拡大する写真・図版コロナ離職した西日本の男性が朝日新聞に送ってきたメール。前の勤め先に、休校対応のため有休取得を申し出ると「組織人として最低だな」と言われたという

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父親の葛藤㊤

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、在宅勤務などをとり入れる企業がある一方、従来と変わらぬ働き方を求められた人が「コロナ離職」するケースもありました。21日は父の日。コロナ禍で見えた働き方と家庭の課題について、父親の視点を通じて2回の連載で考えます。(丹治翔、高橋健次郎

 西日本に住む30代男性は、子どもの休校で取ろうとした有給休暇を勤め先に拒まれ、これまでの不信の積み重ねもあって離職した。「コロナが決定打となった」と話す。

 パートで働く40代の妻と、長男(9)、長女(7)、次女(5)の5人家族。勤め先は従業員十数人の金具工場だった。社長は創業家の3代目で60代。大半の従業員も60代で、男性は唯一の子育て世代だった。「コロナの前から、会社は家庭の事情をほとんど顧みてくれませんでした」

 子どもが通う小学校のPTA役…

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父親のモヤモヤ

子育て当事者の男性記者が「モヤモヤ」に専門家と向き合いました。[記事一覧へ