ちに駆られたのだろう。(2020/04/19 追記)
2012年後半 モスクワに滞在
伊藤氏が2013年4月から書き始めたブログに
読み始めたらとまらず、私は去年、モスクワの冬なんて忘れるくらい引きこもって、読みふけったのですが。。
とある。また別の日には
そういえば、モスクワでイクラ・クレープなんてあったな。。!
最初はご飯と一緒がいい!なんて思ってたのに、はまっていっぱい食したあの頃。。
とも書いてあることから、数日の旅行での滞在ではなかったことが分かる。モスクワで何をしていたのか、彼女の著書やインタビューなどでも語られたことはない。
11~12月 ニューヨークに移住
2013年4月3日に投稿されたブログに
去年12月、お友達とセントラルパークを散歩していたところ、 陽だまりに包まれた何とも幸せそうな女性達の結婚式に通りかかりました。
とあることから、モスクワに滞在した後、おそらく11月もしくは12月にニューヨークへ移り住んだことが推測される。
「BB」では、当時遠距離で付き合っていたパートナーの彼と一緒にNYへ移住し、一緒に住んだ。NYでは写真とジャーナリズムを専攻、ドキュメンタリーも撮り始めたとある。
💡ドイツの大学➡スペイン半年~1年滞在➡ニューヨークの大学。2013年4月のブログに「今まで40ヵ国を旅した」とあることから、その間にも旅行や短期滞在(モスクワなど)をたくさんしたことが推測される。学生ビザで外国に滞在しながら、生活費や旅行費は一体どうやって得ていたのだろうか。
🎀提供された情報が正しければ、生活費や旅行費はおそらく、キャバクラで働いて得た、もしくはキャバクラで出会った客からお小遣いを貰っていたのであろう。モデルやグラビアアイドルの卵が、売れない時代に六本木のキャバクラでバイトをするという話はよく聞く(ダレノガレ明美など)。伊藤氏もモデルをしていたと著書で書いているし(履歴書でも確認できる)、親友Kも元モデルである(ただし、親友Kは性格がとても良いらしく、伊藤氏の虚言を純粋に信じているのではないかとのこと)。
明確に断っておきたいのは、私は水商売で働くことを非難しているわけでは断じてない。水商売だって立派な職業だ。私の友人にも水商売で短期間働き、留学費用を自分で工面した子もいる。
問題なのは、経歴や学歴を隠蔽していることだ。著書で「スペインの大学に行った」いや、正しくは「スペインの大学で~できると聞きスペインに行った」と書いておきながら、自分の履歴書にはスペインの学歴を書いていない。著書ではさも、スペインの大学に行ったかのように書いておきながら、実際は大学には通っていなかった可能性が高い。またドイツの大学も、履歴書には「国際関係学を学ぶ」としか書かれておらず、在学期間が不明だ。もしかすると夏の間だけ、サマースクールに通った可能性もある。
山口氏と主張の信憑性を争う民事裁判を起こしている伊藤氏が、自らの著書で、学歴、職歴に関して隠蔽、誇張、虚言をしていたとすれば、それは大きな問題であろう。山口氏との事件に関する伊藤氏の主張にも、虚言があると考えるのが妥当となるからだ。
(2020/04/11 追記)
次回は、いよいよ山口敬之氏と出会った2013年からの考察を掲載する。