[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は17日、新型コロナウイルス感染の第2波を巡る懸念から、大規模イベントの開催禁止を少なくとも10月末まで延長すると発表した。
メルケル首相は、国内の新型コロナの新規感染者数は低水準で安定的に推移しているとしつつも、警戒の手を緩めることなく、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)を維持するよう呼び掛けた。
16日時点の新規感染者数は345人、死者は30人。
政府の文書によると、メルケル首相と16連邦州の首相は、感染の追跡やソーシャル・ディスタンシングが困難な大規模イベントの開催を少なくとも10月まで禁止する方針で一致。抗議活動などは容認するものの、当局が感染拡大リスクを低減する措置を講じることを義務付けるという。
ドイツでの新型コロナ感染者は累計約18万7000人だが、死者数は8800人以下と、比較的低水準にとどまっている。