クマを守ることは

森を守ること

豊かな水源を

未来永劫に確保すること

クマは電気柵で100%防げます。

駆除ではなく防除を!

知床財団の資料動画(財団よりリンク許可を得ています)

クマ種の状況

●ワシントン条約 CITE =「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」では、

ツキノワグマは絶滅の恐れが最も高い附属書 Iに掲載

日本のヒグマは附属書 II に掲載 国際取引の規制対象

とされています。

なぜか熊胆の輸出入は規制されていませんが、中国のクマファームからの熊胆の輸入は禁止されています。

その一方で香港からの輸入は認められています。

注:熊胆の輸入問題については、トラフィックジャパンなどが取り組んでいます。

●国際自然保護連合(IUCN)の

世界の絶滅のおそれのある野生生物の「レッドリスト」

に掲載されているもの

世界の8種のクマのうち、6種が絶滅危惧種

ツキノワグマ・・・野生絶滅の高い危険性がある「危急種(VU)」


環境省のレッドリストに掲載されているもの  

 天塩・増毛地方のエゾヒグマ 、石狩西部のエゾヒグマ

下北半島のツキノワグマ 、

紀伊半島のツキノワグマ 、東中国地域のツキノワグマ、

西中国地域のツキノワグマ 、四国山地のツキノワグマ



<2020年度・令和2年クマ関連情報>

環境省

動物愛護法改正案6月より施行・・・新たに愛玩目的で特定動物を飼養することができなくなります。愛玩以外の特別目的での飼養は、都道府県の許可があれば可能です。飼養の許可権限は捕獲許可と同様、国ではなく都道府県です。

環境省 特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン平成28年度

環境省 クマ類の 保護及び管理に関するレポート (平成 30 年度版)


<最新の管理計画、保護管理計画、保護計画、未作成の場合は準じるもの>

ヒグマ

 北海道

ツキノワグマ

(東北)青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県

(関東)栃木県群馬県埼玉県、東京都、神奈川県

(中部)新潟県富山県石川県福井県長野県山梨県岐阜県

静岡県、

(近畿)滋賀県京都府兵庫県、奈良県、和歌山県

(中国)鳥取県島根県岡山県広島県山口県

トピックス 新潟県南魚沼の親子グマ救命のこれまで

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5月上旬
  ブナ・ミズナラ・クワなどの若葉、シシウド・イネ科などの山菜…
毎日山で採集した多種多様な植物を与えると、むさぼり食う親子グマ。
これでもういつでも山に返せると確認できました。

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2月

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2020年1月5日撮影 気温5度 車内2度 車内湿度82% 外気が常に入るように設定済

新潟県のツキノワグマ生息推定数は1574頭です(新潟大学計算)。新潟県は生息推定数の12%にあたる188頭を年間捕殺上限数としています。しかし、2019年は4月1日~12月31日までに、すでに555頭を殺処分しています。捕獲したクマを山に放獣した例は0で、全て殺処分しています。(放獣体制がない)

隣接する長野県は2019年度、500頭のクマを山に放獣したということです。熊森は、今回の親子グマを新潟県放獣第1号とし、これを機に、新潟県にもクマとの共存をめざしクマ放獣体制を作りたいという熱い思いがあります。

 

兵庫県速報!2019.12.1
兵庫県、12月2日以降のクマ狩猟中止を発表。11月25日ツキノワグマ過去最多114頭駆除を記録したため。
熊森から:兵庫県は無害グマを米糠入り常設罠に誘き出して大量捕殺。人間勝手な数字を使いクマ捕殺ゲームをしているように見える。狂気。

緊急提言  山から出て来たクマを殺さず見守って事故ゼロに  2019年HPトップ

今年、奥山荒廃や奥山の実り凶作年などから、冬ごもり前のクマの食い込み用食料が大幅に不足しています。里のドングリや柿の実などを求めて各地でクマが人里に出てきていますが、食べ終わったらクマは山に帰ります。それだけのことなのですが、異常なまでに大量駆除されています。

クマは数か月間にわたる冬ごもり中、飲まず食わずで生き抜きます。秋の食い込みが足りないと冬ごもり中に死にますから、今、必死です。

クマに、人間を襲う習性などありません。12mの臨界距離内で人間と出会うと、人間に殺されるのではないかという恐怖感から、逃げたい一心で人間に走り寄り、前足で人をはたき、その隙に逃げようとする習性があります。これが人身事故の実態です。このような正しい知識と知恵があれば、おのずと対処法がわかるはずです。

ニュースに出て来る町はどこもクマを危険動物と誤解して人間が取り囲み、当然のように殺そうとしています。これは間違いです。クマに近寄らないようにしてそっと見守っている昔からの集落が、まだ日本にはたくさんあります。そこでは人身事故は起きていません。クマに対する無知と不寛容が、駆除を増大させています。人工林とナラ枯れで貴重な食料源を失った上、このような凶作年、クマに里のドングリを与えないなら、クマはこの国でもう生き残れません。

全ての野生動物問題に言えることですが、殺さない解決法が一番優れているのです。

 

 

有害捕獲後のクマの死体の、取り扱いについて(2019年6月、熊森ききとり)

ドングリ運びについての日本熊森協会の見解 2004年11月.pdf

当時、主原憲司先生の指導の元、ブナ・ミズナラは、地域によって固有の遺伝子を持つようになっているため、遺伝子が攪乱されるのを防ぐため運びませんでした。

熊森が運んだクヌギ、コナラ、マテバシイは江戸時代の苗木の移動なども調べてみて、祖先が昔、各地に植えてまわったものであり、遺伝子に地域差がないことがわかって運びました。

広葉樹の種苗の移動に関する遺伝的ガイドライン 森林総研2011年3月

12ページ クヌギ

クヌギは葉緑体DNA及び核DNAともに 遺伝的分化程度は低いという結果がえ られました。有意な遺伝的な分化が存 在しないため、日本国内での種苗の移 動制限はありません。  また核DNAのパターンでの色の濃淡 は遺伝的分化程度を表し、濃い色ほど 遺伝的分化が明瞭であることを示します。 この場合は色が薄いため、遺伝的分化 程度が低いことを意味しています。

2016年兵庫県クマ狩猟再開の前に、熊森が発表

<集落にクマ等の野生動物が出て来ないための2法>

×1、狩猟や有害駆除で野生動物を大量殺害する。→短絡的残虐水源の森を失う
○2、自然の山を復元して野生動物たちを山に帰し、棲み分けを復活させる。
    →賢明。地元や動物たちに優しいだけではなく、水源の森を未来永劫に確保できる。

被害防除、生息地復元で対応してこそ人間です。クマ対応こちらをクリック

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逃げ場なし 隠れ場なし  
ここで撃つ  全ての命を大切に思う国民の声を兵庫県へ→

<くまもりによる野生グマの保護運動成果>

当法人は1997年の会設立以来、野生のクマたちと彼らが造る保水力抜群の最高に豊かな森(熊森)を保全・復元するために、山の実りゼロという異常な大凶作年、公園で集めたドングリを、研究者の指導も受けて、生態系をかく乱しないよう細心の注意を払いながら、クマたちが山から出てくる場所に運び、クマたちが出て来て有害駆除されないようにしたり、奥山生息地の人工林の間伐や皆伐を進め、生息環境である自然林を復元・再生させるなど、全力で保護活動に励んでまいりました

 くまもりは、クマと森を守る、日本最大の実践自然保護団体です。


1992年、兵庫県ツキノワグマ推定60頭絶滅寸前の報を受けて、当法人は行政や地元にも働きかけ、あらゆる手段を使って絶滅回避をめざしてきました。

当法人会長は、2000年以来ずっと、兵庫県の検討会の委員を務めています。

現在、生息地の復元の方が進んでいないため、予断を許しませんが、生息推定数は増加。兵庫県は2011年、クマは絶滅緊急事態を脱したと発表しました。

 

2015年5月6月 三重県が発信器を付けて滋賀県で放獣したいなべ市クマについて

当協会は、滋賀県多賀市で人身事故を起こしたクマと、三重県が放獣したクマは、クマは1日19キロも動けないので別グマであるとして、捕殺しないよう要望し続けました。

6月30日、上記クマの今後について、関係自治体21名(大垣市、海津市、養老町、いなべ市、桑名市、岐阜県、三重県)が協議を行った結果、以下のようになったそうです。

(1)住民が不安に陥っているので、檻13基をかけて捕獲する。(実質は、殺処分だそうです。)

●(くまもり) 絶句。人間には、山中に潜んでいるクマを殺す権利などありません。

(2)クマの所在地調査は継続する。

●(くまもり) これが住民を不安に陥れている原因なのです。気づいてください。

(3)住民への啓発活動を行う。

・(くまもり)大いに賛同。以下パンフレットや10分弱映像がとてもよく出来ているので広めましょう。

岐阜県庁作成パンフレット ツキノワグマとは

短編映画:宮沢正義氏「循環」 監督白鳥哲

 

他の都道府県の「クマと森の保護・保全」についても、本部、支部一体となって取り組んでおります。

 

<くまもりによる飼育グマの保護運動成果>

2012年、経営破たんした秋田県八幡平クマ牧場で起きた従業員死亡事故のあと、1200万円の基金も集め、牧場に取り残された29頭のクマたちの全頭救命・終生保護飼育を求める大運動を展開しました。

秋田県のご尽力により、全頭救命が決定。クマたちは現在、動物福祉に配慮して建設された秋田県阿仁のくまくま園で、全頭大事に終生保護飼育されています。

当法人会長は、阿仁くまくま園のクマたちに関する秋田県の協議会の委員を当初よりつとめています。

 

<くまもりが現在取り組んでいるクマ保護>

2014年度大阪府で誤捕獲されたツキノワグマは「鳥獣保護法」にのっとって放獣されるべきでしたが、貰い手を探したが見つからなかったとして、大阪府は殺処分を決定しました。当協会はこのクマの保護飼育を決定し、大阪府豊能町高代寺に熊保護施設を建設しました。2015年4月から、お寺と熊森で協力して、このクマの保護飼育を行っています。


以下は、動物を殺すことしか考えていない研究者が考え、専門知識のない官僚が決めた環境省の方針だと思われます。大多数の国民は、胸がつぶれると思います。ご参考までに。

「平成26年度クマ類保護管理検討会」
資料はこちら
平成27年1月13日環境省自然環境局主催)

配布資料その1 その2 その3pdf

検討資料その1 その2 その3pdf


大阪府豊能郡豊能町で誤捕獲されたクマの経過

熊森ニュースから右側下トピックスより「豊能町誤捕獲クマ」をクリックすると古い記事が読めます

撮影:佐藤嘉宏氏 撮影地:岩手県

全国春グマ猟聞き取り結果


●クマによる人身事故を避ける

<人身事故はなぜ起きるか>

ツキノワグマに人を襲う習性はありません。身体は大きいのですが、大変臆病な動物で、人を恐れています。山中では昼行性ですが、人家近くでは人を恐れて、夜間や早朝などに動きます。うっかり人間に出会ってしまうと、恐怖のあまり、人間を前足ではたいて、そのスキに逃げようとします。これがクマによる人身事故です。

<人身事故を防ぐには>

◎大声や笛・鈴などで、クマに人間の存在を早めに伝えること。そうすれば、クマは自分から、そっと立ち去ります。

◎うっかり出会ってしまった時は、クマをこわがらせないように、クマに優しいことばをかけながら、少しずつあとずさりして離れてやってください。怒ったり棒や石を投げたりすると、クマは人間にやられると思って、走り寄ってきて、人間をはたいて逃げることがあります。

◎クマを放獣するとき、お仕置きと称して、トウガラシスプレーを吹き付けたり、花火や棒で脅すと、クマは人間に対して必要以上の恐怖感を持つようになり、次に出会った人間に対して、パニックを起こし、人から逃げたい一心で、人身事故を起こすのではないかと予測されます。→誤捕獲グマの放獣にあたっては、何もせずにそっと逃がしてやるのがいいと思われます。

<山で子グマを保護しないでください>

山で子グマに出会ったら、必ず近くに母熊がいます。

勇敢な母熊は、子供を守ろうとして人間にとびかかってきます。子に対する母の愛は人間以上です。すぐにその場を静かに立ち去って下さい。

臆病な母熊の場合、人間が立ち去るのを物陰に隠れて待っています。子グマを見守っていたが、母熊がいつまで待っても現れなかったからとして、子グマを保護したと持ち帰る人がいます。これは保護ではなく誘拐にあたります。母熊が子グマを見捨てることはありませんので、心配せずにそこに子グマを置いて帰ってきましょう。

 

ツキノワグマの生態と被害防止 秋田森づくり活動サポートセンター

クマニュース

2010年度 ツキノワグマによる人身事故一覧
(門崎允昭 日本熊森協会顧問との共同調査)