伊藤詩織氏が山口敬之氏と出会った2013年から、東京に帰国するまでの2014年を、時系列で追ってみたいと思う。ソースは
著書「Black Box」➡
メディア ➡
SNS等の投稿 ➡
裁判資料 ➡
で色分けする。なお筆者のコメントは💡で、追記部分は🎀で示す。
🎀2020/04/11 追記しました
2013年(24歳)
1月 ニューヨークの大学に入学
ジャーナリズムと写真を学ぶ。
💡アメリカの大学は通常8月後半に新学期が始まるが、一部の学生は1月に新入生として入学する。時期から考えておそらく1月の春学期から入学したのだろう。
🎀伊藤氏が山口氏に提出した履歴書に「2013年1月 M大学 写真、ジャーナリズム学科 入学」と記載 (2020/04/11 追記)
3月 プエルトリコに旅行
伊藤氏が2013年4月から書き始めたブログによると、3月末の春休みにプエルトリコに旅行したらしい。ちなみに、その同じ投稿に
帰ってきてフェイスブックを開くと、、
あれまあれまお友達のプロフィール画達が===!
居候さんに聞いても知らないって。
とある。著書によると、当時遠距離で付き合っていたパートナーの彼と一緒に住むためニューヨークに行くことを決めたとのことだが、💡彼氏とは別に、居候の友人がいたのだろうか?それとも彼氏のことを「居候さん」と呼んでいたのだろうか?
12月 ピアノバーで山口敬之氏と出会う
🎀こちらも、別のルートから情報提供があり、伊藤氏が働いていたピアノバーは、ニューヨークで一番可愛い子がいるキャバクラとして有名で、全室カラオケ付きの個室の「クラブG」ということだ。それ以上の情報はまだ分からない。何かご存知の方がいれば、こちらからご連絡ください。 (2020/04/11 追記)
伊藤氏の著書にも、山口氏の月刊Hanadaの手記にも、伊藤氏が働くピアノバーで2人が出会ったのは9月とあるが、メッセージの履歴から、実際に出会ったのは12月10日の夜であることが分かっている。以下は翌日11日の2人のやり取り。
伊藤さん、昨日はお疲れ様でした。今日2時くらいは空いてますか? [メール]
TBS山口です 昨日はありがとう
今日午後2時位は空いてますか? [LINE]
昨日はありがとうございました。はい2時空いています!何処へ向かえばよろしいですか? [LINE]
CBS Broadcast Centerというところです。あとで住所送ります [LINE]
よろしくお願いします。では後ほど!伊藤詩織 [LINE]
524 W57th St between10th and 11th Avenuesですよね? [LINE]
そうなんだけど、これからNY支局長と昼食を食べるので、そこに来てくれますか? [LINE]
はい今コロンバスサークルにいるので、場所を教えていただければ向かいます [LINE]
かつ浜 55th の5と6の間です。昨日の店で知り合ったというのもなんなので、NY支局長には昨日いた坊主頭の〇〇社長の紹介という事にしとくね [LINE]
はいよろしくお願いします。もう向かっていいですか? [LINE]
お待ちしてます [LINE]
伊藤氏は著書で、9月にピアノバーで山口氏と出会い「機会があったらニューヨーク支局を案内するから、ぜひメールを下さい」と名刺をもらった。その後、まだ秋が終わらないうちにニューヨークを訪れた山口氏から「TBSのニューヨーク支局長とお昼を食べているんだけど、来ない?」と誘われた、と書いている。
しかし実際には12月、連絡先を交換した翌日に山口氏から連絡はしているが、メッセージの内容から前日にすでに会う約束をしていたことは明らかだ。著書では、ピアノバーで伊藤氏と出会ったあと山口氏の方から積極的に誘っているような印象だが、実際のやり取りを見るとそのような印象はなく、前日の約束のもとに会う場所を決めているような印象だ。
伊藤氏が到着すると、山口氏とTBSのニューヨーク支局長はもう食べ終わる頃だったので、デザートだけ一緒に食べ、山口氏はTBSニューヨーク支局まで一緒に行き、支局の人に挨拶すると立ち去った。その後、ニューヨーク支局長が内部を案内した。
その後、伊藤氏はイタリアのフィレンツェに留学に行くのだが、山口氏と会った時にそのことを伝えていたのだろう。12月19日(もしくは20日)に山口氏から
フィレンツェに発つのはいつですか [メール]
もうフィレンツェに行っちゃった?[LINE]
というメッセージが送られたが、伊藤氏からの返信はなかった。
💡ピアノバーでの就労
そもそも、学生としてアメリカに滞在していながら、ピアノバーでの就労は可能なのだろうか。伊藤氏の場合、答えは100%「NO」である。
伊藤氏の入学した大学に行くには「F-1」の学生ビザが必要だ。F-1ビザでは週20時間まで、学内でのアルバイトが可能である。学外でのアルバイトが可能な条件は
① 学業の一環として行う研修 (Curricular Practical Training)
② プラクティカル・トレーニング (Optional Practical Training)
③ 経済的理由により、やむを得ない就労
の3つ。
①と②は自分の専攻した分野と関連していなければならず、また大学の許可が必要になるので、ピアノバーでの就労は不可。また③は、そもそもビザが発行される為には、全課程を修了するまでの十分な資金援助があることを証明する必要があるので、よほどの状況にある学生でない限り、経済的理由により労働許可を取得することはできない。伊藤氏は著書で奨学金がもらえる海外の制度に受かったと書いているので、経済的理由で労働許可が下りる可能性はなかっただろう。
ピアノバーというと聞こえはいいが、ニューヨークのピアノバーと言えばいわゆる「キャバクラ」のような場所で、ネット上で軽く検索しただけでも「学生の女の子が結構やっているこれまたメジャーなバイト」「学生さんでお金がなくて働いている子が多く、あとはアクターとかダンサーで夢を追って修行に来ている方など」など、多くの若者が罪悪感なく気軽に不法就労している現状が見てとれる(もちろん雇用するほうも問題だが…)。
また「駐在員や有名人とお付き合い・結婚もできたりする」「日本では出会うことが出来ないようなすごい人たちとキャバクラの席なら出会えるから働いている人もいる」など、まさに伊藤氏と山口氏の出会いを指すようなことも書かれていた。
他の人もしているから、と安易にアルバイトしてしまう人も多いのだろうが、立派な違法行為であり、摘発されると強制送還、その後何年も入国拒否になってしまう。そのような違法行為をしていたことを、伊藤氏は著書で、まるで何事でもないかのように述べている。大学などで講演会をしたり、子どもにも分かりやすい「性的同意」の動画を広めたりと、若年層にアピールをしている伊藤氏が「不法就労」を良しとするような言動をするのは大変危険である。ぜひ自らの過去を反省し、逆に海外で学ぶ若者に「不法就労」のリスクを伝える活動をしてほしいと願う。
2014年(25歳)
1月 イタリアのフィレンツェへ半年間留学
1月8日 ポーランド経由での旅行をSNSに投稿
1月18日 アイスランド旅行の写真をSNSに投稿
4月6日 ピサで撮影したフレンチブルドッグの写真をSNSに投稿
著書では、ニューヨークでは生活が苦しく貯金が底をついてしまったため、学費、生活費が比較的安いフィレンツェに行くことにしたとある。だがSNSの投稿から、伊藤氏は2014年のフィレンツェ滞在中に、アイスランドやイタリアのピサ、モロッコなど、あちらこちらに旅行していることが分かる。
💡疑問点:伊藤氏はドイツ➡バルセロナ➡モスクワ➡ニューヨーク➡フィレンツェと、ほぼ1年に1度の割合で移動を繰り返している。旅費だけでなく、短期の滞在を繰り返すと滞在費も割高になるはずだ。また、金銭的な理由で移住したはずのイタリアでも旅行を繰り返している。前回の投稿での疑問点と被るが、その資金はどうやって得ていたのだろうか。また、イタリアに半年間留学したのは本当に金銭的な理由のためだったのだろうか。
🎀伊藤氏が山口氏に提出した履歴書にも「2014年1月 ○○(フィレンツェの大学) 一学期留学」と記載がある (2020/04/11 追記)
8月27日 伊藤氏から山口氏へメール
「BB」では、夏の終わりにニューヨークに戻った。その直前、世界各地に二年ごとに転勤する仕事をしていた彼と、将来についての意見の食い違いのため別れたとある。
大学卒業を前にインターンを探し始め、メールを送ったメディア関係者の中に山口氏も入っていた。前回の連絡からおよそ9ヶ月後。
山口さん、お久しぶりです。
昨年、ニューヨーク支局を見学に連れていっていただきました、ジャーナリスト志望の伊藤詩織です。フィレンツェでの留学も終え、長い夏休みも終わり、ニューヨークに今週末戻る予定なのですが、この最後の学期中にぜひTBSのニューヨーク支局にてインターンをさせていただきたく連絡差し上げました。ご検討、お力添えしていただけないでしょうか?よろしくお願いします。08-27 06:??
伊藤さん、おかえりなさい!フィレンツェはいかがでしたか?
インターンの件、さっそく聞いてみます。週何回出来そうですか? 09-01 13:49
山口さん、
フィレンツェは素晴らしい町で、ルネッサンスの巨匠達よりたくさん学ぶことができました!
ありがとうございます!週に3、4できる予定です。もしそれ以上の日にちでインターンをご検討のようであれば、調整いたしますので、どうぞよろしくお願いします。 09-01 16:00
山口さん、
たびたびのメールすみません。インターンの件ですが、もしインターン採用の可能性があるのであれば、できたら今週中に面接していただけたら幸いです。よろしくお願い申し上げます。09-03 14:44
詩織さん、
結論から言うと、現在TBSニューヨーク支局は現在インターンを募集していません。で、日テレとフジテレビのニューヨーク支局長も知り合いなので、インターンを募集しているか問い合わせをしています。出来るだけ早く結論をお伝えしますので、今しばらくお待ちください。09-03 15:35
山口さん、
本当にありがとうございます。どうお礼を言っていいのか分からないほど感謝の意でいっぱいです。お忙しい中急かせてしまい申し訳ありません。ありがとうございます!09-03 22:28
詩織ちゃん、
私の知り合いの日テレのニューヨーク支局長が、インターン採用をぜひ検討したいとの事。連絡をとってみて下さい。その前に一度話をしたいのだけれど、通じる携帯番号教えて下さい。09-04 15:08
山口さん、
ありがとうございます!電話番号は●●●●です。よろしくお願いします!09-04 16:08
詩織ちゃん、
電話したけど通じなかったので、日テレの支局長の連絡先を送ります。さっき直接依頼したので「山口から紹介されました」といえば話が早いと思います。09-04 16:37
山口さん、
今日本テレビの●●さんからお電話いただいて採用との報告をいただきました!!本当に本当にありがとうございます!全力でインターン頑張ります。次回ニューヨークにいらっしゃる際にお会いできれば嬉しいです。このご恩は一生忘れません!!ありがとうございます!09-05 17:13
詩織ちゃん、
それは良かったね!ま、詩織ちゃんみたいな素敵な人を俺が紹介して不採用という結論だったら、ただじゃ置かないからね。9月中旬に国連総会の取材でそっちに行くから、都合がつけば食事でもしましょう。またね。09-05 18:25
山口さん、
ありがとうございます!恐るべし山口さんパワー。本当に感謝です。
お忙しいとは思いますが、次回お会いできる機会を楽しみにしております!09-06 09:45
その後、9月にニューヨークで国連総会があり、山口氏もニューヨークを訪れた。BBでは「同じ現場にいると知ると、山口氏は国連大使や著名人との会合に誘ってくれたりした」とあるが、実際には山口氏が現場にいると知り、伊藤氏の方から連絡している。
山口さん、
お疲れ様です!国連総会真っ只中ですね。私もインターンとして今日一日中ジャパンプレスにいます。山口さんいないかなーと思いましたが発見できず。。●●さんには大変お世話い(ママ)なっています。色々と教えていただいて大変勉強になります。山口さん本当にありがとうございました!お仕事頑張ってください!09-23 14:53
※09-26 17:05に伊藤氏が送信したメール(内容不明)に対しての返信↓
今夜国連大使とかコシノジュンコさんと飲むけど来る? 09-26 17:10
行きたいです!!今夜日本からゲストが来ているので時間調整してみます!何時ごろに場所は大体どの辺りかわかりましたらテキストで教えてください。私の電話番号は●●●●です。 09-26 18:49
今コシノジュンコさんと別れました。日テレの●●君といっしょだったよ。来月また来るから、その時に●●国連大使紹介します。 09-27 00:40
12月末もしくは1月頭 日本帰国
日テレのインターンとして働いていた伊藤氏だったが、12月末もしくは1月頭に日本帰国している。おそらくは学生ビザが切れたものと思われる。
帰国する前にニューヨークで友人と過ごす様子が、SNS上で公開されている。「はじめに」の中でも説明したが、このブログでは伊藤氏が虚偽告訴をしたという立場に立ち、その動機を考察する上で彼女の人となりを探るのも重要であるという観点から、SNS上で公開された写真を可能な限り修正を施しながらここに転載する。
ちなみに、下は2013年に撮影された写真。
💡ニューヨークの大学は卒業したのか?
伊藤氏はニューヨークの大学を卒業していないのではないか。彼女は著書で一言も「卒業した」とは書いていない。伊藤氏は、明らかに日常会話レベルにも達していないスペイン語に関して、著書の中で「スペイン語も身についた」と書いてしまう人である (この件に関しては後述する)。卒業していたら絶対に「卒業した」と書くはずだ。
これから載せていく投稿の中で、伊藤氏と山口氏のメールのやり取りを紹介していくが、伊藤氏がいかに巧妙に、自分に都合の悪い部分を省略したり、また読者が自分の都合のいいように受け取るような書き方をしたりしているかを説明していこうと思う。そしてそれは、この「ニューヨークの大学を卒業したのか」についても同様である。「卒業した」と明確に書かないものの、「翌年の卒業直前に」「卒業する予定の年には」「卒業を間近に控えた私は」「卒業を目前にして」と繰り返し、特に気にしなければ「普通に卒業したのだろう」と思わせるような書き方である。
伊藤氏が日本の短大も含め全ての学歴を非公開にしている理由は、案外ここにあるのかもしれない。でなければ、ドイツやバルセロナ、ニューヨークそしてイタリアの大学で学び、国際関係学やジャーナリズム、写真といった、今現在の仕事内容と直接関連した学科を専攻しているのだから、公開すれば当然「箔がつく」だろうし、非公開にする理由は全くないはずだ。
🎀ニューヨークの大学はやはり卒業していなかった
伊藤氏が山口氏に提出した履歴書に「2015年5月 M大学 卒業予定」とある。やはり卒業はしていなかったのだ。履歴書の提出日は2015年3月27日なので、山口氏に就労ビザを工面してもらい、ニューヨークに行った後で卒業しようとしていたのだろうか?それとも、卒業する気はなく、単に履歴書の見た目をよくするために書いたのだろうか?
とにかく、これで伊藤氏の最終学歴は日本の短大であることが分かった。専門的な技能や資格がない限り、短大卒で先進国の就労ビザを取得するのは難しいだろう。このことについては、また後述する。
(2020/04/11 追記)
次回の投稿では、2015年の日本帰国から、山口氏に就職斡旋を依頼するメールを送ったところまでを考察していきたいと思う。