河井夫妻に対する地検の捜査が大詰めを迎えていますが、政界はどのようにこの状況を見ているのでしょうか。自民党前から報告です。

　政府・自民党は今のところ、静観の構えをみせていますが、前の法務大臣夫妻が逮捕されるとなれば、政権や自民党へのダメージは避けられないとの見方が強まっています。

　河井夫妻は１７日、「一身上の都合」を理由に自民党を離党していますが、去年７月の参議院選挙では、安倍総理が案里議員の応援に駆け付けるなど、党をあげて全面的に支援してきました。一方で、国政選挙の際に党が候補者に配る一般的な選挙資金の１０倍に当たる１億５０００万円が河井陣営に振り込まれたことに党内では不公平だと不満の声が強く、河井夫妻を擁護する声は多くはありません。

　二階幹事長は河井夫妻について、「党や政権に影響を及ぼすほどの大物議員ではない」と平静を装っていますが、自民党内からは法務行政のトップだった河井前法務大臣夫妻が逮捕されるとなれば、「政権や自民党への影響は避けられず、安倍総理の任命責任も問われる」と懸念する声も上がっています。