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英政府の債務残高、GDP比で100%上回る-1963年以来

英国の財政赤字は5月に一段と膨らみ、同国の政府債務残高は対国内総生産(GDP)比で100%を上回った。1963年終了の会計年度以来の大きさだ。新型コロナウイルス対策や税収の落ち込みが背景にある。

  英政府統計局(ONS)が19日発表した5月の財政赤字は552億ポンド(約7兆3500億円)となった。歳出増と税収の落ち込みによるもので、4月にスタートした今会計年度の赤字幅は計1037億ポンドと、2カ月間の合計として過去最大。

  赤字増大は、経済てこ入れのためのスナク財務相による前例のない介入を反映したもので、今年度はさらに膨らむ公算が大きい。4月の赤字幅が485億ポンドに下方修正されたため、単月では5月の赤字が過去最大となる。

  中央政府の歳出は5月に約50%急増した一方、歳入は28%余り減った。イングランド銀行(英中央銀行)のプログラムを含む純債務残高はGDP比100.9%となった。1年前と比べた増加幅は21ポイントと前例のない記録。

Mounting Costs

U.K. debt ratio surges on aid spending and economic slump

Source: Office for National Statistics

原題:U.K. Government Debt Tops 100% of GDP for First Time Since 1963(抜粋)

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