2004年、マーケティング部
商品企画課の課長となった。
なんだったのだろう、1年の調査課は。
振り返ってみると、1996年から
毎年上司が変わっている。
もしかして嫌われている?
そんなに扱いにくい?
と多少感じていたことが確信に
かわるつつあったころだ(笑)
もちろん中期計画事務局も継続している。
梅澤先生のセミナーにも通い続けている。
そんなある日、もう上司ではない
副社長から呼び出され(またかよ)、
デザインプロジェクトのリーダーを頼まれる。
当時、auの携帯電話などで有名になった、
深澤直人氏をデザイナーとして起用した
プロジェクトだ。
芸大出身者としては血が騒ぐ。
二つ返事でやると決意した。
当時、愛知万博の準備も盛んで、
そのプロジェクトメンバーだったが
海上の森の伐採や環境破壊などにより
万博推進に抵抗があったため、
万博プロジェクトは控えめだったが、
多忙な1年となった。
今だからいえるが、古い事務用品の
使用機会は今後減っていくので、
新しい商品、新しい事業を
社内でまじめに考えるべきと言うのが
中期計画事務局としての私の見解だったが、
コア商品の落ち込みを気にした
副社長はコア商品のリニューアルを命じた。
そもそも同社の基幹商品はいずれ
売れなくなるものなので、
用途の展開で新市場を
つくるなら意味があるが、
既存市場に改良品を出しても
あまり意味はない。
特にシェアの高い市場では改良品を
出してももともとシェア90%以上な
わけで、シェアを全部とっても
10%プラス程度の話である。
しかし、仕事であることで割り切って、
コア商品のリニューアル計画を検討した。
やることは大前提として、何をして売上と
利益に貢献するかだけを検討することとした。
一方で商品企画課で、やりたい新商品を
進めればいいわけだから。
このあたりから、会社方針と
私の考える成長戦略は乖離し始める。
つづく