伊藤詩織さん考察blog

伊藤詩織さん考察blog

伊藤詩織さんの発言と行動を、ファクトに基づき時系列で考察していくブログ。

伊藤詩織さん考察・時系列【2015】4月7日~14日

この投稿では、事件発生後の4月7日から14日までを時系列で追ってみたいと思う。ソースは
著書「Black Box」➡ 
メディア ➡ 
SNS等の投稿 ➡ 
裁判資料 ➡ 
で色分けする。なお筆者のコメントは💡、伊藤氏の行動は🔴、山口氏の行動は🔵で示す。

4月7日(火)

前回の投稿でも書いたように、伊藤氏の著書では4月6日になっていた幼馴染で看護婦のSとの面会は、実際には4月7日に行われていた。

「BB」での描写を簡単に書くと、2人で薬局でサポーターを選び、お昼ごはんを食べたカフェで、Sに事件を報告、2人で泣く。伊藤氏は震えて血の気が引き、汗をかいて手が冷たくなっていた。Sは伊藤氏が初めてお酒を飲んだ日にも一緒にいた幼馴染。伊藤氏の酒量も知っているし、伊藤氏の性格から「目上の人と仕事の話をする席で、そこまでお酒を飲むとは思えない」と言った。またSも、伊藤氏と同時期にニューヨークに住んでおり、DRDの可能性に関して2人で考えた。ホテルから110番するべきだった、今からでもすぐ警察にいくべきか2人で悩んだ、とある。

💡幼馴染の友人S氏の陳述書は裁判所で閲覧可能となっている。その陳述書の中でS氏は「一緒に行ったIKEAのカフェテリアで事件のことを聞いた」「詩織さんは、第三者の証言等がないこの種の密室の事件は自分の証言以外に客観的証拠が乏しいことから、ホテルの現場から110番すればよかったと後悔していた」と言っている。

なぜIKEAのカフェテリアから110番しなかったのだろう?もしくはその足で警察へ行くこともできたはずだ。

一緒に警察に行こうか2人で悩んだが、彼女は仕事のこともあってまだ迷っている様子だったので、この日は家に帰した」とあるが、「第三者の証言等がないこの種の密室の事件は、自分の証言以外に客観的証拠が乏しいため、現場から110番すればよかったと後悔」までしているのなら、一刻も早く警察に行くべきであることは分かるはずだ。

 

4月8日(水)

伊藤氏は、山口氏からのメールの返信がないことに対して、プロデューサー職に内定していた事実はなかったのでは?と気づいた、と書いている。モノのように見られていたのかと、悔しくて悲しくてたまらなかった。膝の怪我を理由に仕事も休んだ。そして警察に行こうと決意したという。

💡事件前の伊藤氏と山口氏のメールを見ても分かるように、プロデューサー職に内定してはいないことは明白である。BBでは省略しているが、自ら「VISAは難しい部分でありますよね」「少し望みが見えて嬉しいです!」とも発言しており、伊藤氏自身、内定してはいなかったことを認識していたことが分かる。

また伊藤氏は「4月3日の会食の席でVISAの話は出なかった」と主張している。山口氏は「会食の席で就労ビザに関して話した」と主張しているが「内定だよ、おめでとう!」という内容ではなかったことは明らかだ。

では伊藤氏はどこで「プロデューサー職に内定した」と思ったのだろうか?まさかレイプされた直後に「合格だよ」と言われて「プロデューサー職に内定した」と思ったとでも言うのか。しかし伊藤氏のストーリーだと、そこしか内定したと勘違いできるような山口氏の発言はない。

 

「BB」では、4月9日に原宿署へ行く前に親友Kと、もう1人の友人R宅へ出かけ「準強姦にあったかもしれない」と告白したとある。 4月7日は看護婦Sと会っているので、KとRとは4月8日に会ったということになる。

Rは以前セクハラで会社を辞め、相手に謝罪させたのにも関わらず、裁判をして負けたことがあった。KとRの勧めで、その場で山口氏にメールを送り直すことにした。伊藤氏は山口氏のことを思い出したくないので、メールはほとんどKとRが考えたとあるが実際に伊藤氏から山口氏へ2度目のメールが送られたのは4月14日である。

また、9日と11日に原宿署に行っている間も、警察に行っているとさとられたくなかったためメールを書き続けた。文面は友人たちが考えてくれたとあるが、これも事実とは異なり、前述した4月6日の「お疲れ様です」メールのあとは、次の4月14日のメールまで、伊藤氏側からメールは全く送られてはいない。

2度目のメールは明らかに伊藤氏でない人物が書いているので(後述する)、その場でメールを送ったということは、KとRに会って事件を告白したのは4月14日である。それまでは、1人で淡々と警察に足を運んでいた。ここもかな印象操作である。

4月9日(木)

夕方 🔴1人で原宿署へ。ひどく泣いて過呼吸のような状態になりながら被害を伝える。
f:id:gatitomaurice:20200408161204j:plainf:id:gatitomaurice:20200408161250j:plain

22:00過ぎ 幼馴染のSが駅まで迎えに来て、伊藤氏は実家へ帰る

4月11日(土)

🔴再び原宿署に行き、高輪署の捜査員A氏に会う。「1週間経ってるから難しい」「よくある話」「証拠が揃わない」と言うA氏に、伊藤氏は「ホテルの防犯カメラを調べて下さい」と言う。

家族に話す。母親は怒りに震え「奴を殺しに行く」、父親は「もっと怒りを持て」と言った。しかし伊藤氏は不思議と、この当時から山口氏に対しては怒りの感情が持てず、不満は警察やホットライン、病院の対応に向けられた。警察でも「もっと泣くか怒ってくれないと伝わってこない。被害者らしくしてくれないと」と言われた。

💡たった2日前の4月9日では、原宿署で「ひどく泣いて過呼吸のような状態になりながら」被害を訴えたと自ら書いている。また、後述する山口氏とのメールのやり取りでは、特に伊藤氏が著書から省略している部分では、山口氏のことを激しく恫喝している。あれが怒りでなければ、なんの感情であろうか。皆さんも自分で見て判断してほしい。

また、デイリー新潮は2019年12月の民事一審判決後、伊藤氏の両親にインタビューを行い、この時の心情を聞いている(ちなみに母親は「打ち明けられたのは事件から約1カ月後」と言っている)。その中で伊藤氏の母親は

私が山口に言いたいのは、あなたにもし娘がいたらどうでしたか(ということ)。反対の立場だったら、どういう対応をしていましたかって。

と言っている。では私も問いたい。あなたの息子が性犯罪の冤罪被害者に仕立て上げられたら、反対の立場だったらどういう対応をしていましたかと。

親だったら自分の子供を庇うのは当たり前でしょう。そこは責めない。しかし山口氏は終始一貫して容疑を否認しており、検察も検察審査会も不起訴相当の判断を下している。それなのに日本国内のみならず世界中であなたの娘の本が翻訳出版され、あなたの娘がメディアに出て、彼を「薬を盛って女を強姦する犯罪者だ」と非難している状況です。あなたの息子が、伊藤氏の弟が全く同じ状況に陥ったとき、あなたはどういう対応をするのですかと、私は問いたい。

4月14日(火)

🔴伊藤氏から山口氏にメール

「BB」では、文面は前述のように友人たちが考えてくれた。今はなるべく下手に出て、謝罪の言葉を引き出すべきと、罵声を浴びせたことを謝り、今の混乱の状況を伝えることにした、とある。下は、著書では省略されたそのメールである。

お疲れ様です。
この前はどうしたらいいのかわからなくて、普通にメールしたりしてしまいましたがやっぱり頭から離れなくdf て。この前気づいたらホテルにいたし、気づいたらあんなことになっていてショック過ぎて山口さんに罵声を浴びせてしまいましたが、あの時言ってた君は合格だよって、いうのはどういう意味なんでしょうか?山口さんのこととても信頼していたので…
連絡いただけますか?忙しいのにすいません。
17:20 (EDTでは04:20)

💡これが謝罪を引き出すメールに見えるだろうか?どう読んでも、メールの主題は「君は合格だよと言ったのはどういう意味か」であり、前回のメールに引き続き仕事に関することを尋ねるメールだ。むしろ、表面的には下手に出ながらも「性交渉しましたよね?」「合格って言いましたよね?」と就労ビザを確実に出すよう脅すメールとしか読めない。ちなみに、このメールに関しては、確かに友人KとRが考えた文章である。なぜなら、伊藤氏は文章内で点々を使用するとき「...」ではなく「。。」と書くからだ。

f:id:gatitomaurice:20200430025220j:plain
👆2013年5月に書かれたブログは「。。」だらけ

f:id:gatitomaurice:20200430025401j:plain
👆2017年1月の投稿でも「。。」

山口氏からは、今度はすぐに返信が来た。

罵声浴びた記憶はないけどな。

今ニューヨークのTBSインターナショナル本社と、あなたを雇用するにはどういうパターンがありうるか検討しています。最初からプロデューサーとして雇うには、支局のスタッフを増やす事になるので新たに予算をつけることになります。インターンとして仕事を始めてもらうなら、ハードルは下がります。

VISAについては、プロデューサーとしてVISA取得を支援するには、一旦こちらに来て正式な面接を受けてもらう事になります。実質的にはそのまま合格なんですが、その後一旦東京に戻ってアメリカ大使館でパスポートにVISAを貼付してもらわなければなりません。インターンの場合は、面接は不要だそうです。これも給料を払うか払わないかを基準にしたアメリカの法律の違いだそうです。

いずれにしても、現在ニューヨークの新しい社長と交渉中です。今しばらくお待ちください。
19:18 (EDTでは06:18)

💡この返信に対し伊藤氏は著書で、ビジネスライクに仕事の話だけで謝罪がなく残念だと書いている。確かにビジネスライクな口調だ。2019年12月の民事一審判決後の外国特派員協会での会見、特にその後の囲み会見で山口氏がカメラの前で見せたビジネスライクな口調と一致する。(本人が書いたメールだから当然と言えば当然なのだが)

一致しないのは、著書「Black Box」の中の「君のことが本当に好きになっちゃった」「早くワシントンに連れて行きたい。君は合格だよ」「パンツくらいお土産にさせてよ」「今まで出来る女みたいだったのに、今は困った子どもみたいで可愛いね」という、山口氏が言ったと伊藤氏が主張する言葉のほうだろう。

最後に会った時には「好きになっちゃった」「パンツくらいお土産にさせてよ」などエロオヤジモード全開だったのに、その後初めてのメールの返信では「エロオヤジ」的な発言は全くない。

伊藤氏の主張するようなエロオヤジモード全開の男性ならば、伊藤氏のメールには例えば、「罵声を言ってる時も可愛かったよ」とか「あの夜が忘れられないよ」とか、もしくは(伊藤氏の主張に従えば)「これを着て」と貸したTシャツに関して「僕のTシャツ、毎日着てくれてる?」とか、そういう気持ち悪いことを言いそうである。しかし実際は、囲み会見の時と全く同じビジネスライクな口調だし、その後のメールでも山口氏のそのビジネスライクな、冷静で論理的な口調は変わることはない。

 

次回も引き続き、事件後の伊藤氏の言動について考察していく。