ここから本文です

回答受付終了まであと2日 回答を投稿すると知恵コイン15枚が追加されます

政治学を勉強してて気になる資料があったので質問します。

jdd********さん

2020/6/1313:35:23

政治学を勉強してて気になる資料があったので質問します。

近衛文麿は「英米本位の平和主義を排す」で、「自己に都合よき現状維持」に「人道の美名を冠したるもの」にすぎないと断じたが、これに対して戦前に東京帝国大学で「国際政治学」講座の新設に動いた小野塚喜平次は、連盟の創設後は自国の特殊な利益を普遍的な言説でくるむ技量に富んだ人材の育成が日本にも必要になると考えた(「英仏米三国政治家ノ大戦観」『国家学会雑誌』32巻1号)。
これらを念頭に、今日の国際政治のなかで「自国の特殊な利益」が「普遍的な言説」でくるまれて美名を冠したものになっていると思われるものを指摘し、なぜそう考えるのかを教えて下さい。

閲覧数:
58
回答数:
1
お礼:
25枚

違反報告

回答

1〜1件/1件中

aji********さん

2020/6/1317:31:43

第一次大戦後、戦争に懲りた世界は、列強は相互に権益を承認することで、勝ち組の地位を護り、強制力を伴う権益の拡大を不法とし、機会均等を大国間で約した国際秩序を築き上げたわけですよね。

国際協調の時代といえば聞こえは良いですが、勝ち組が肩を組んで仲よく甘い汁を世界から吸い上げようというシステムともいえます。

日本は戦勝国だったおかげで列強の一画に迎えられ、このレジームの構築に日本は主体的に参画していますから「英米本位」ではなく、日本も同じ穴の狢だったわけですし、世界は日本にアジアにおける特別な地位を認めていましたから、「自己に都合よき現状」は日本にも当てはまるわけですよ。

後発の列強の日本としては、英米より風下に立っているのは嫌だ、俺にももっと喰わせろとなるわけです。
それを日本の主観でいえば「英米本位」「自己に都合よき」で、前述したようにこれってブーメランなんですね。

むろん、どの国も国益の追求をしているわけで、そのことに善悪なんかありませんけどね。

>自国の特殊な利益を普遍的な言説でくるむ技量に富んだ

この第一次大戦後のレジームは自由平等、平和主義、民主、民族自決を普遍的価値観とするもので、現在まで続いております。

誰も文句をいえない普遍的な言説(正論/建前)を道具に、自国の利益をより多く獲得するには、言いくるめる技量に富んでいる必要があるってことでしょうね。

簡単にいえば、建前の正論を並べて、本音を実現させる、詐欺師みたいな偽善の外交や通商をやりましょう、です。

日本国憲法前文なんてのは、”普遍的な言説”としての「建前」を並べた偽善の見本みたいな文章ですよね?
こんな立派なボランティア精神を日本が実行するほどお人好しなわけがない(笑)

たとえば、コロナ禍で各国はマスクの輸出を禁止しましたし、国境を閉鎖しました。

あとはご自身でお考えください。
ヒントは「ロシアや中国だって言い分はあり、問題児とされるロシアや中国からすればアメリカや日本、EUの方が問題だと見えることはいっぱいある」です

この質問につけられたタグ

みんなで作る知恵袋 悩みや疑問、なんでも気軽にきいちゃおう!

Q&Aをキーワードで検索:

本文はここまでです