【6月18日 AFP】英ロンドン中心部で17日午後、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相が乗った車が急ブレーキをかけ、後続の警備車両が追突する事故があった。クルド人支持のデモ参加者が飛び出したのが原因。

 警察によると、事故は17日午後2時30分(日本時間同10時30分)ごろ、国会議事堂前の広場「パーラメントスクエア(Parliament Square)」で発生。現場にいたAFP記者は、警備の警察車両を伴って国会議事堂を出たジョンソン氏のジャガー(Jaguar)に向かってデモに参加していた男が飛び出したと伝えた。

 インターネットで公開された映像には、ジョンソン氏の車が急ブレーキをかけた直後、後続の車が追突する様子が映っている。飛び出したデモ参加者を警官らが地面に押さえつける場面もあった。この事故でジョンソン氏の車は後部が大きくへこんだ。

 飛び出した男は、クルド人武装勢力を攻撃するトルコ政府への抗議行動を行っていたとみられる。

 英首相官邸は、首相の車が事故に遭ったことを認め、負傷者の報告はないと発表した。警察は、公共の秩序を乱し、また道路交通を妨害した容疑で男を現行犯逮捕したと発表した。事故に関係した車両はすべて自走してその場を後にしたという。(c)AFP