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【直撃取材】『タンポポ茶』でコロナ予防うたった夫婦逮捕“アビガン開発者”も利用か

更新:2020/06/17 17:22

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 タンポポ茶を「新型コロナウイルスの予防に効果がある」と宣伝したとして大阪の薬局などが書類送検された事件で、警察は輸入販売会社の代表ら男女2人を逮捕しました。コロナ治療薬として期待される“アビガンの開発者”も宣伝に利用していた疑いが浮上しています。

 医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕されたのは、神戸市中央区にあるタンポポ茶の輸入販売会社「徳潤」の代表取締役・白莉容疑者とその夫で役員の邵輝容疑者です。

 警察によりますと、2人は今年3月まで国の承認を得ずにホームページ上でタンポポ茶を「抗ウイルス作用がある」などと宣伝した疑いがもたれています。問題となった商品は、タンポポの葉から抽出したお茶「ショウキT-1」。徳潤が製造元の中国から輸入し、国内の販売店に卸していたといいます。

 動画投稿サイトYouTubeにアップされた商品の紹介動画には、邵容疑者が研究に打ち込む様子や、徳潤の工場で商品が次々と箱詰めされていく様子が収められていました。このタンポポ茶を巡って、警察が摘発に動いたのです。

 事件の発端は今年3月。警察が国の承認を得ずにタンポポ茶「ショウキT-1」を宣伝した疑いがあるとして、大阪市の薬局などを捜索しました。薬局に置かれていた宣伝のチラシには「新型コロナウイルスに予防効果がある」と書かれていたことから、警察は今年4月に経営者らを書類送検。その際、関係先として捜索されたのが「ショウキT-1」の製造から輸入・販売までを手がけていた「徳潤」だったのです。

 邵容疑者は、逮捕前の今年3月にMBSの取材に応じ、薬局などの宣伝行為に対する関与は否定していました。

 「(Q宣伝のチラシを作ったり宣伝を指示したりしていない?)してないです。(Q薬局の人が良いものがあればアピールしたいと?)そうです。そうです。」(逮捕前の邵輝容疑者・今年3月)

 その一方で、邵容疑者は「タンポポ茶は新型コロナウイルスにも効果がある」と主張していました。

 「コロナの陽性が出てる人は、タンポポエキス使ったら、陽性から陰性になって、肺炎にならない実績もあります。(Q新型コロナウイルスに効く自信はある?)あります。それがあるから中国ではみなさんに勧めている。」(逮捕前の邵容疑者・今年3月)

 邵容疑者が自身のブログで公開した動画を見てみると…邵容疑者が対談していたのは新型コロナウイルスの治療薬として期待されている「アビガン」の開発者・白木公康教授です。

 「タンポポの成分は、DNA合成・RNA合成を抑えるということで、核酸の合成を抑えていると思います。」(動画で話す「アビガン」を開発した白木公康教授)

 動画の中で白木教授は新型コロナに対する「ショウキT-1」の効果については言及していませんでしたが、徳潤が開設したとされる販売店のホームページには、新型コロナへの効果について“白木教授のお墨付き”を得たかのような記述までありました。白木教授に今年3月に確認してみると…。

 「(Q新型コロナウイルスに『ショウキT-1』が効くと言った覚えはありますか?)それは一切ないです。それは一切ないです。根拠があること以外を言うつもりはありませんから。彼が商売とサイエンスとの境界がないところはいつも気になっていた。」(「アビガン」を開発した白木公康教授)

 警察の取り調べに対し、白容疑者は「効果・効能を掲載するよう指示した覚えはありません」、邵容疑者も「従業員が勝手にやったことです」と容疑を否認しているということです。警察は邵容疑者らが薬局などの宣伝にも関与したとみて調べています。


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