米政府、6300万回分のヒドロキシクロロキン備蓄 FDAが使用許可撤回した医薬品

米政府が医薬品「ヒドロキシクロロキン」を6300万回分備蓄していることが分かった/Narinder Nanu/AFP/Getty Images

米政府が医薬品「ヒドロキシクロロキン」を6300万回分備蓄していることが分かった/Narinder Nanu/AFP/Getty Images

(CNN) 米食品医薬品局(FDA)が新型コロナウイルス治療薬としての使用許可を撤回した医薬品「ヒドロキシクロロキン」について、米保健福祉省はこのほど、米政府が6300万回分を備蓄していることを明らかにした。

ヒドロキシクロロキンについては、トランプ大統領が「非常に有望」「非常に強力」「様相を一変させる」と太鼓判を押したことを受け、米政府が3月下旬から備蓄を始めていた。

しかしFDAは15日、ヒドロキシクロロキンが新型コロナウイルスに対して有効だと信じるに足る根拠はないと判断。心臓疾患などの副作用のリスクが高まるとして、新型コロナウイルス治療薬としてのヒドロキシクロロキンの使用許可を取り消した。

保健福祉省の報道官によると、ヒドロキシクロロキンの備蓄6300万回分に加えて、製薬大手バイエルから寄付された関連医薬品のクロロキンも200万回分の備蓄がある。

FDAが使用許可を取り消す前に、備蓄量は既に3100万回分に達していた。この備蓄分は製薬大手のノバルティスとマイランから寄付された。

保健福祉省は、寄付を寄せた企業と連携して、たくわえた備蓄をどうするか決める方針。

ヒドロキシクロロキンはマラリアや関節リウマチなどの治療薬として長年にわたり使われている。しかしトランプ大統領が新型コロナウイルスの治療薬として宣伝するようになってからは、そうした疾患の患者が入手しにくくなったと伝えられていた。

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