前法相の河井克行容疑者と妻の案里容疑者が買収の疑いで逮捕された事件で、東京地検特捜部などが、克行容疑者の車のカーナビの位置情報を利用して、現金が配られた日時などを特定していたことがわかった。
克行容疑者と案里容疑者は、2019年7月の参院選をめぐり、票の取りまとめを依頼する目的で、地元議員ら94人におよそ2,570万円を配った疑いが持たれていて、逮捕後、克行容疑者は「不正な行為はしていません」と主張している。
また、案里容疑者は「違法なことはしていません」と否認しているという。
関係者によると、特捜部などは、克行容疑者の車のカーナビの位置情報などを利用して、地元議員らに現金が渡された日時や場所を特定し、その結果、1日に次から次へと数カ所を回り、複数人に対して、現金が配られていたことがわかったという。
特捜部などは、短期間に集中して、買収行為が行われたとみて調べている。