あさイチ 「児童虐待から考える」著者でルポライター杉山春 「家族なんだから」という呪縛…真面目な人ほど助けてが… New!
出典:『あさイチ「プレミアムトーク 杉山春」』の番組情報(EPGから引用)
2020/06/19(金) 08:15:00 ~ 2020/06/19(金) 09:55:00
あさイチ「プレミアムトーク 杉山春」[字]
『児童虐待から考える』著者でルポライター杉山春▽「家族なんだから」という呪縛…真面目な人ほど助けてが言えない▽どう防げば?コロナ禍で高まると言われる家庭内の暴力
番組内容
プレミアムトーク 『杉山春さん』▽特選!エンタ 書籍「脱力系!思わず笑ってしまう本」▽グリーンスタイル「アジサイ 雨を生ける」【キャスター】博多華丸・大吉、近江友里恵
出演者
【ゲスト】ノンフィクションライター…杉山春,【出演】早稲田大学教授/フリー・ライター…永江朗,大阪子どもの貧困アクション代表…徳丸ゆき子,【講師】花道家…上野雄次,【キャスター】博多華丸,博多大吉ほか
『あさイチ「プレミアムトーク 杉山春」』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)
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『あさイチ「プレミアムトーク 杉山春」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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近江≫おはようございます。
大吉≫6月19日金曜日の
「あさイチ」です。
ちょっと怖かったね。
近江≫朝からどきどきしちゃった。
大吉≫どなる男にろくなやつは
いない。
大声荒げるのはね。
華丸≫まあまあ立場的に
あったんじゃないですか。
結局引きずっていましたね
描くということはね。
大吉≫あれで絵が完成したとか。
でも怖かったね。
近江≫怖かった。
どなる人、好きじゃない。
華丸≫後に作家として成功されて
環さんは環さんで
沖縄の離島で
コトー先生の助手になるんだよね。
大吉≫きょうのゲストは
この方です。
20年以上にわたって
さまざまなルポルタージュを発表。
中でも、数多くの
児童虐待の事件について
綿密な取材を重ねてきたのが
ルポライターの杉山春さん。
新型コロナウイルスの
感染拡大を防ぐため
外出自粛が始まったことし3月。
各地の児童相談所が
虐待として対応した件数は
去年の同じ月に比べて
12%増加しました。
児童虐待は、なぜ起きるのか。
今、どのような助けが必要なのか。
親子、家族、そして社会。
杉山さんが
これまでの取材の中で
気付いたことを伺います。
杉山さんが
ライター活動を続ける原点。
それは自分自身が
抱えてきた家族との葛藤でした。
母親との関係では
常に違和感がぬぐえませんでした。
一人息子が不登校になったときは
子育てについて自信が持てなく
なりました。
でも、今は
こんなに朗らかに歌っています。
いったい何があったんでしょうか。
30年以上のつきあいがある
友人に伺うと。
大吉≫改めまして
きょうのゲストは
ルポライターの杉山春さんです。
杉山≫よろしくお願いします。
大吉≫「あさイチ」のオファー
かなり悩まれたと。
杉山≫なんで私?みたいな。
私はそんな者では
ありませんという気持ち
今もあるんですけどね。
華丸さん大吉さんに
お目にかかれるなんて
思ったことがなかった。
大吉≫だとしたら生涯が心配です。
まだまだありますよ。
きょうはお願いします。
近江≫今、時代的にも
特殊な状況で
なかなか外に出られず
家の中に籠もりがちで
家族だけで問題を抱えてしまって
いる家庭も多いと思います。
この状況
どうご覧になっていますか?
杉山≫もともと健康というか
あまり距離感が悪くない家族は
意外と一緒にいられて楽だとか
お父さんお母さんに
こんな話ができたという気持ちが
あるんだということは
感じるんですけれども
もともと親御さんに自分の
気持ちを話せないタイプの方々に
かなり苦しいという思いとか
時には死にたいという話も
聞いたりします。
大吉≫こんなに家族が一緒の時間
を過ごすというのが
今までなかったと思うので
いいように転ぶ家庭もあれば
より悪くなる家庭もね。
杉山≫コロナは
社会の悪い部分を悪化させて
よかった部分は
そんなにいためないですけれども
悪い部分はものすごく
悪化させると思う。
これからだと思います
今だけじゃなくて。
近江≫これからいろんな問題が
より出てくると。
杉山≫今まで日本の社会
経済が悪化したときに
社会の状況が変わってきたと
私は思うので
これからが本当に大変になるのか
ならないのか
むしろ社会の側の責任かなとは
思っています。
近江≫きょうは
杉山さんと一緒に家族の問題
家庭の中の暴力、虐待
子どもたちが置かれている
状況について、考えていきたいと
思っております。
まずは今、困っている
子どもたちの支援を続けている
徳丸ゆき子さんのインタビューを
皆さんに聞いていただきたいと
思います。
杉山さんとは6年にわたって
交流があります。
杉山≫彼女は大阪で起きた事件で
あとで紹介すると思いますが
それをきっかけに、大阪で
立ち上げているんです。
そのときに
立ち上げのときかな
調査をしたときに
私を早い時期に
講演に呼んでいただいて
そのあとずっと交流しています。
彼女の活動の場所にも
何度か行かせてもらっています。
近江≫徳丸さんの活動の内容も
含めてインタビューです。
徳丸ゆき子さん。
大阪で、生活に困っている
子育て中の家庭を
7年前から支援し続けています。
ホットミールプロジェクトとは
寄付された食材で作った
温かいごはんを
無料で届ける活動です。
併せて、子どもたちの様子を
見守っています。
およそ4か月で
1300食を届けてきました。
近江≫より孤立している家庭は
孤立が深まったり
子どもたちに社会の不安の
しわ寄せがきている感じが
しますね。
杉山≫徳丸さんの活動
力のあるところは子どもに
直接手が入るということです。
シングルマザーが大変というと
お母さん支援はまだしやすいし
でも、できるお母さんは
健康なお母さん
ある程度力のあるお母さんですね。
実際に私が取材してきたような
子どもが亡くなる事件の親
というのは
メンタルヘルスが
すごく悪化している状態の中で
子どもが亡くなっていく
わけなので
自分から、自分をちゃんと
理解して自分の状況がなぜ
起きているか分かって
社会に、ものを言うということが
できない状態になったときに
子どもが亡くなっていく
わけなんですね。
外部からきちんと
介入しなければ
いけないんですが
それがものすごく
拒絶感もあるし
病めば病むほど自分は
健康でありたいと思うので
支援は断ります。
受け付けられなくなっていくし
逃げていくし、そこが
日本全国、児童相談所も含めて
苦労しているところだと
思うんですけど
親の側は
自分のことを理解できていないし
客観的な支援があるということも
自分とつないで考えることが
できない状態ですね。
近江≫杉山さんは、さまざまな
児童虐待の事件について
取材をしてこられたわけです。
3年前に出された
「児童虐待から考える」
という著書です。
杉山さんが取材してきた
事件の中でも
2つの事件について、きょうは
伺っていきたいと思います。
まず1つ目です。
2000年に愛知県で
3歳の女の子が
段ボールの中に入れられたまま
ほとんど食事を与えられずに
餓死してしまったという事件です。
両親はともに21歳の夫婦でした。
杉山さんが初めて児童虐待を
取材したケースということですね。
杉山≫そうですね。
「ネグレクト」という本に
書いたんですけれども
私がこの女の子よりも
1歳上の男の子を育てていて
ものすごくお母さんに
シンパシーを持ちながら
取材をしていて
大変だなと思って。
本当に同化して書いていたので
編集者が
それは男の人が読まないから
だめだと言って
ものすごい4年くらいかかって
本にしたんですけど
そのおかげでずっと裁判を
見ることができたりして
という本ですね。
最終的にはこのお母さんの
メンタルが健康ではない
ということに
私がきちんと気づけて
本になったということです。
近江≫児童虐待というものの
イメージが変わったそうですね。
杉山≫私は最初
ひどい親だというふうに思って。
大吉≫正直、そのニュースだけ
見ると何で段ボールにって。
杉山≫そういうふうに
思っていました。
親というと
自分しか想像できないんです
自分とか自分の周囲の人とか。
でも、この両親のことを
調べてくると
80年代でもあるにもかかわらず
このお母さんは
飢えていた体験をしている。
お父さんに力がなかったり
お母さんが家出をしていたり
子どもの面倒を見ていたりとか
日本がバブルに沸いていて
貧困が終わったと
言っていた時期に
飢えを体験しているということ
それはものすごく
周囲との落差です。
それを悟られないようにして
生きていくこととか
その中で出会った人と
結婚するけれども
追い詰められてしまうと
自分を
表現できなくなっていくとか
そういったことはすごく
学びましたね。
成育歴の問題、連鎖の問題
支援が入りにくい問題とか
ここですごく学んで
鬼父、鬼母という報道では
だめだということは
この当時からずいぶん言ってきた
つもりです。
近江≫その次は
この10年後の2010年です。
大阪市内で3歳の姉と1歳の弟が
50日間放置されて
遺体で見つかった事件です。
母親は子どもたちを
放置している間も
男性と遊び回っている様子を
SNSにあげていたということで
報道では厳しい批判に
さらされました。
この事件から感じたことは
どんなことですか?
杉山≫このお母さんは
すごくすてきな生活を
私はこんなにしていると
SNSで上げていて
そこにお友達が
いいねをつけるわけです。
2010年ごろというのは
まだフェイスブックとか
ツイッターにみんなが書き込みを
するということは
あまりしてい
ない時期で
報道も、こんなお母さん
こんなに楽しんでいるのに
ひどい親だという報道が
多かったんです。
バッシングがね。
でもその傍らで子どもが50日間
親に何のケアも受けずに
亡くなっていくということは
むしろそのお母さんは
すごく深く困っていた
ということは
取材をしながら思っていて
周囲との関係をものすごく
断たれていく中で孤立しながら
それでも彼女は
生き延びようとしていた。
私は最初の本が
「満州女塾」
中国に残留した女性の話とかを
書いているんですけども
まるで戦場。
彼女から見た世界は
戦場だなというふうに思って
それを生き残るための
SNSだったんだろうなという
ことも思ったりして
すごく考えさせられました。
10年間の日本の社会の
変化というのをものすごく
学びました。
最初の愛知のは家庭の中で
夫はそばにいる。
大阪のほうはシングルマザーに
なって生き延びるために
子どもを連れて転々としている。
日本の社会が
離婚率が上がったり
家庭が崩壊したりというのが
増えていく中で起きている
という
ふうに思って
同じような育ちをしても
これだけ形が変わるんだな
という理解をしました。
近江≫どちらの事件のケースも
お母さんが共通して
とても真面目な人だった
ということなんですよね。
杉山≫そうなんです。
大阪のお母さんは専業主婦時代は
おむつは布おむつに
こだわったり母乳にこだわったり
夫のお弁当と一生懸命作って
それをネットにあげるとか
おしゅうとめさんと
ものすごく仲よくするとか
結構すごく
頑張っている人でしたね。
愛知のお母さんも最初に
1歳になる前に、この女の子は
お父さんが激しく揺さぶって
硬膜下血腫を起こして
37日間入院するんですけれども
たった1人で子どものケアをして
病院にもきちんと通わせて。
頑張る時期は
どちらも19歳で
それができるのかみたいな
頑張る人たちだと。
大吉≫それが取材で分かったと。
杉山≫過剰に頑張る人たち
それがよくないと思いました。
近江≫事件だけ見ると
なんてひどい親なんだろうと
思うんですけれども
丹念に取材していくと
そういった真面目なお母さんと
いう姿はね。
杉山≫真面目すぎる。
自分で全部やろうということを
感じましたね。
近江≫視聴者の皆さんからも
メール、ファックスで
ご意見を募集します。
マンションで夜
子どもの泣き声がしている
どうしたらいいだろうか
そして、子どもをきつく
叱りすぎてしまった
これはもしかして
虐待ではないだろうか。
皆さんと一緒に考えていきたいと
思います。
お悩み、質問を
お寄せいただければと思います。
続いてのVTRです。
先ほどもお話を伺った
徳丸さんですが
支援を続ける中で、自身が感じて
いる難しさや、悩みについても
語ってくださいました。
徳丸≫やはり
この活動を広げていく中で…
支配と支援っていうのは
すごく近いとか…
大吉≫支援と支配は
表裏一体というか。
杉山≫こうなってほしい
というものがあって
支援して
しまうと
そこへどうしても
近づけたくなるので
でも本人たちは
そう思っていなかったりするので
その落差はとてもあって。
でも、あそこにあるごはんは
欲しいと思えば
にこにこしたりとか
そういうことはありますよね。
ものすごく自分はだめだと
思っているので
自己表現も本当になさらないです
よね、こういう方たちは。
大吉≫支援するほうも
大変というか
難しいですよね。
杉山≫支援する人が自分は
とてもいいことをしているとか
あの人たちはだめだとか
そういう感覚を
私も持たないことは
ないかもしれないですけれども
持ってしまうとすごく感じて
そのアンテナはすごく高いので
何を感じているかをつかむ力は
すごく強いですよね。
だから本当に難しいと思います。
華丸≫葛藤がありますね。
杉山≫葛藤がありますし
落ち込みますね。本当に
友達になりたいと思っても
なれるものではないかもしれない
いう絶望感もあります。
大吉≫そんな中で
誰かが守るというか
介入しないと問題が解決しない。
杉山≫たぶん彼らが必要なものを
利用してもらえば
いいんだと思うんですよね。
そういう関係性を作る
社会全体で、だめな人って
たくさん言えばそういう人たちは
物言わなくなってしまうけれども
そういうこともあると
メッセージを出していけば
取ってきていいんだと。
例えば生活保護を今回の国会で
安倍さんが取ってもいいとか
いろいろ発言がありましたけれど
生活保護を取ったら
恥ずかしいっていうのではなく
権利ですとちゃんと社会で言えば
もう少し変わるかなと思います。
華丸≫もちろんがらっと変わる
子どもたちもいるんですよね。
杉山≫完全な孤立を
しているところに
風が入っていく、公的なものが
入っていくと安心したりとか
これでもいいんだと
気が付いていくとか
こうやって公的なものを
使えばいいんだと学ぶと
今度は勝手に自分で動いてくれ
たりそういうことがありますよね。
気が付いてもらうことが
すごい大事だと思います。
がらっと変わると思います。
近江≫そもそも杉山さんが
虐待への取材を始めたころは
ご自身も小さなお子さんが
いらっしゃったそうですが
なぜその大変な時期に
始めようと思ったんですか。
杉山≫たまたまNHKさんから
依頼がきて、名古屋の事件を
一緒にやりませんか?と
言っていただいて
その前は自分が
子どもを育てるのに
これでいいのかなということを
知りたいと思って
同じような立場の人たちに
インタビューをすると
実は子どもはすごく日常では
優しそうだと
お友達のように思っている人が
家に帰ると子どもを
たたいてしまうんだ
という話をしたりとか
見せている顔と
子どもに対する落差を
結構聞くことがあって
子育て中ということもあって
そういうことを雑誌に書いて
それを見たNHKの方が
なので事件を一緒にやりませんか
と言ってくださって
やったのが最初です。
しかも本にしたいと思っていても
いくらやっても
真っ赤なゲラが返ってくる
状態だったので
仕事として始めたという状態です。
大吉≫1歳違いのお子さんを育て
ながら悲惨な事件を
取材していて。
杉山≫同じだなと
思ったんですよね。
そのお母さんとおばあちゃんから
いろいろ言われていたりして
おばあちゃんに反発心を
持つんだけれども
おばあちゃんに何も言えないとか
そのころ敏感に
おしゅうとめさんとの関係を
感じたりすると
ここで黙ったほうが
うまくいくなと思う自分と
過剰に重ねていたのかも
しれないですけれども
同じことがいっぱいあるなと。
ただ名古屋の家族には
同じなんだけれども全部がある
その一部分はうちにあるかもしれ
ないけれども、こっちはないとか
すごく似ているなというのは
感じていました、子育て中に。
私もすごく子育てしづらい
親だったと思います。
近江≫杉山さんと同じ時期に
子育てをしていたご友人にも
お話を伺っています。
田中≫遊園地に行ったときも
うちの子どもたちは
わあ~っていう感じで走って
どっか行っちゃうんですけど…
大吉≫今だから
お二人とも笑顔でコメントを
いただいていますけれども
当時は大変な。
杉山≫ちゃんと育てなきゃという
気持ちがとても強い母だったと
思いますね、今思えば
かわいそうなことをしたなと。
ただ息子が生まれた直後に
病院で並んでいるのを見ると
すごい腹の据わった子もいれば
繊細な子もいますけれども
どちらかといえば
繊細な子でしたよね。
大吉≫オープニングのVTRでも
ありましたけれども
不登校になった時期も。
杉山≫逆算してみると結構長くて
小学校2年から中学校2年まで
学校に行きづらくて
義務教育のうち7年ぐらいは
ケア的に関わっていますね
すごく長かったです。
大吉≫どう対応されたんですか?
杉山≫ちょうど「ネグレクト」を
書いた直後だったので
閉じこもってはいけないと
すごく思っていて
家族だけで考えちゃいけない
とにかく家族をオープンにして
外へ外へということで
「ネグレクト」の取材で
知り合った方に
意外と早い時期に相談をして
そうしたら社会にある
そういう支援は
あなたは全部使っていいのよ
と言ってくださって
否認しないで済んだんです。
当時、子どもの虐待防止センター
の理事長をされていた
坂井聖二先生に
「ネグレクト」を書いたときに
監修というか
読んでいただいて
間違った部分はないかチェック
していただいたんですけれども
その先生のところに
すぐに相談に行って
いろいろとお話をして
息子にも、よくよく話を聞いて
もらってということがありました。
近江≫その坂井聖二さんは
児童虐待の専門家でも
いらっしゃったんですが
「あさイチ」の前身となる番組に
ご出演されていた映像がありま
した。
坂井≫自分がたたいたとか
投げたとか、そういう理由で
けがをしましたといって
連れてくることは
実際してしまった親は
自分がしたと言うことは
ないですね。
ことばを持ってない子どもが
親に連れてこられることによって
訴えていることというのは
それも1つの情報ですから
それが見れるようにならないと
虐待は見落としてしまう
ということはありえるでしょうね。
近江≫坂井さんとの出会いは
大きかったですか?
杉山≫大きかったですね。
今でも夫と言うんですけれども
坂井先生と出会わなかったら
私たちたちはもっと息子を
壊していただろうなという
気持ちはありますね。
だから本当にありがたかったです。
大吉≫専門家の方の力というのは。
杉山≫専門家は
いろいろいらっしゃるので
坂井先生は専門性が
非常に高いというか
親と子のこととか
子どものこと非常に聞き取る力の
ある先生に出会われたというのは
ものすごくラッキーだったと思い
ます。
息子はこんなに
坂井先生は息子が6年生の3月に
亡くなっているんですけれども
あんなに自分のことばを
聞き取ってくれる人は
ほかにいなかったと言って
大泣きしました。
人が死んでこんなに悲しいという
ことが初めて分かったと
言っていました。
たった2、3回しか会っていない
んですけれどもね。
大吉≫家族のもめ事になると
どうしても内々で解決しよう
みたいに思う方も多いかもしれ
ませんけれどもなるべく
オープンにしていろいろな人の力
を借りるっていうのも必要ですか。
杉山≫まず閉じこもらない
ということとSOSを自分が出せ
るならちゃんと出すということ
人とつながること
どんなに社会が怖くても
人とつながる努力をするという
ことは大事だと思います。
近江≫視聴者の方からも
体験談をいただきました。
愛知県30代の方です。
私は主人の転勤で
周りに知り合いもいず
イライラや悲しみ
疲れが大きくなったときに
子どもによく当たってしまう時期
がありました。これ以上、手を
あげたらと思いぞくっとしたとき
もありました。
私がそのとき子育て支援センター
で、とにかく話を聞いてくれ
思い切り泣くことができる
先生と出会い
私は今も犯罪者になることなく
過ごせています。
どの親子も裏側にはさまざまな
背景があることをもっと知って
ほしいですと
メールをいただきました。
孤独でつらい時期があったと思う
んですが、いい先生に出会えて
この方は救われたんですね。
杉山≫犯罪者というと
ある一線を越えてしまうと社会は
その人をたたくわけですよね。
こんなことする人は人じゃないと
でも越える前にどうやって社会の
中に戻していくかということは
ものすごくこれからも
大事になってくることじゃ
ないかなと思います。
近江≫先ほど不登校の時期も
あったという息子さんのお話が
出ましたけれども
息子さんはことし中学校の先生に
なられたそうですね。
杉山≫そうなんですよね。
不登校だったんですけれども
坂井先生は
お医者さんだけれどもよく
学校の先生と
話してくださったんですね。
最初は親があんなだから
子どもがあんなふうだ
という目線で
学校から見られていたと
思うんですけれども
坂井先生が入ってくださって
息子さんが不登校なのは
繊細にものを感じる力が
あることと
そこになじめないということは
コインの表裏一体だということを
学校の先生に話してくださって
先生もすごくいい先生で
算数の得意な
先生だったんですけれども
それでうちの子は
ちょっと算数が
得意な子だったので
発想とか喜んでくださって
表裏一体だと
受け取ってくださって
それからあまり悪い親だとか
だめな子だとか
そういう視点じゃなく
活躍する場があると
どんどん学校の中で
行ってなくても読書を
させてくれるとか
使ってくださって
そういう先生との
出会いは不登校でも
恵まれていたと思いますね。
特に数学の先生には
たくさん愛されたようです
親の知らないところで。
大吉≫でもその思いが
教師になるという選択を。
杉山≫教えるのが好きとか
言っています。
近江≫続いてのVTRですが夫の
一哉さんにもお話を伺いました。
一哉≫そんなことをやることも
あります。
そして、杉山さんについて
どうしても言いたいことが
あるそうです。
大吉≫恩人だそうです。
杉山≫われ鍋に閉じぶた
のようなものです。
大吉≫テレビを通じて
メッセージをもらうことは
ないと思いますけどね。
おちゃらけた番組とかは
あんまり?
杉山≫
結構番組でもたたいたりとか
暴力的なものがだめなんです。
大吉≫私もだめなんです
本当に嫌ですよね
そういう人たちが多くて。
華丸≫はたこうと思うと
外れるらしいんです、運動神経が
ないからだから諦めたらしいです。
<笑い声>
近江≫もう1つ
すてきなVTRがあります。
杉山さんは本気で歌手を目指して
イタリア留学をしていた
こともあるほど
歌がお好きだそうで
すてきな歌声の映像があります。
♪「暗い闇の中 夜明け近づく」
♪「過ぎ去った時は
未来を開く」
♪「その日その時を
ただ神が知る」
大吉≫ご夫婦の出会いは
音楽ですか?
杉山≫私も夫も
クリスチャンなんです。
教会の聖歌隊で。
彼はロックが好きなんです
私はクラシックで。
大吉≫イタリアに
音楽留学ですか?
杉山≫私は均等法の前なので
就職しても周りに女の子のように
使われてしまって
仕事がつまらない
ということがあって
高い声なら出たので昔
じゃあ、イタリアで
勉強してみようかなと。
20代は悩んでいましたね。
華丸≫
「蝶々夫人」の可能性もあったと
いうことですかね。
杉山≫私の歌とは
またタイプが違いました。
大吉≫イタリアまで音楽留学ね。
こういう経験から、どういう
経緯でルポライター
という仕事に?
杉山≫イタリアから帰ってきて
友達が誘ってくれて
小さな出版社で教育系の出版社で
バイトというか
雑誌作りをさせてもらっていて。
朝早く学校公演と言って
4時ぐらいに出て
午前中、みんなと一緒に歌って
午後に出社してとか
フリーランスだったのでそういう
感じで原稿を書いていました。
29歳ぐらいのときに
大きな役をつけると言われて
役が付いちゃうと書けないんです
よね。仕事ができなくなっちゃう。
食べられないというのと
何年かその仕事をしていると
雑誌に記事を書くと必ず
読者からはがきが戻ってきて
私が意図としたことを読者が
受け取ってくれたという
感覚がすごく強くて
歌としては、あがり性の歌手
だったので、受け取ってもらった
実感がなくて。
現場を見ると社会で言われている
ことと全然違うことが
起きているということ
20代後半の取材の中で
繰り返し体験をしていて。
私はこう見ると伝えると
必ず読者が受け取ってくれる
という体験があって
人が作った世界を歌うより
やっぱり現場を見たい
ちゃんとみたいという思いが
強くなって選んだという感じです。
書くことをしてみたいと。
近江≫
先ほど優しそうな夫の一哉さんと
すてきなセッションをされて
幸せそうな映像でしたけれど
以前は杉山さんご自身も
家庭のことについても
悩んでいる時期があって
そのことについてこちらの
「家族幻想」に
詳しく書かれています。
杉山さんと親しい徳丸さんにこの
本についても伺っています。
大吉≫心配されていたようですね。
何がそこまで
しんどかったんですか?
杉山≫親しい友人が自死をした
若い子が自死をしたという体験が
あって
やっぱり死なれたくない
という思いがあって
家族というのが
背景にあるのだとすれば
自分で見ておかなければいけない
という
意志のようなものがありましたね。
そのおかげでかなり
歯を食いしばりながら
3冊ぐらい本を書いたんですね。
それは
書くと自分が変化していくし
見えるものも変わっていくので
私はたぶん自分のために
書いているんだと思うんです
自分が変化していくために。
書かないと先に行けないという
思いはあったと思いますね。
近江≫ご自身が家庭の中で
苦しんでいるという理由を
書きながら
見えてきた感じはありますか。
杉山≫ずっと虐待してしまう親
たち
子どもを亡くしてしまうという
ところまでいく親たちと
自分を重ねていくわけですよね。
そうすると、自分の中の心の
仕組みのようなものとか
どうしてそういうことを
自分が感じてしまうのかとか
見えてくるので
楽になっていくんですね
書くことのほうが楽になっていく
という感覚はありました。
言語化すると
とにかく頭で考えるタイプなので
言語化をして自分をそうやって
動かしていくことで
楽になるということはありました。
でも最近、あんまり頭で
考えすぎるとよくないなという
ことがあって、また歌いたいな
という気持ちになっています。
大吉≫杉山さん自身は
どういう家庭に育ったんですか?
杉山≫父親は農林省の
技監だったんですね。
母は専業主婦で
信仰がとても強い家でもあって
こうしなさい
ということは強くありました。
その父が自分の思いに従って
仕事を辞めて
別の仕事に就いたときに
夫婦仲がずいぶん悪くなって
もともとあまり
よくなかったんですが
どんどん悪くなっていって
その中で母が父のことを
私に一生懸命話すわけですね。
転勤族ということもあって
母も孤立していましたから
私は当時、母の味方を
しなければいけないとか
母を助けなければいけないとか
その意識がすごく強かったと
思います。
ただ、生きづらい人って
私もそうですけど
生きづらいときは
自分が変だとか変わっているとか
知らないんですよね。
それが終わってみて
すごい大変だったんだみたいな
そんな家でした。
近江≫そして友人の田中晴美さん
はこんなエピソードも教えてくだ
さいました。
大吉≫言われて内心
怒っていますか。
杉山≫そういうふうに
言ってくれる友達がいて
よかったなと思います。
大吉≫なかなか子離れ
できないんですか。
杉山≫どうなんでしょうね。
ただ私から見ると
ほかの方たちはどうしてそこまで
こだわるかなというシーンが
あったりして。
でも、分かりませんね
自分のことをあんまり
分からないかもしれません。
ただ昔は、ものすごい
密着していたと思います。
その距離感が前よりは
取れていると
私思っているんですが。
華丸≫オペラを見に来いと言った
んだけど来なかったんですよね。
杉山≫もっと言えば
息子が所属していたグループ
だったので、来たらどう?
みんな待ってるよって。
華丸≫息子さんも
興味があるわけですね。
杉山≫でも見たくないと
言ったので興味がなかったんじゃ
ないでしょうか。
ちょっと複雑なところで。
華丸≫二十歳とか21歳
とかだったらね、お母さんが
歌う姿というのはね。
杉山≫見たくないんでしょうね。
大吉≫今なら見たいと
言えるんですけどね。
<笑い声>
杉山≫そっちのほうが
健康ですよね。
近江≫メールです。
岡山県30代の方です。
育児をするまで虐待なんて
ほかの国のものだと
思っていました。
出産をしてから本当に苦しくて
長いトンネルにいる気分です。
まだまだ光は見えません。
本当に春さんが言うとおり
いろいろな情報が欲しいです。
利用したいです。
でもどこにそういうものがあるの
か分かりませんヒントをください。
杉山≫もし苦しければ
まず行政がいろんな窓口に
なりますから、そこに行くのが
いちばんいいと思います。
行政が遠ければ、地域の中に
いろんな子育てのNPOとか
民間の団体があります。
行ってみる、顔を出してみる
とにかく体を動かして
別のところに行ってみる。
今、体が
動かしにくい
時期ですけれども。
近江≫外の世界で誰かにですね。
杉山≫そういう手は今かなり多く
あると思います。
>>ではお伝えします。
前線と低気圧の影響で、
西日本を中心に断続的に激しい雨
が降っています。
きょうは東日本を含む広い範囲で
大雨となるおそれがあり、
気象庁は土砂災害や低い土地の浸
水、
川の増水に警戒するよう呼びかけ
ています。
気象庁によりますと、
西日本から東に延びる前線と、
前線上の低気圧に向かって暖かく
湿った空気が流れ込み、
雨雲が発達しています。
午前8時までの1時間に、
熊本県八代市に国土交通省が設置
した雨量計で、
31ミリの激しい雨を観測しまし
た。
西日本にある前線上の低気圧が、
これから東日本も通過する見込み
で、
西日本では昼前にかけて、東日本
では夕方にかけて、
雷を伴って激しい雨が降り、大雨
となるおそれがあります。
>>家庭で消費する物やサービス
の値動きを見る、先月・5月の消
費者物価指数は、生鮮食品を除い
た指数が、
去年の同じ月と比べて0.2%下
落し、2か月連続でマイナスとな
りました。
新型コロナウイルスの世界的な感
染拡大を背景に、
需要が減るとして、原油価格が低
迷し、
ガソリン価格などが値下がりした
ためです。
中国が香港での反政府的な動きを
取り締まる国家安全法制に関する
審議を進める中、台湾当局は、
政治的な理由などで台湾への移住
を希望する香港の人を支援するた
め、来月、専用窓口を設置するこ
とになりました。
中国が香港での導入を決めた国家
安全法制は、
抗議活動が続く現地で反政府的な
動きを取り締まるもので、
関連法案の審議がきのうから北京
で開かれている常務委員会で始ま
りました。
こうした中、台湾当局は、
香港から台湾に移住を希望する人
の相談を受け付ける専用窓口を来
月設置することを明らかにしまし
た。
発表によりますと、政治的な理由
で香港から逃れ、
援助が必要だと判断したケースに
ついて、生活費などを支援し、
就学や就業、起業の相談に応じる
ほか、
市民団体や企業の拠点を香港から
台湾に移転することも支援すると
しています。
この支援策は民主化を求める香港
の人々への支持を示す蔡英文総統
の指示でまとめられたもので、当
局は香港からの資金や専門的な人
材の受け入れは、台湾の経済発展
にもつながるとしています。
台湾に長期滞在できる資格を取得
した香港の人は、
去年1年間でおととしより40%
多い、およそ5800人に上って
いて、国家安全法制の導入により、
その数がさらに増えることが予想
されます。
では全国の天気、雲の様子です。
梅雨前線に伴う活発な雨雲が西日
本や東日本の太平洋側に広がって
います。
北日本も雲が多くなっています。
きょうの天気です。
九州や中国、
四国は昼ごろまで雨の所が多く、
近畿や東海は夕方にかけて雨でし
ょう。
激しく降る所もありそうです。
土砂災害や低い土地の浸水、川の
増水に警戒してください。
関東甲信や北陸、東北の南部は、
今夜にかけて雨が降るでしょう。
予想最高気温です。
大吉≫きょうのゲストは
ルポライターの杉山春さんです。
すみません始まっていました。
華丸さんが杉山春という名前で
花粉っぽいですねと。
華丸≫つかみで使うと
言ってましたよね。
杉山≫最初に言っていただければ。
近江≫息子さんに実はアンケート
を取らしていただきました。
どんなお母さんですか?という
質問をさせていただきました。
そうしましたところ
少しでも家族が悩んでいることが
あったりすると、すぐに気がつく
とおっしゃっていました。
そのとおりだなと
感じられますか?
杉山≫仕事柄、アンテナは
高いかもしれないですね。
仕組みがかなり勉強してきたので
悩みが出る仕組みとか
アンテナが高いかもしれません。
近江≫どんなところで
気をつけているんですか?
表情とか、しぐさとか。
杉山≫表情は何かあった?と
つい言っちゃたりします。
さっきも
友達が言っていたよう過剰かも
しれないですけれどもね。
近江≫お母さんの印象に残って
いるエピソードを伺いました。
僕が大学に合格したときに
一緒に手をたたいて
大喜びしていた。
たぶん僕より盛り上がっていた
ということです。
杉山≫それも友達の
言っているとおりかもしれません。
話せば長い話もあるので
でもうれしかったですね。
近江≫視聴者の方からも
たくさん質問が届いています。
埼玉県50代の方です。
小学生の一人息子が
不登校になっています。
友達がいる学校に
なぜ行かないのか
行くと言いながら
登校できないことを理解できず
どう受け止め
どう声をかけたらいいのか
親である私はどう変わったら
いいか悩んでいます。
どういうふうにしたのか
教えてください。
ご自身は息子さん不登校の時代に
どう接していたんですか?
杉山≫息子に全部聞いてました。
何をしたいのか
きょうはどうしたいのか。
3時間目に学校に行きたい
と言ったら
3時間目に学校に連れて行くとか
行ったけど学校に入れない
と言ったら
近くのマクドナルドで
お茶していく?と
言ってお茶して
そろそろ行ってみる?
と言ってみたり
坂井先生にそれはすべてを
教えてもらったんです。
全部息子に聞く
息子の判断に任せる
息子の決めたとおりに
助けてあげる
そういう対応でしたね。
大吉≫何で学校に
行かないんだろうという
気持ちとはどのように
向き合ったんですか。
杉山≫専門の先生が
いらっしゃったので
息子さんが感じる力が
あるんだとか
学校というのは必ずしも
子どもに合うように
設計されていないので
子どもが
誰でも行けるというものではない
合わないということは
思っていました。
大吉≫先ほどの方もそういう方と
出会えればいいですね。
杉山≫第三者はすごく大事だと
思いますよ。
悩んだときにはね
信頼できる人に会いに行く
それが大事で
坂井先生に伺って
第三者の選び方なんですけれども
何でも思ったことを
第三者の方に質問してみればいい。
それで、そんな質問は
受け入れられないと
例えばお医者さんが怒りだしたら
そのお医者さんはパスをする
疑問に思っていることを
何でも聞いて一生懸命
答えてくださる方は
その方についていけばいい
ということをお聞きしました。
華丸≫それが目安ね。
近江≫質問の方も親子だけで
抱え込まずに
第三者に頼ってもいいと。
杉山≫どんどん頼ったらいいと
思います。
近江≫東京都50代の方です。
以前、住んでいたマンションで
しょっちゅう声高に子ども叱り
お母さんの声が聞こえていました。
何度も児童相談所に電話しようか
悩みましたが廊下で会う
その子どもたちは
明るくおはようございますと
あいさつも元気です。
どうしていいか分からないまま
引っ越しとなりました。
しつけとの見極めが難しいですと
届いています。
杉山≫嫌なことをされているから
子どもは声を上げる。
外で見える姿と違うということは
当然あるので
危ないというか
分からないけれどもということで
意外と行政を使っていいと
思うんです。
行政はこんなにひどいという
報道が
私は強いと思ってるんですね。
行政がこんなにだめだと。
実際にだめなところだけ
報道されているんだけれども
私たちの社会はもっと
行政や公的なものを
信頼していかないと
社会は壊れてしまうんじゃないか。
信頼されれば応えてくれる
もう一段信頼するということは
すごく今は必要じゃないかな
と思っています。
だから行政に通告して
あと、お母さんとか子どもには
通告したことを伝える必要は
ないので
会ったらすごく笑顔を見せるとか
頑張ってるねと声をかけるとか
あいさつするとか
社会の中に入ってきてもらう
ということ。
そして、安心してもらう。
大概、暴力をふるってしまう親
たち
というのは社会の中に自分は
入れないんじゃないかとか
社会から排除されるんじゃないか
という不安感が
とても強い状態です。
私たちは実は社会の一員でいたい
という願いを非常に強く
持っているんですね。
なので受け入れていく
社会の一員だよという部分は
表現して、介入とか
この親は難しいとか
それは行政に任せる
そういう役割分担で
対応したらいいと思います。
どんどん声をかけてあげると
いいと思うんです。
子どもの泣き声が聞こえる
おうちにね。
大吉≫自分が聞いていて
虐待かなと思うのは
通報したほうがいいですよね?
杉山≫通報はしていいです。
通報したあと知らん顔するのでは
なくて、できれば一緒に時間を
過ごすことができたりとか
声をかけたり、あいさつしたり
そういう部分がいいと思います。
近江≫福島県の方です。
児童虐待に対して、何かできる
ことはないかと思っていますが
どこでどうすればいいのか
分からず、もどかしいです。
資格がなくても
できることはないでしょうか。
杉山≫仕事としてやりたいのか
ボランティアでやりたいのか
それによっても違います。
ボランティアだと
地域で子育て広場をやっていたり
ボランティアの活動も
非常に活発になっている
と思うんですね。
なのでそういうところに
アプローチして
自分もやりたいと声を
出してみたらいいと思うんです。
もうちょっとみんな
気軽にやりたいことを
やってみたらいいのにと
すごく思います。
近江≫ありがとうございます。
ほかにも皆さんからの質問が
届いています。
また最後にお答えいただければと
思います。
では続いてのコーナーです。
一緒におつきあいください。
小林≫ここからは
本の紹介のコーナーです。
何かとぎすぎすしがちな
毎日ですが、きょうは
ほっとリラックスできるような
書籍を3つのキーワードで
お伝えしてまいります。
紹介してくださるのは
出版業界に詳しい永江朗さんです。
永江≫おはようございます。
小林≫ご自宅兼仕事場からの
登場です。
永江さん、外に人が
出てくるようになりましたが
出版業界、本の業界は
どんな
状況ですか?
永江≫徐々にという感じですね。
感染対策を
かなりしっかりしたうえで
営業ですね。
時間は短縮してるところは
いっぱいありますがやっています。
図書館は少しずつ
サービスを広げて
まだ書店イベントとか
図書館のお話会とか
そういうのは、まだできない
状態ですけど
少しずつ、貸し出しとか
閲覧もできるように
なってきました。
あと、コロナに関する本が
ずいぶん出てくるように
なりました。
4月、1か月間の
77人の有名無名の人
4月の間
どうやって過ごしたのかという
日記の本とか
韓国でどういう対策をしたか
という本も
かなり大急ぎで作られて
出てきています。
小林≫皆さんどうやって
過ごしたかという日記は
おもしろそうですね。
きょうは永江さんに
リラックスできる本を
紹介していただきます。
最初のキーワードは
「思わずプッ!」
吹き出してしまうような
ユーモラスな写真集を
紹介していただきます。
まず最初は
「おかしな生きもの写真館」。
大吉≫刺さってるね。
小林≫どんな内容なんでしょうか。
まるでダンシングしているように
見えるのは
マダガスカル島にしか
生息しないキツネザルの一種。
実は、踊っているわけではなく
ぴょんぴょん横っ飛びで
移動しているところだと
いうことです。
頭から雪に思い切り
ダイブを決めたアカギツネ。
雪の下にいるネズミを捕るために
飛び込んでいるそうです
茂みで草を食べている間も
周りに敵がいないかチェック。
注意深いアカシカが
頭を上げた瞬間です。
枝や葉っぱで顔が隠れています。
こちらは、ん~満足ということで
ひまわりの種でおなかいっぱいの
キタリス。
箱から出られなくなって
いるようです。
ユーラシア大陸の寒い地域に
暮らすリスです。
オーケストラの指揮者のように
見えるのはヨーロッパのハタリス。
速度規制の標識を前にストップ。
とっても真面目なチーターです。
華丸≫40キロまでは
出していいんですよね。
小林≫ちょっと迷っているという
姿でした。
大吉≫今の姿どうでしたか?
杉山≫おもしろいですね。
癒やされます。
ちょっと欲しいですね
仕事、嫌になったら。
大吉≫雪の中に頭を突っ込んで
いるのが狩りの最中というのは
ぞくっとしました。
小林≫続いての写真集です。
ちょっと身近な動物に移ります。
「必死すぎるネコ」。
猫写真家の沖昌之さんの作品です。
どんな猫たちが登場するか
というと、ちょっと見てください。
立ち上がってなんとも言えない
表情をしていますが
とにかく猫が何かに必死に
なっている姿を収めているんです。
何に必死になっているかとか
キャプチャーは
一切、あえてつけていません。
見る人は想像してください
ということなんです。
ということで
きょうは、この本の写真で
華丸・大吉さんに
大喜利していただこうと。
華丸≫いやいや大吉さんでしょう。
大吉≫大喜利は
14時以降にやるんだよ。
午前中はやっちゃいけないんだよ。
小林≫きょうは早めに
ということで猫の写真で
ひと言と言います。
出てくる写真に対して何か
コメントをつけていただければ。
華丸≫プレッシャー。
小林≫では大吉さんに。
華丸≫だめだめ
俺から。
小林≫では、華丸さんから。
華丸≫簡単なの。
小林≫
この猫でひと言。
華丸≫表紙のやつ?
お連れ様、到着になりましたけど。
<笑い声>
大吉≫個室だね。
小林≫仲居さん的な感じ。
大吉≫いいじゃないの。
大吉≫このあとやだ。
小林≫大吉さん、やりましょうか。
大吉≫早くやりましょう。
華丸≫先生。
大吉≫やめて。
小林≫この写真で、ひと言。
大吉≫プロ野球きょう、開幕。
<笑い声>
<拍手>
大吉≫時事ネタを入れました。
華丸≫しかも、
ピッチャーとか
バッターではなく守備
野手に目を向けるのがいいね。
杉山≫すごい、発想が
どこからくるのか。
華丸≫必死です。
大吉≫変な汗を山ほどかいてます。
失礼しました。
杉山≫楽しい。
小林≫わいわい言いながら
見ることができる写真集です。
続いて紹介するのは
打って変わって
「きょうもバテてます」。
大吉≫バテてるね。
小林≫楽しい姿満載の写真集です。
いきなりバテています。
ホッキョクグマの赤ちゃん。
華丸≫サウナに
つきあわされているみたいな。
大吉≫次の写真もバテてるの?
小林≫3歳ですが
おじさんのような風景でしたね。
そしてお気に入りの布が
手放せないようなチンパンジー。
そして北国ならではの姿
温泉にご満悦。
華丸≫肘をあそこに置くんだね。
大吉≫人間もお猿さんも
関係ないんだね。
小林≫動物の写真集といっても
いろんな種類があるんですね。
永江≫動物は顔に表情の筋肉が
ないんですよ。猫もね。
だから全身で
感情を表現していたりするので
しかも人間が見ていないところで
怠けていたりとか
必死になっていたりとか。
無邪気ですね。
赤ちゃんもそうですけれども
他人を意識していない
無邪気な姿って
なんか、ほっとしますね。
小林≫うらやましくなったりもし
ますよね。
永江≫私の日常も
あんなもんですよ。
ごろ寝してビール飲んで
オナラして
ポリポリかいているみたいな
そんな感じで。
大吉≫リラックスすることは
いいことですよね。
華丸≫大事ですよね。
杉山≫そっちのほうが
本当ですよね。
人に見せているのは緊張感で
SNSでお弁当を作ったりするの
も違うかなと。
小林≫本来はみんな、こういうの
も好きな生き物といいますかね
ありがとうございます。
続いてリラックスできる書籍
2つ目のキーワードです。
「滝沢カレン」、人名です。
モデルさん、MC、そして女優と
大活躍の滝沢カレンさんが
独特の感性で書いた
レシピの本なんです。
独特の表現。
大吉≫めちゃくちゃ
おもしろいですよ。
小林≫今話題になっています
滝沢カレンさん自身が初心者の
方におすすめだと言っている
肉じゃがについて
書かれた部分があるので
華丸さんに
読んでいただきましょう。
華丸≫難しいんだよね。
彼女にしかできん作り方で
やるやつでしょ?
じゃあ僕、この本に書いてある
レシピを読みます。
華丸≫擬人法がすごい。
小林≫完成したものがこちらです。
華丸≫できるかい!
という感じですね、独特な。
大吉≫カレンちゃんが読むと
おもしろさも増すんですよね。
華丸≫レシピ本って普通
何百ccとか
小さじいくつとかいうのが
普通ですけれども
カレン流というか。
本当に目分量でやっているもんね
テレビとか見ていたら。
小林≫分量や時間は詳しく
書かれていない画期的な
レシピ本です。
杉山さん、いかがでしょうか?
杉山≫
意外と真面目なので
本で分量を量ったりして
作ったりはします。
大吉≫時間も計って?
杉山≫時間も計って。
料理は化学だみたいな
そっちのほうかもしれません。
大吉≫大御所がそろそろですよと
楽屋に呼びに行くのは…です。
でもあれでも
おいしくできるんですね。
杉山≫おいしそうでしたね。
小林≫このレシピの魅力は
どんなところでしょうか?
永江≫お人形遊びをしている
カレンさんのようですよね。
食材がお人形のキャラクターで
それを台所で
キャラクターを別に遊ばせている
んだと
主役は作り手ではなくて
野菜たちなんだみたいな感じで
あとは失敗しても
気にしない気持ちになりますね。
だって分量が正確に
書かれていないんだから
次はまたうまくやればいいかと
いうふうに気楽な気持ちになる
ところがいいですね。
かちかちしていなくても
いいんですね。
小林≫確かに分量が書かれてい
ないから
失敗という概念もあまり
ないかもしれませんね。
大吉≫料理を始める人とか
料理をしなれていない人も
こっちのほうが逆に思い切って
やってみようと思うかもしれない。
小林≫滝沢カレンさんから
番組宛てにメッセージも
いただいています。
大吉さんに読んでいただきます。
大吉≫「作り出したときは
『これから料理を始める人』
だったり
『久しぶりに台所に立とう』
な人だったりと
横に並ばせて頂けたら
幸せだと思っていましたが
本が世に出て皆様からの
エピソードを聞くと
仲間に入れてくださる理由は
何万通りだってあるんだ
と気付かせて頂きました。
友達になるのに
最初に理由がないように
私を仲間にしてくださったことが
幸せでした。
私も1人じゃないと
思わせてくださったからには
台所には貴方様を1人には
させません、という友達のような
1冊になってくださること
だったら嬉しいです。
皆さまの好き好きな目線で
私を自由に見てくだされば
私は楽しいです!」。
大吉≫読みながらストレスしか
感じない。
華丸≫2行くらいで
済むようなことですよね。
<笑い声>
大吉≫ふだん
こういうしゃべり方しないから。
てにをはがちょっと違うから
ごめんね、カレンちゃん。
せっかくメッセージを
いただいたけれども。
カレンちゃんふうに読むのは
難しい。
これはあなた自身ですよ。
何この台所にはあなた様を1人に
はさせませんって。
読みながらイライラする。
<笑い声>
大吉≫イライラっていうか
キ!ってなるね。
小林≫はっとする表現があります
ので読んでも楽しんでみてくだ
さい。
リラックスする書籍
続いてのキーワードは
「笑いすぎ注意」。
どんな本かといいますと
まず紹介するのが
「おかんメール」です。
その名のとおり母親が娘や息子に
宛てて書いた
笑えるメッセージを集めた
ものです。
どんな内容かといいますと
例えば、こんなものがあります。
駅まで車で迎えに来てもらう
というところで
あとどれくらいで着くか
という問いに
「あと5分どつくよ」。
ちょっと怖いことに
なってしまったと。
次が実家に泊まりに行くときに
母親からきたメールですね。
「朝食シリアスにする?」。
華丸≫惜しいのよ。
小林≫こういったメールを
集めています。
こんなものもあります。
華丸≫リアルやから
おもしろいよね。
小林≫
「買い物行くならついでにソース
カッテキテネ。
カタカナシカデナクナッチャッタ
ヨ。
カエッテキタラナオシテネ。」
華丸≫すごいじゃないですか。
小林≫カタカナになってから
どんどん日本語が崩れてくる。
華丸≫無事、完走ですよ。
小林≫永江さんおすすめの
メッセージもあるんですよね。
永江≫母の音楽性ということで
「雪が降るようなので、演歌カル
シウムをまいておきました。」。
大吉≫分かるなでも。
華丸≫どう間違えたんだろう。
永江≫タイヤが
スリップしないように
雪国ではあるんですけれども
歌っちゃっているという。
華丸≫ちょっと
かかっているんですね。
大吉≫僕も老眼が進むと
よく見えていないし
予測変換でてっきりこれだろうと
あとで見直すと
漢字が違っていたり。
華丸≫あるある。
小林≫ちょっと状況が
おかしいようなメッセージも
あるんですよね。
永江≫
「おとさん、おとさんの部屋で携
帯がぶーぶ、ぶ。言うてるで。
返事がないので
「しっかりして屋~」。
華丸≫ブーブー鳴っているん
だから、そこにあるんですよ。
永江≫お父さん
携帯を持っていってないんだから。
小林≫状況がおもしろい。
杉山さんはこんなうっかりは
ありますか?
杉山≫カタカナになって直せない
というのはすごい実感であります。
でも送らなきゃって。
家族だと送るし
仕事だと
1回消して
全部やり直して使い分けています
分かるだろうと。
小林≫家族ならではの親密さも
ありますよね。
続いての「笑いすぎ注意」が
「シルバー川柳」。
その名のとおりシニア世代の
川柳を集めた作品です。
華丸≫おもしろいな。
小林≫例えば
こういうものがあります。
あるがままに受け止めるというか。
大吉≫サラリーマン川柳の
もう1個
「シルバー川柳」は
味わい深すぎるというか。
小林≫じわじわ来ますよね。
華丸≫われわれもそっちに
近づいてきていますから。
大吉≫意外と前向きなものが多い
というか。
小林≫現実を悲観しないで
笑いに変えているというか。
ここで皆さんにクイズです。
川柳を一部隠したものを出します。
どんなことばが入るか
考えていただければと思います。
何が入るでしょうか?
杉山≫薄かった。
味が濃いかなと思ったら薄かった。
小林≫75歳男性。
本当のラブかなと思っていたら。
華丸≫オレオレ詐欺みたいな
こととか?
小林≫社会風刺。
どちらかというと健康系ですね。
大吉≫心臓がどきどきしている
とかそっち系じゃない?
小林≫当たりです。
笑っていいのかという感じですが。
華丸≫先輩が言う分にはいいの。
こちらが言うとだめなの。
大吉≫声を出さずに
笑うしかない。
華丸≫先輩と同い年に
なったときに
高らかに笑いたいよね。
小林≫まだ若造です
われわれは。
続いては
「名医より○○○を選ぶ祖母」。
これは45歳のお孫さんが
おばあさまの姿を詠んだんです。
華丸≫あれじゃない?
志の輔さんじゃない?
「ガッテン!」。
小林≫杉山さんは?
杉山≫ちょっとごめんなさい。
小林≫乙女心というか。
杉山≫若いお医者さんを選ぶとか。
小林≫似ています。
イケメン医師を選ぶ。
華丸≫若先生のほうがいいと。
大吉≫てっきり葬儀屋さんかと
思った。ごめんなさい。
先を見てるのかなと。
ごめんなさい、ごめんなさい。
言わなきゃよかったということを
言わなきゃよかったです。
小林≫どちらも声を出して
笑える本ですよね。
永江≫家族で声を出して読むと
盛り上がるかもしれませんね。
間違えメール、
誤変換メールは
保存しておきましょう。
のちのちネタに使えるんじゃない
かなと思いますね。
芸人への道の第一歩です。
大吉≫本当に
もったいないですよね
間違ったから消すのって。
小林≫人も性格も伝わってくる
ようなメールですよね。
永江さんありがとうございました。
近江≫杉山さんも
いったんここまでです。
また最後にご登場いただきます。
大吉≫華丸さん、続きましては。
華丸≫「グリーンスタイル」だよ。
駒村≫東北まで梅雨に入りました。
きょうはそんな季節にぴったりな
テーマです。
アジサイ雨を生けるです。
教えてくださるのは
花道家の上野雄次さんです。
花の姿を生かす技を日本だけで
なく世界に伝えています。
よろしくお願いします。
上野≫この時期、梅雨には
アジサイですよね。
アジサイ皆さん花だと思っている
ところガクなんですよ。
花ではないんですね。
中のちょっとしたところが
花なんですが
なのでガクなので
水に強いんですね。
この時期、アジサイは美しいと
いうことなんですね。
駒村≫これを使って、きょうは
お二人にも、アジサイを生ける
ことに挑戦してもらいます。
まず最初に上野さんの作品を
見ようと思います。
作っていただけますか。
上野≫実際に生けるんですが
きょうは
木<ぼく>も加えていきます。
駒村≫花道では
木<ぼく>と呼ばれているそう
なんです。
枯れた木ですね。
華丸≫どこにでもある
木(ぼく)です。
<笑い声>
大吉≫プロ仕様だよ。
駒村≫ひびを生かす器はね。
上野≫広い口なんですけれども
木<ぼく>を入れることで
花が収まっていきます。
大吉≫ダイナミックだな。
華丸≫やっぱり色が鮮やかだから
映えますよね。
駒村≫シックな器でね。
華丸≫雨だとちょっと
気分が下がりますけれども
上げてくれますよねアジサイって。
駒村≫そして仕上げに
お水を霧吹きでふって。
上野≫この時期の風情を出す。
駒村≫これで雨の風情が
出来上がりましたね。
木<ぼく>とアジサイ。
上野≫木<ぼく>というのは
このあと土に返るんですね。
枯れていきますから。
花は今、咲いているわけです。
そういう意味でいうと生と死
この2つを組み合わせることで
大きなイメージというか
そういうものを表現してくれる
ことになるんですね。
自然な大きなサイクルというもの
の組み合わせで見ていただけたら
いいなと思っています。
大吉≫すばらしい。
駒村≫これをお二方にも
生けていただこうと。
華丸≫いやいや急には無理ですよ。
上野≫簡単です。
駒村≫この花器はなかなか難しい
のでシンプルなものをご用意して
います。
アジサイには今
とても種類が出ているので
見ていただこうと思います。
上野≫いろいろと品種改良されて
いろいろな種類が
出ているんですが
まず、アナベルです。
ガクの部分が非常に小さくて
かわいいですよね。
繊細な、アメリカ原産のものです。
白とグリーンというのが大体
オーソドックスなんですけれども
最近こちらの赤っぽいものも
出てきています。
華丸≫新色が。
上野≫おしゃれですね。
そして、もう1つ
オカメアジサイです。
おかめひょっとこのおかめです。
よく見ていただくと
ちょっとしもぶくれの
おかめの感触のように
見えてくるんですね。
華丸≫これは日本の?
上野≫これも品種改良された
ものなんですね。向こうでは
ポップコーンと呼ばれたり
するんですけれども、日本で
流通するときにおかめという
名前が付きました。
駒村≫華大さんの前にも
いろいろな種類があります。
大吉≫全部アジサイ?
よく見ると本当に違いますね。
駒村≫おしゃれなものとか
色合いが微妙なものも
出てきています。
お二人に選んでいただきます。
華丸≫いろんな種類を選ぶの?
上野≫2、3本
1本でもいいですよ。
華丸≫なるべくカラフルなものが
いいな。
やっぱり、これおかめ。
大吉≫それはいるよね。
ぜひものだよ。
青はいる。
華丸≫青に近い感じの。
大吉≫それ切るんじゃないの?
はさみあるよ。
華丸≫どこから
切ればいいですか?
上野≫少し長めに取ったほうが
アレンジがしやすいですよ。
華丸≫ちょっとブルーが
入っていていいな。
もう1本?
新色いこう。これでできました。
駒村≫大吉さんお願いします。
大吉≫めっちゃきれいな紫が
あるじゃないですか。
これをもらいます。
上野≫紫はまさしくアジサイと
いう感じの色ですね。
大吉≫ないと始まらないね。
上野≫おかめは、かぶっても
違うものになるでしょう。
それはハイドランジアといって
西洋で改良されたものですね。
駒村≫続いて木<ぼく>です。
何をポイントに
選べばいいですか?
上野≫形がちょっと変わっている
わけですよね。
器と組み合わせるわけですから
どういうふうに置くか。
花を支えるメカニズムであり
景色を作ってくれるんです。
2つ重要なポイントがあるんです。
そこを重視しながら
あとは直感ですね。
駒村≫華丸さんから
選んでもらいましょうか。
華丸≫困ったな、平らなほうが
いいな。
上野≫そうでもないかも
しれません。
駒村≫立てかけても使えますし。
上野≫器に引っ掛けてみたりとか。
華丸≫ドラクエをやってるみたい。
大吉≫早く。
大吉≫でっかいのにしようかな
これにします。
駒村≫木<ぼく>は
ホームセンターなどでも
手軽に売っているものです。
まず木<ぼく>の
置き方を決めてしまいましょう。
上野≫テーブルにそのまま
ついてもいいですしね。
華丸≫入れるのは、なしですよね。
上野≫入れてもいいですよ
風情が出れば。
大吉≫きれいにぱこっと
はまるんですよ。偶然。
駒村≫タワーのようだ。
華丸≫関口博さんみたい。
上野≫短めに寄り添う感じですか。
水につかるところに関しては
葉っぱを取っていただいて
切るときは斜めのほうが
水の上がりはいいですね。
木<ぼく>とうまく
コラボレーションするようにね。
上野≫華丸さん
何かプラスしてもいいですよ。
華丸≫木<ぼく>と
離れ離れになる。
やっぱり葉っぱを取ったほうが
いいかな。
駒村≫水につかるところはね。
上野≫落としたほうがいいですね。
水腐れの原因になりますから。
駒村≫もう1本
木<ぼく>を追加なんですね。
いいですね、2つでもいいですね。
華丸≫こうなってみると
アジサイ不足のような気がする。
駒村≫大吉さんは苦戦中ですか?
大吉≫意外と…。
上野≫いい感じですね。
大吉≫ありがとうございます。
木<ぼく>とうまく合わされば
いいんですけど。
大吉≫これでどうだ!
駒村≫華丸さんもすてき。
大吉さんもすてきです。
これはアジサイを主役に
した生け方が
できたわけです。
実はさらに、バージョンアップ
というかアレンジをして
アジサイを脇役にして
もう1つ花を加える
という手法があるんです。
これも教えていただきます。
上野≫私はこの
ササユリを使います。
アレンジしたアジサイの間に
挿します。
ポイントとしては
主役になる花であるということが
重要なんです。
駒村≫細いお花ですね。
上野≫いわゆる顔のあるもの
主役ですから表情がしっかり
見えたほうがいいですね。
駒村≫長めに挿していいんですね。
上野≫木<ぼく>の流れに
合わせて
花の向きを合わせています。
華丸≫歩く姿はゆりの花ですね。
でも、やっぱり梅雨のあとは
夏ですからね。
駒村≫なるほど、ひまわりですね。
大吉≫僕は決めていました。
駒村≫長さは?
上野≫主役ですからね。
今、生けられたところの
どこに主役を置くべきかと考えて。
大吉≫ちょっと違うかな。
やっぱり立てるほうがいいのかな。
上野≫大吉さんもうちょっと
短いほうがいいかな。
大吉≫そうですね。
ちょっと短くします。
駒村≫中央に持ってくる
ということですね。
上野≫主役ですからね。
この構成の真ん中辺りにくること
で主役感が出てくるんです。
アジサイが持っている景色の中で
主役がいい顔をする。
駒村≫決まったらね
もう1つあるんです。
華丸≫何?
駒村≫もう一工夫、今の季節に
ぴったりなものを用意しています。
上野≫コケを用意しています。
木<ぼく>の上に
配していきたいですね。
そして大事な霧をかける。
雨のしっとりとしたイメージの
景色ができるんです。
駒村≫大吉さん、なかなか花が
立たないですね。
大吉≫まっすぐしたいんです
けれど、難しくって。ここだ。
やりました、やったやった。
駒村≫じゃあコケを
配置してください。
大吉≫木<ぼく>に
配置するんですよね。
上野≫そして霧を。
駒村≫雨を降らせて
完成にしましょう。
残り40秒です。
大吉≫はいはい。むずいむずい。
華丸≫そんなコンテストが
あったの?
上野≫木<ぼく>も
しっかりぬらし
てください。
駒村≫フィニッシュですか。
大吉≫できました。
上野≫すばらしいですね
いい作品になったと思います。
駒村≫コケまでしっかり
配置されましたね。
盛り盛りのこけですね最後。
大吉≫ちょっと多すぎですね。
華丸≫うどんのトッピング
じゃないんだから
慌ててかき揚げを載せたみたい。
大吉≫
でも木<ぼく>があると
素人でもね。
上野≫本格的な作品になりますね。
駒村≫上野さん
ありがとうございました。
近江≫再び杉山春さんに
お越しいただきました。
皆さんからも切実な声が
たくさん届いています。
杉山≫今は子どもをたたいては
いけないという
法律もできていますよね。
子どもから見れば
決して、よい子育てでは
ないかもしれないと思います。
でも、たたいてしまったことで
それを隠してしまうのではなくて
子どもに対してごめんねって
ちゃんと謝るとか
子どもが理解できるような
自分が悪かったよということを
子どもに伝えるということも
大事かなと思います。
杉山≫最初に言っておかなければ
いけないのですが
私はライターなので正しい答えを
言っているわけではないという
ことをお伝えして
逃げるようで
申し訳ないんですけれど
でもそのうえで
私だったら子どもに聞くと思い
ますね、どうしちゃったのって。
当事者にちゃんと話を聞いて
ちょっと心配だから
お話をしてもいいかなと
通報すると思います。
心配だったら声をかけてあげる
ということが大事だと思います。
杉山≫これも私の考えですが
親の側の問題というよりも
公的な側が
親が子を思っているということを
理解する必要があると
思っています。
公に対して、あなたたちも
おかしいことがありますよ
こう思っていますよ
ということを伝えて
いいんじゃないかなと思います。
あと、嫌な支援は受けなくて
いいんじゃないかなと思います。
自分がいちばん楽なところとか
いやすいところとか
ただ、1人では悩まない
1人きりにはならない
ということが大事かと思います。
近江≫嫌な思いをするなら
その支援は受けなくてもいいしと
また別なところですね。
杉山≫ぜひ、ほかを探して
ほかにいいものが
あってほしいと思います。
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