CBCテレビ・江田亮アナ、プロ野球無観客実況は「声を2トーンくらい下げてます」

ナゴヤドーム
ナゴヤドーム

 史上初めて無観客で開幕したプロ野球で想定外の事態が起きた。21日のヤクルト―中日戦(神宮)で、中日・与田監督が、バックネット裏の放送ブースから声が聞こえてくると審判に指摘。セ・リーグから各球場へ注意が促されることになった。普段は歓声でかき消されるはずの実況の声が、思わぬ形でクローズアップされることになった。

 3月18日のスポーツ報知で無観客実況の難しさを語った愛知のCBCテレビ(TBS系列)の江田亮アナウンサー(31)も21日、「球場ごとにブースの形状も違うので一概には言えませんが、意識せざるを得ないです」と複雑な心境を明かした。

 3月のオープン戦で中日・京田も「静かすぎて、守備位置から江田アナの声が聞こえた」と証言。江田アナは「今は各アナウンサー、声を2トーンくらい下げて話しています。『ホームラン打った!』と絶叫しても無観客で静かなグラウンドとは少し違和感もあるので…」。今回の件も踏まえ、しばらくは熱の入った実況が聞けなくなるかもしれない。

 ナゴヤDの同局のテレビブースは開放されているが、ラジオブースはガラス張りで、一部が小窓になっており開閉できる仕様。本来なら歓声を生でチェックするため開けた小窓の前に実況アナが座るというが、試合に水を差さないよう、6月の練習試合から解説者と席を入れ替える対策を講じている。

 ◆江田アナの無観客実況 無観客で行われた3月1日の中日・広島のオープン戦(ナゴヤD)、6回2死一塁。中日・橋本が広島・長野を1ボール2ストライクと追い込み、解説者が「ここでズバッと内角に来たら面白いですね」とコメント。直後に捕手の木下拓が打者の内側に寄り、江田アナは「木下拓が内角に寄ったぁ!」と絶叫。声がドーム全体に響いた。この球は逆球で外角ボールになったため、声が結果に影響を及ぼしたとは考えづらい。なお、結果は二ゴロ。

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