基本的に日本の医学部を卒業していればEUの医師免許の受験資格を取得できます。

2023年以降の日本の医学部の卒業生でも2020年の現段階ではEUで医師として働くことが可能。


実際働くまでに３つのことをクリアしなければなりません。

① EUの医師免許（国による）
② その国の言語試験
③ 労働ビザの取得

この３つがEUで就職する際に突破しなければならない壁です。

① EUの医師免許の取得方法

日本の医学部を卒業していればEUの医師免許の受験資格はあります。

医師免許の試験内容は国によって違い、筆記試験だけの国、筆記試験と口頭試験がある国に分かれます。
試験をパスした後、国によっては一定時間実習をしなければならない場合もありますが、実習に関して合否はありません。

筆記試験も米国で医師になるために必要なUSMLEなどに比べ合格最低点をクリアすれば良いだけで、難易度はそこまで難しくない可能性が高いです。


【EUの医学部に留学している人は注意！】
イギリスや一部のEUの国は、EU内の医学部を卒業しても筆記試験が免除になりません。



EUの医師免許を取得する上で最大の障壁が語学。

当たり前の話ですがドイツで働きたいならドイツ語、フランスならフランス語、イタリアならイタリア語での医師免許取得の筆記試験になり、言語が最大の関門になります。

② CEFRでC2レベルの言語試験をパス

・アメリカの大学や大学院に留学するためにはTOFLE
・イギリスの大学や大学院に留学するためにはIELTs

上記に上げたような試験で一定以上のスコアを取る必要があります。

一般的にアメリカの大学へ留学するためにはTOFLEのiBTが80以上、難関大学へは100以上が必要です。


ヨーロッパには共通言語試験の規定があり、そのことをヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR: Common European Framework of Reference for Languages)といいます。

詳しくはWikipediaを参照して下さい↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%85%B1%E9%80%9A%E5%8F%82%E7%85%A7%E6%9E%A0


言語のレベルをC2からA1の6段階で区別します。

ほぼすべての国で働くために必要な言語力はC1レベル

TOEIC、TOFLEで置き換え得ると下記の基準をパスしなければいけません。

◆TOEIC◆
L: 490
R: 455

◆TOFLE◆
R: 24
L: 22
S: 25
W: 24
合計: 95


例えばドイツで働きたい場合はドイツ語の言語レベルC1レベルが必要ということです。

ドイツ語をC1レベルまで話せるようになるには、全く英語もドイツ語も話せない人は約3年、アメリカ大学卒などかなり高い英語力がある人は9‐12ヶ月の期間が必要と言われています。


ただ、言語に関してはセンスと年齢。
言語力は女性の方が伸びる傾向があり、男性の方が努力をしても伸びない傾向があります。


まずはセンス。
生まれつき走るのが速い人のように言語習得が早い人もいます。
私は言語習得が早いほうらしく、もちろん努力もしましたが、英語は1年程アメリカで大学生活を送っていたらある程度上がりました。


次に年齢。
あくまで個人的な体感ですが、22歳前後までに大学レベルの勉強をこなせる程度の英語力のベースがない人は相当苦労します。

年齢は若ければ若いほどよく、EUの医学部でも22歳以降の年齢で医学部留学した人は英語力があまり伸びず、相当苦労している人を数多く見ています。

英語力を捨て、圧倒的な努力でEUの医学部を卒業する人もいますが、それぐらい英語力を伸ばすには年齢とセンスが大切になるということです。

③ 労働ビザの取得

医師免許と言語試験をパスしても最後で最大の関門、ビザの壁が待ち受けており、病院へ自分を売り込む必要があります。

国によってはかなりの僻地だと医師不足なので外国人医師でもビザを発行して働かせてくれるところもあります。

また研修制度が各国で違い、研修期間は1年から長くて2年と変わってきます。

そんな私も…

私は現在、ノルウェーに向けて就活をしています。

これが大変厳しい。
どれぐらい厳しいかというと、多分ノルウェーで医師として働いた日本人がゼロなので何も情報がない…😱

そもそもノルウェーはEUではないため、EUで現在働いている医師の方々と辿る道も全く違うでしょう。

もちろん努力もし、出来ることをやっていくしかないのですが、私は「人生は運次第」の考えが根本にあるので最後は運！人との縁も運！

何が言いたいかと言うと、もしノルウェーやスウェーデン、デンマークなどで働いている医師や医療関係者の方、もしくは知り合いが働いているよ！って方がこの記事を読んでくれたら、ツイッターでも何でも良いので声をかけてもらえると嬉しいです🥺✨ (切実)

最後に

私は海外で働きたいと思ったこともなく、憧れ等も一切ありませんでした。


大学入学後すぐに失恋し、その時にたまたま良い出会いがありアメリカに留学しました。

帰国後それをキッカケに投資を始め、そして今、留学時に培った英語力を元にEUの医学部へ進学しました。


目標を掴み取る努力も大切。

…なんだけども、私は「運が良い」とよく言われます。

特に信仰している宗教等はありませんが、国内外問わず知らない人に

「あなたは良い守護霊(エンジェル)がついているよ」

と言われた事がチラホラ。


どんなに願っても海外で働く機会がない人もいれば、何も考えていなかったけど何となく海外で働いている人もいます。


やるべき努力を粛々とこなし、あとは縁次第～くらいで気楽にいきましょう🤗


●こちらも良ければ読んでみてください●
人生は運も大切。バタフライ効果と留学国選び

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