デジタル化が進めば進むほど成長し続ける… photo/gettyimages

コロナ禍でも急成長…世界を支配する「巨大企業・ビッグ5」をご存知か

日本企業すべて合わせてもかなわない…

新型コロナウイルスの感染拡大は世界的に収束してきたものの、さっそく「第2波」「第3波」への警戒感が高まっています。

そうした状況にもかかわらず、米国の株式市場は3月半ばを底として急速に反発してきています。なぜ、新型コロナ禍でも米国株は最高値なのか。今回はその意外な背景事情について探っていきたいと思います。

どんどん影響力を増す「ビッグ5」

米国ではついに死者数が10万人を超えるなど猛威をふるい続けている新型コロナですが、米国の株式市場は第二次大戦後に類を見ないペースで反発してきています。主要株式指数S&P500は終値ベースで2月19日に史上最高値を更新したところから、3月23日までの1ヵ月あまりで3分の1以上も急落しました。

2月末から欧米でも新型コロナの感染が急拡大し、さらに3月中旬からは米国の主要都市も次々とロックダウンしたことを受けての下げでしたが、3月末から米国株式は急反転しています。

上記の2月から3月にかけての下げのペースはブラックマンデーの時を超えて、大恐慌以来ワーストとなる値動きでしたが、3月末から4月にかけての戻しのペースも急ピッチで、こちらも大恐慌の最中の1930年以来90年ぶりとなる週次での上げ幅でした。

米国株は暴落から急回復している photo/gettyimages
 

この背景には米国の未曽有の規模の金融緩和や新型コロナの治療薬・ワクチン開発の進展、さらには早期の経済活動再開への期待などが寄与したことは間違いありませんが、最大の原動力は「ビッグ5」と呼ばれる米国の巨大テック企業の業績がコロナ禍でも好調であったことがあると見ています。

日本でもGAFA(グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル)で総称される米国のITプラットフォーマーですが、これにマイクロソフトを加えてビッグ5というグルーピングが米国では一般的となっています。このビッグ5の決算が4月後半に集中的に発表されましたが、総じて非常に好調でした。