伊藤詩織さん考察blog

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伊藤詩織さんの発言と行動を、ファクトに基づき時系列で考察していくブログ。

伊藤詩織さん考察・時系列【2015】5日7日~5月13日

前回は伊藤氏が一歩踏み込んだメールを送った5月6日までを考察した。この投稿では、5月7日から5月13日までの1週間に送られた26通のメールを一挙に紹介したい。少し長くなるがご了承願う。ソースは
著書「Black Box」➡ 
裁判資料 ➡ 
で色分けする。なお筆者のコメントは💡、伊藤氏の行動は🔴、山口氏の行動は🔵で示す。

5月7日(木)

🔵前回の山口氏のメールから約10時間後、再び山口氏からメール

伊藤さん、
メールでいただいた問い合わせのうち、まず連絡方法について連絡します。

私は現在一時的に日米どちらにも住所がないので携帯の契約ができません。何らかの形で携帯を入手し次第連絡します。それまではメールをくれれば、すぐ連絡します。

今までもメールを受け取ったら、すぐメール返信するなり公衆電話を探して電話するなりしています。一昨日も、高速道路を運転中にあなたからメール着信があったので、すぐ高速道路を降りて公衆電話から電話をかけました。あなたは出ませんでしたが。私は誤魔化したり逃げたりしませんし、いつでも連絡はとれますから、安心して下さい。
09:33 (EDTでは前日20:33)

日本に帰ってくる日にち、滞在先の連絡先、また現在の滞在先の連絡先を教えてください。一(ママ)早く病院に行った際の対応を取るために。あなたがそこを明確にしていただかなければ私は病院に行けません。逃げも隠れもしないというのなら、これらの情報開示をし速やかに日本に帰って来て下さい。私は落ち着いています。レイプされた上妊娠の可能性を持った女子にこれ以上なにを言うつもりでしょうか?
15:38 (EDTでは02:38)

新百合ヶ丘総合病院とカルテの閲覧制限

🔴実はこの日、伊藤氏は新百合ヶ丘総合病院を受診し、同病院の妊娠検査で陰性が確認され、また緊急避妊ピル後の消退出血から「妊娠の可能性はほぼゼロ」と診断されている
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2012年に開院したばかりの新しい総合病院だ 

💡受診時間は不明だが、新百合ヶ丘総合病院の木曜の診療時間は9:00~12:00、14:00~17:00であることから、上の「私は病院に行けません」「妊娠の可能性を持った女子にこれ以上〜」メールは、病院の妊娠検査薬で陰性確認後、もしくは病院の待合室、最悪、病院に向かう途中に送られた可能性が高い。いくら山口氏の居場所を突き止めるため (と著書では説明) とはいえ、ここまで堂々と嘘をつけるものかと怖くなってくる。

加えて、なぜ妊娠検査をするだけのために総合病院に行ったのだろうか?平日とは言え、総合病院では待ち時間は相当長いはずだ。他の診療科も同時に受診した可能性も考えられる。

伊藤氏は現在、個人情報を理由にカルテに閲覧制限をかけている。2019年12月19日、民事一審判決後の会見では「住所などの個人情報以外の、医師の医師の診断部分などに関しては公に論じてもいい」と答えたにも関わらず、翌日の20日には伊藤氏の弁護団から山口氏に「カルテと防犯カメラ映像を公開するな」と申入書まで送ってきている。そこに真実が隠されていると大声で叫んでいるようなものである。防犯カメラ映像とカルテの公開は、もっと多くの方からの声が必要である。真実を知りたいと思われる方は、Twitter上で「#伊藤詩織氏のカルテと防犯カメラ動画の公開を求めます」とツイートしていただければと思う。

 山口氏からは約1時間後に返信が来た。 

レイプってなんですか?全く納得できませんね。法律的に争うなら、そうしましょう。私は全く構いません。次の面会には弁護士を連れて行きます。

あなたが準強姦の主張しても、あなたが勝つことはあり得ません。私にはたくさんの証人がいます。それでも争うなら、私も準備します。

前向きにまともに話し合うつもりがあるなら、話し合えるような態度を取るべきではありませんか?全てはあなた次第です。
16:37 (EDTでは03:37)

私はあなたを攻撃したり苦しめたりする意図は全くありません。出来るだけ早くこの事態を乗り越える為に、あらゆる努力は惜しまないつもりです。

ただ、あなたがあくまで私に対して今のような敵意を持ち続けるなら、もはや私には対処の選択肢はなくなります。故ない批判を払拭するためなら、十数ヶ月に及ぶ裁判も受けて立ちます。お互いに消耗し傷つく事をあなたが選択するなら。

冷静に前向きに話し合うことは出来ますか?それなら早期に一時帰国します。
17:00 (EDTでは04:00)

5月8日(金)

次の山口氏のメールは「BB」では省略されている。

伊藤さん、
あなたのメールの敵対的な文言に反応して、私の返信も強い表現になりがちですが、私はあなたの直面する困難を解決するため、出来る事はなんでもするつもりです。

一度お目にかかった方がいいと思っており、その為に直近で一時帰国することも考えています。その旨メールしましたが、反応をいただけていません。日程を調整して航空便を押さえて日本を往復するには、アレンジに多少時間がかかります。時間が経てば経つほど一時帰国の時期も遅れますので、早めにご連絡下さい。

繰り返しになりますが、私は逃げも隠れもしませんし、私の出来る事はなんでもします。そのために、伊藤さんから連絡をもらったら、私は即座に返信をしています。いろいろな事に前向きに対処したいと思っています。
11:36 (EDTでは前日22:36)

🔴山口氏からすぐ返信が来ることから、日本にいるのではないかとA氏に電話で報告。弁護士から「帰国する」という山口氏に返信しなければ準備しているのがバレてしまうというと言われていることをA氏に告げると、A氏は「わかりました、考えます」と一文返信すればいいのでは、と言った。

何度も申し上げているように私には現在、体の健康が第一なので、少し考えさせていただきます。
13:24 (EDTでは00:24)

わかりました。できるだけ伊藤さんの都合に合わせますから、遠慮なく連絡下さい。
13:53 (EDTでは00:53)

🔴警察が信用できず、元検事の叔父に相談。山口氏の出入国に関して「外務省」で照会すれば分かると発言。気を取り直して、もう一度山口氏にメールを送った。

💡有名な「元検事の叔父」の件である。山口氏側の弁護士が伊藤氏の父方、母方の叔父(伯父)を全て調べたが副検事」を含めた、検事・検察の履歴がないことが確認されている。しかも、出入国管理は法務省管轄。法務省に属する検事なら間違うはずもない。百歩譲って伊藤氏の勘違いだとしても、出版の際にそういった情報の正確さは確認すべきだろう。

逃げも隠れもしない、返信しているといいますが、そんな返信ばかりで、私のここ数日の肝心な返答はなく(原文ママ)、私の不安は取り除かれず自身の保身にしか感じません。
妊娠の可能性がないと以前断言していましたが、どういうことですか?何度も出来ること、出来ることと繰り返していますが、あなたのできることは一体なんですか?
19:06 (EDTでは06:06)

返って来てない肝心な返答があれば、指摘して下さい。すぐ返信します。
21:37 (EDTでは08:37)

妊娠の可能性がないと以前断言していましたが、なぜですか?
22:57 (EDTでは09:57)

私はそういう病気なんです。
23:05 (EDTでは10:05)

何の病気ですか?私の健康に関わることなので詳しく教えてください。
23:09 (EDTでは10:09)

精子の活動が著しく低調だという病気です。
23:12 (EDTでは10:12)

そうですか。精子が弱い=避妊なし性行為という正当化をされているように聞こえます。息子さんがいらっしゃるはずですが?
23:19 (EDTでは10:19) ※BBでは省略

私の下着を公開するな

💡伊藤氏は体外受精などの不妊治療について何も知らなかったのだろうか。男性にとって「精子の活動が低調」というのは、男としての自信に関わるとてもデリケートな話題だ。真実の究明のために、こうしたとてもプライベートな情報までも公にし議論せざるを得なくしたのは、誰でもない伊藤氏自身だ。

自分は山口氏のこうした、一般的に男性にとってはとても恥ずかしいであろう情報を公にしておいて、(しかもその後自分が送った「息子さんがいらっしゃるはずですが?」という嫌味メールはちゃっかり省略しておいて) 自分は小川榮太郎氏に「私の下着を公開するな」と、どうして言えるのだろうか?

 

民事訴訟一審判決後の記者会見で、伊藤氏は小川榮太郎氏にこう言っている。

私はやはり女性として、下着を公開したくなかったです。それを公にされた。いろいろとお考えになって書かれてほしい。それが公共にとって意味のあることなのか。さらに、私はあなたから一切、取材を受けていないです。その中で、あなたがジャーナリストとして一方的に書かれるのはどうなのかと問いたいです。

なぜここで「女性」を持ち出すのだろうか?伊藤氏は男女平等を唱えるフェミニストではないのか?「女性として」気を使ってほしかったと言うのなら、自分も山口氏の「男性として」の気持ちにも気を使うべきではないのか?私は伊藤氏の言葉を、そっくりそのまま彼女に返したい。

山口さんはやはり男性として、精子の病気を公開したくなかったでしょう。それを公にされた。いろいろとお考えになって書かれてほしい。それが公共にとって意味のあることなのか。さらに、山口さんはあなたに一切、了解を与えていないです。その中で、あなたがジャーナリストとして一方的に書かれるのはどうなのかと問いたいです。

 

「BBでは」これ以降の主なメールのやり取りは以下の通りだ、と書いているが、省略されているメールを見ると、伊藤氏が執拗に、そして高圧的態度で山口氏に「具体的な対応」を迫っている様子が見てとれる。※紫字部分はBBで省略

5月9日(土)

私は前向きな姿勢で問題解決に向かいたいと考え、あなたの質問にも答えていますが、あなたが違う立場と方針でいるなら、こうしたやり取りは不毛ですね。残念です。
04:20 (EDTでは前日15:20)

まだ生理が来ていないです。あの夜から恐怖で眠れなくなっています。
山口さんの言う、前向きな姿勢の問題解決とは具体的に何ですか?
04:35 (EDTでは前日15:35)

5月10日(日)

答えてください、山口さんの言う、前向きな対応って一体何ですか?
できることはする、逃げないとまでいいながら、傷ついた私に謝罪の言葉もないのですね。
もし妊娠などと言う事になったら、私の父とほぼ同年代、そして既婚者で子供もいるあなたによるものだなどとは、口がさけても私から親にはいいたくないです。その上私の意に反して行為に及んだなどあまりに不潔で不道徳です。
医療的な面で緊急を要して連絡したのにも関わらず、このメールにこれ以上具体的な山口さんの対応のご返答がいただけないということは、私も残念です。
11:53 (EDTでは前日22:53)

医療的な面で緊急を要する対応があるなら、いくらでもサポートしますから具体的に言ってください。それから、会って話がしたいという事ならば、その為に日本に一時帰国する事も提案しましたが、その後あなたからは具体的な返答はいただいていません。あなたは私を糾弾はするが、具体的に私が何をすればいいのかは言ってくれないので、私も困っているのです。

あなたが心身共に疲弊している事はとても残念だし、それを改善する為に私が出来る事は何でもしますから、具体的にやるべき事を提案して下さい。

それから、謝罪をしないのは、事実認識が根本的に異なるからです。下の (筆者注・過去の) メールに書いてある事も、事実と相当乖離しています。しかし、わたしが事実関係についてあなたの主張に反論すれば、傷ついたあなたを精神的にさらに追い詰める事になりかねないから、あえて反論していないのです。

私があなたに一切謝罪をする気がないという事ではありません。事実認識が根本的に異なる段階であいまいな謝罪をする事は、いろいろな面で誤解を生み不適切だと考えているからです。

繰り返しますが、あなたが誰にも相談できず苦しんでおられる事については、深く心を痛めています。私がいま何をすべきか、ぜひ具体的に言って下さい。
12:38 (EDTでは前日23:38)

5月11日(月)

あなたの謝罪、反省の意をまず最初に聞きたい。事実が乖離しているとはどういうことでしょうか?この点についてご返答がいただけない以上、この先は山口さんとお話する意味がないように思います。私達は事実を伝えるのが仕事ですよね?私は事実を曲げる人が一番嫌いです。
13:40 (EDTでは00:40)

返信は早急にするとご自身でいっていたはずです。このように待っている時間も苦痛です。
17:40 (EDTでは04:40)

前回の私のメールへのあなたの返信は25時間後でした。今回あなたは4時間待っただけで苦情を言う。高飛車な態度で糾弾し恫喝すると、何かが解決しますか?

もう少し冷静になれませんか?あなたの今の態度で話し合いが前に進むと思いますか?一緒に問題を解決しようという気持ちは持てませんか?
18:05 (EDTでは05:05)

返信を早急にするといったのはご自身です。山口さんご自身で提示されたのです。これは恫喝には値しません。

これ以上話をそらさないでください。これは前回のメールの返答ではありません。

繰り返します。

あなたの謝罪、反省の意をまず最初に聞きたい。事実が乖離しているとはどういうことでしょうか?この点についてご返答がいただけない以上、この先は山口さんとお話する意味がないように思います。私たちは事実を伝えるのが仕事ですよね?私は事実を曲げる人が一番嫌いです。

私は同じ質問を繰り返ししているだけで、私の質問には山口さんはこの様に話をそらしているだけです。

つまり返信される意がないということと認識してよろしいですか?
18:39 (EDTでは05:39)

5月12日(火)

私はあなたに迅速に反応する事が義務化され、あなたは気が向いたら反応すればよいということですね?
02:13 (EDTでは前日13:13)

謝罪や支援については、私の5/10のメールを再読して下さい。また、私は事実認識についてメールであなたと議論しません。まず謝れというあなたの要求には応じないという事です。こういう状況におかれたら、私でなくても皆同じ対応をすると思います。

これは、あなたが必要とする支援を拒否するものではありません。私は今でも、善意に基づいて、あなたをサポートする用意はあります。具体的に言っていただけたら、できる事は何でもします。

ただ、あなたが今のような攻撃的かつ敵対的な姿勢を続けるのであれば、あなたと私が直接やり取りをしても同じ事の繰り返しとなり不毛なので、今後の連絡は第三者を介在させる事にします。
12:45 (EDTでは前日23:45)

5月13日(水)

ワシントンの日系メディアにお願いしていたあなたの就職について、面接をしたいという連絡がきました。

あなたと私のコミュニケーションがうまくいっていない現状とは別に、もしあなたがアメリカでの仕事に興味があるなら、遠慮なく希望を教えて下さい。
00:07 (EDTでは前日11:07)

伊藤さん、
素直に受け取ってもらえないかもしれないが、私はあなたの事を心配しています。できるサポートは何でもするから、具体的に言って欲しいという気持ちにも変わりはありません。
10:37 (EDTでは前日21:37)

メールは以上である。 

💡

男性の皆さんはこれを読んで、言い方は失礼だが、◯玉が縮こまってしまったのではないだろうか。高圧的、威圧的な態度で「(虚偽の)妊娠」を振りかざし謝罪と反省を要求、かつ「具体的な問題解決の対応」を何とか山口氏の方から言わせようとしている。自分から言ってしまっては恐喝罪になるからだ(山口氏が払わなかったとしても恐喝未遂剤)。

高圧的な態度で相手をビビらせながら、自分からは絶対に言葉にしないが、謝罪と誠意ある対応を求める。相手が「どうすればいい?」と尋ねれば、逆に「何ができる?」と聞く…あまりにも手慣れている。こうやって男性に金を払わせるのは初めてではないのではないか。

 

また伊藤氏は著書で「山口氏とメールで繋がっていることすら耐えられなかったので、友人がメールの素案を考えてくれたことがあったが、怒りがストレートに伝わってきたので何度も書き直した」と書いている。しかし深夜のメール送信や返信までの短さから考えて、友人と相談し返信したようには思えない。

友人たちだって仕事があるだろうし、もしかしたら家庭があるかもしれない。四六時中、伊藤氏と一緒にいることは無理だろう。また以前の投稿で書いたように、明らかに伊藤氏でない人物が書いた2通目のメールの口調と違い、他のメールの口調は一貫して高圧的、脅迫的に責め立てている。友人が書いたというのは「恫喝メールは私ではなく、友人が書いたもの」と逃げるための伊藤氏の口実だろう。

悪質な印象操作 

BBではこのメールのやり取りが書かれた後に、緊急避妊ピルを服用したのに予定日より一ヶ月生理が遅れており、不正出血もあったため、捜査員のA氏に妊娠検査を受けた方がいいと勧められ、看護婦の幼馴染Sと妊娠検査を受けに行った、とある。

これだと、この一連の「妊娠しているか不安」というメールを送った後に妊娠検査をしに行ったように思えてしまう。実際、私も5月7日に新百合ヶ丘病院を受診したことを知るまではそう思っていた。これは読者に、自分の都合が良いように事実と違った認識をさせるための悪質な印象操作以外の何物でもない。

 

また「緊急避妊ピルを服用した6日後に3日間の出血」というのは、どのサイトを見ても典型的な「緊急避妊ピルの成功例」だと分かる。デートレイプドラッグについて思いついた時はすぐにアメリカのサイトを検索し、DRDを使用された時の記憶障害や吐き気の症状についての情報を得られた彼女が、緊急避妊ピルについて検索し、正しい情報を得られなかったわけがない。これに関しては、同じ女性として「冗談もいい加減にしなさい!」と言いたい。

 

次回の投稿では、山口氏との直接の攻防を終えた伊藤氏の2015年後半について考察していく。