『社長がヒトクセの歴史を赤裸々に語り尽くす!』〜代表取締役社長 宮崎 航氏

皆さんこんにちは! 
ヒトクセ2020年4月入社の井上です(^○^)
緊急事態宣言も解除され、先週初めてオフィスワークを経験したのですが、家と違ってすぐに上司に質問できる環境っていいなぁと思いました!
とはいえ、ヒトクセでは基本的にリモート勤務を推奨しており、週に2日のみ出勤も許可されている体制です。
皆さんも今月に入って働き方に変化はありましたか?
まだまだ油断はできない状況なので、引き続き感染症対策は気をつけていきましょうね(^○^)!

ところで、、、

今回はタイトルにもある通り、ヒトクセの歴史についてご紹介いたします!
なんと今回はヒトクセの代表取締役社長、宮崎航氏にインタビューしてきましたよ!
それでは早速、時系列ごとにご紹介していこうと思います!

はじまりはじまり〜!!(^○^)

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【目次】

・2010年 「起業を考え始める」
・2011年 「『JapanManga』のサービス開始・
     ヒトクセのC T O長尾と出会う」
・2012年 「ヒトクセ結成」
・2013年 「ヒトクセ広告業界に参入まで」
・2014年 「ヒトクセ広告業界で急成長」
・2015年 「ヒトクセに変化」
・2016年 「どんどん会社っぽくなる」
・2017年 「ヒトクセ飛躍の年」
・2018年 「基盤拡大!黒字転換の年」
・2019年 「投資と複数の実証実験に挑戦!」
・2020年 「5つの新規事業を立ち上げる」

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株式会社ヒトクセ 代表取締役社長 宮崎 航
東京大学教養学部アジア地域研究専攻卒業。中国CapgeminiでITコンサルティング業務に従事。入社2ヶ月目に歴代最速で月間MVP受賞。ヒトクセを設立し、代表取締役社長に就任。横浜ビジネスグランプリ、学生起業家選手権等のビジネスコンテストやハッカソンで多数優勝。講演実績は、MarkeZine Day、東京大学工学部「アントレプレナーシップ」、Japan IT Week等。東京大学アントレプレナー道場メンター。趣味はバスケ、ゴルフ。将棋は三段。

2010年 「起業を意識し始める」

起業を考え始めたのは2010年の春頃で、当時私は大学4年生でした。
「自分でビジネスを生み出し、世の中に貢献したい」と思うようになり、学内のビジネスコンテスト、「東京大学アントレプレナー道場」に出場しました。
当時のビジネスモデルは画像解析に機械学習を使ったアパレルE Cを考案していましたが、日が経つにつれ同じチームから行方不明になる人が続出し、最終的には5人チームだったのが2人になってました(笑) 何とか最後までやり切りましたが入賞には届きませんでした。

2011年 「『JapanManga』のサービス開始」

2011年からは日本のマンガと同人誌を翻訳し、海外へ配信する『JapanManga』というサービスを開始しました。
『Japan Manga』は大学の同期と、アドテクノロジー企業のインターンシップで出会った友達と立ち上げました。私の役割はアプリ開発だったので、死ぬ気でプログラミングを2週間で習得し、アプリ申請も3ヶ月間でなんとか実現させました(笑)

当時のJapanMangaのウェブサイト

そして、「まずはこのサービスで腕試しをしよう!」と思い、ビジネスコンテストを見つけては参加していました。前年に参加した「東京大学アントレプレナー道場」での経験のおかげで、この頃にはビジネスコンテストの仕組みを理解できており、多数の実績を残すことができました。

東京都主催の学生起業家選手権で優勝した時の写真

〈主なビジネスコンテストの実績〉
▪️第5回ネットプライス学チャレ 特別賞
▪️野島記念ビジネスアワード2010 優勝
▪️第7回C V G東京 奨励賞、東京産業人クラブ賞
▪️横浜ビシネスグランプリ 2011 U -22部門 優勝
▪️学生起業家選手権2011 優勝 
などその他多数。

その後、「もっと起業のためにビジネスを学びたい!」の一心で思い切って中国の会社のインターンシップに参加し、昼はインターンシップ、夜はアプリ開発、休日は自分のビジネス(『JapanManga』)に取り組んでいました。

この頃、中国で出会った学生を集めて『JapanManga』の翻訳チームを構築し、仲間と一緒に中国で開催されるオタクイベントにブースを出展したり、コスプレイヤーを募集したりなど忙しくもありましたが日々とても充実していました。

「JapanManga」の出展ブースの様子

オタクイベントでは公式ポスターとチケットにJapanMangaのキャラクターが採択され、徐々に認知度も上がっていきました。

  

中国のオタクイベントの公式ポスターとチケット

日本に帰国した後は、さらに本格的にビジネスに取り組みましたが、収益化が難しく、チームを解散してしまいました。(今でも頻繁に当時のメンバーと連絡を取り合うくらい関係性は良好です。)
『JapanManga』の失敗は開発力が低かったことが原因だと思っています。

実は、この時期には総合広告代理店や証券会社、外資系コンサルティング会社から内定を頂いており、就職することも考えました。しかし、「企業に就職することで、本当に一緒に働きたいと思えるメンバーと本当にやりたいことができるのか」と疑問に思いました。そして、「自分で仲間を集めて、ビジネスを生み出すことを本当にやりたい」と改めて起業への思いが強くなり、「起業して会社というシステムを作る側になる」と決意しました。

2011年「現ヒトクセのC T O長尾と出会う」

起業の決意は固まったので、以前の『JapanManga』の失敗から、次は「開発力の高いメンバーで再度挑戦したい」と思い、仲間を探し始めました。

ちょうど「東京大学アントレナーシップ道場」の時期だったので1年ぶりに参加し、当時の講師に長尾(現在ヒトクセのC T Oを務めている)を紹介してもらい、私に相棒ができました。
そして、まずは自分たちの実力を知るべく、TechTokyoのビジネスコンテストに参加し、4部門同時受賞を達成しました。

TechTokyoビジネスコンテストの授賞式の様子

ちなみにこのビジネスコンテストの翌日が私の卒業論文の提出日で6年生になることが決定しました(笑)

2012年 「ヒトクセ結成」

ある日、mixiの開発コンテストでの出会いから新たな仲間ができ、株式会社ヒトクセが誕生しました。
「ヒトクセ」という社名には「ヒトクセあるメンバーで、ヒトクセあるサービスを生み出す」という思いを込めました。

そして、目黒に家賃13.5万円のゴキブリとお化けが頻繁に出没するオフィスを借りましたが、お金が無かったので50万円の借金からスタートし、寝る時間を惜しんで毎日仲間と夜な夜な頑張っていました(笑)

当時ヒトクセでは、『event +』というFaceBookのイベントを簡単に検索・管理できるアプリを運営していました。

そして自社サービスを作りつつも、お金を稼ぐためにかなり多くの受託もさせていただきました。

受託事業の一部をご紹介!

       

焼肉部のシステム全般を開発

堀江貴文氏プロデュース、焼肉でソーシャルマッチングアプリ

SHOPlier

株式会社リクルートライフスタイル ファッションクーポンアプリ

SHONEN JUMP MANGA COMPETITION

少年ジャンプの世界向けマンガコンテスト

一方自社サービスである『event +』は、Facebook社のA P Iの変更が多く開発を中止しました。
そして次なるプロダクトを考える際にH T M L5に注目し、開発者とユーザーを結びつけるスマホWebアプリマーケット、『SmartAppMarket』の開発を開始しました。

2013年 「ヒトクセ広告業界へ参入!」

『SmartAppMarket』の開発が終わる頃に「BizJapanハッカソン」の開催があったのでC T Oの長尾と参加したところ、無事優勝し、優勝商品としてスタンフォード大学とシリコンバレーへ行きました(^^)

学内の芝生で仕事してる風な写真(笑)

そして、スタンフォード大学のハッカソンでも優勝し、こちらの優勝商品ではGoogle本社に訪問させてもらいました。

ハッカソンの発表時の写真(C T O長尾氏)

そして帰国後は,CSS不要で簡単にウェブアプリデザインが作れるサービス『Canvas Creator』(後にサービス名を『Smart Canvas』に変更)を開発し、KDDI株式会社主催の『第5期K D D I∞Labo』に応募しました。

見事『CanvasCreator』が採択され、ヒカリエにある『K D D I∞Labo』のシェアオフィスを利用させてもらえることになりました。

ちょうどこの頃、私と長尾は大学を卒業し、私はヒトクセに専念し、長尾は株式会社リクルートとヒトクセを兼業していました。
そして、『SmartCanvas』を開発し、『K D D I∞Labo』でベストエンジニア賞を受賞しました。

しかし、『K D D I∞Labo』が終わるとシェアオフィスが使えなくなってしまったので六本木にあるクルーズ株式会社のインキュベーションへ移動させてもらいました。
そしてこのタイミングで長尾がヒトクセの正社員になりました。

2014年 「ヒトクセ広告業界で急成長」

2014年には、『SmartCanvas』のさらなる収益化のため「リッチ広告」に方向転換し、株式会社サイバーエージェントと業務提携しました。

そして、この頃から現在株式会社1on1エンゲージメント研究所の代表、板越正彦さんにコーチングを開始してもらいました。

そして、ヒトクセでは、今後日本で「ネイティブアド」が流行ると予測し、デザインを自動で最適化する『Chameleon』を考案し、リリースしました。

ある日、私と長尾の大学時代の同期だった島田と3人でご飯に行ったのを機に、彼も当時勤めていた会計コンサルティング会社を退社し、ヒトクセの仲間になってくれました。当時島田は実務経験がなかったにも関わらず、ゼロからエンジニアリングを勉強し、フルスタックエンジニアになりました。(現在ヒトクセの執行役員・事業企画部長を務める)

2015年 「ヒトクセに変化」

2015年は徐々に我々の開発力の認知が拡大し、レバテック株式会社がエンジニアやクリエイターの方向けに無料で開催する『ヒカ☆ラボ』にて長尾・島田と一緒にイベントを開催しました。

『ヒカ☆ラボ』イベントの様子

さらに、株式会社クラフター・株式会社博報堂DYメディアパートナーズ・株式会社博報堂と共同で様々な環境データを自在に取り入れ、生活者の気持ちにフィットした動画広告を自動で出し分けるデジタルアドサービス『FIT AD』を開発・リリースしました。

2016年 「どんどん会社っぽくなる」

2016年にはGMO VenturePartners株式会社合同会社YJパートナーズより1.5億円の資金調達を実施しました。

そして調達した資金を投資し、現在のヒトクセオフィスがある西新宿のラ・トゥール新宿に引っ越ししました。

オープニングパーティには“ヒトクセ”ある人たちが沢山お越しくださりました。笑

日に日にヒトクセの仲間も増えていきました。

また、社内のマーケティングも強化し、一気に様々なイベントにも出展するようになりました。初めはかなり手作り感満載でしたが(苦笑)

初めてのイベントで手作り感満なブース(笑)

博報堂グループと一緒に出展した時の素敵なブース

2017年 「ヒトクセ6周年!」

2017年には株式会社電通デジタルと共同で、ダイナミッククリエイティブバナーの制作・配信ソリューション『バナーレボリューション』を開発し、提供を開始ました。

また、次世代のマーケティングモデルについて、ハイレベルかつ最先端な意見交換やディスカッションを展開する完全招待制の世界最大級ビジネスサミット『Marketing Agenda 2017』にスポンサー企業として参加し、株式会社電通デジタルと一緒に登壇しました。

そして迎えた8月にはヒトクセ6周年パーティを経営陣の出身大学である東京大学駒場キャンパスで開催しました。

夏らしい浴衣で挨拶をする宮崎社長

2018年「基盤拡大!黒字転換の年」

2018年には新たに12名がジョインし、“ヒトクセ”ある仲間が一気に増え、監査役会も設置しました。

そして、株式会社リコーとの協業が実現し、360°で表示するバナーを提供し、広告効果の向上をスタートしました。
ヒトクセが「SmartCanvas」の配信で培ったクリエイティブ、データ分析などの知見やアセットを活用し、リコーが保持する画像処理AI技術を積極的に活用しました。

9月には、『AdPicker』という膨大なWebコンテンツの中からキーワードを自動で判別し、オークションにかけて広告化する次世代アドネットワークサービスを開始しました。

また、ヒトクセで初の新卒採用にチャレンジした年でもあります。

宮崎社長と2019年早期入社の長谷川氏

そして、2018年はこれまでの既存事業が大きく成長し、四半期での売上、粗利、営業利益全てが過去最高になり、ヒトクセ史上初の黒字化に成功しました!

2019年 「投資と複数の実証実験に挑戦!」

2019年は新卒含め、15名の新メンバーがヒトクセにジョインしました。

19卒メンバーの入社式後に近くの公園で撮った一枚

そして、ヒトクセが展開するサイト内キーワード連動型広告配信システム「AdPicker」のパッケージプランとしてタレントに特化したブランディング広告『タレントPicker』を新たに開始しました。

9月には、株式会社PalledAdへの投資をしました。
株式会社PalledAd 代表取締役 安彦氏とは、弊社C T Oの長尾と一緒に「東京大学アントレプレナー道場」にメンターとして参加したときに出会いました。
彼に投資を決めた理由は、本人と共に彼のビジネスモデルが優秀で、ヒトクセとシナジーがある領域だった為、「将来ヒトクセと一緒に何か面白いことが出来そうだ」と思ったからです。

株式会社PalledAd 代表取締役 安彦氏 と ヒトクセ 代表取締役 宮崎氏

また、2019年は3つの実証実験にも挑戦しました。

1つ目は、都内大パネルサイネージにおける広告効果変動要因と、効果の高いOOH広告配信手法の可能性についてです。

*詳細はこちら→https://hitokuse.com/blog/?p=1391

2つ目はスマートウォッチを活用した動画関心度計測とテレビCM視聴率計測の可能性についてです。
*詳細はこちら→https://hitokuse.com/blog/?p=1115

3つ目は、カメラを使わずに、スマホの操作からwebブラウザ上のユーザーの視線の動きを推測し、ページ内のどのコンテンツをユーザーが「注視」したのか特定することでどのような活用が可能になるのかを検証しました。(先日B版をリリースしました。)

*詳細はこちら→https://hitokuse.com/blog/?p=1680

2020年「5つの新規事業を立ち上げるのが目標」

2021年の3月期までに、ヒトクセの強みである「マーケティング」と「テクノロジー」を活かせる領域で5つの新規事業を立ち上げることを目標としています。
現在既に3つの新規事業を立ち上げたので、あと残された時間でもう2つ生み出せるよう頑張ります。

〈2020年にリリースした3つの新規事業について〉
ログリー株式会社と協業し、ログリー株式会社のネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」が保有する広告枠在庫を、ヒトクセのキーワード連動型アドネットワーク「AdPicker」と連携し、Cookieを使用しない両社のコンテキストマッチ技術を活用したサービスを提供開始。

GMOタウンWiFi株式会社と店舗等のFree-WiFiを活用したO2O広告プラットフォームの共同開発をし、2020年4月13日、昨今の新型コロナウイルス問題を受け、生活者の外出による感染リスクを抑制するよう「来店者をECサイトへ誘導する機能」を先行リリースし、無償提供。

2020年4月7日、スマホ上の指のタップ動作やスクロールの動きからAIを用いて顧客の視線を予測することで、顧客の関心位置を解析しサイト改善や広告配信のターゲティングに活用する視線トラッキング分析システム「GazeAnalyzer(ゲイズ・アナライザー)」をリリース。

 詳しくはこちら→https://gaze-analyzer.com/

ヒトクセに興味のある方へ

ヒトクセでは新たな仲間を募集しております。
当社のビジョンは「広告業界の革命児」です。
ヒトクセあるメンバーで、ITの力・最先端のテクノロジーを使い、世界を変えるようなヒトクセあるサービスを創出します。

ヒトクセの採用では、学歴やバックグラウンドよりも、スキルやポテンシャル、人間性を重視しているので、優秀なメンバーの中で切磋琢磨しながら、チームで結果を出していきたいという方は是非チャレンジしてみてください!

ヒトクセ社員一同、お待ちしております!!!(^○^)