【週末特集】ホーチミンに歌舞伎町が登場?! 話題の居酒屋「チルタウン」へ行ってみた
2020年6月17日更新
目次
「チルタウン(Chill Town)」って?
みなさん、ホーチミンの若者に今話題の「チルタウン」をご存知でしょうか。
「チルタウン(Chill Town)」は、東京のネオン街を模した看板が並ぶ居酒屋で、昨年末にトゥードゥック区にオープンしました。
両側の壁にネオン看板が連なるフェイクな東京の様子を楽しんだり、写真を撮ったりするのが、若者の間で人気のようです。日本語は間違えまくっていますが、とにかく日本が話題になっているのは、日本人としては嬉しい限り。
このチルタウン、ホーチミン中心部からはちょっと遠い場所にあるのですが、週末を利用して出かけてみました!
ホーチミン有名5つ星ホテルが最大76%OFF「チルタウン(Chill Town)」のアクセス
チルタウンは、ホーチミン中心街から北東に位置する、トゥードゥック区にあります。私たちはホーチミンの日本人街レタントンから出発したのですが、バイクで45分ぐらいかかりました(小雨だったので、晴れの日はもう少し早く着くかもしれません)。
トゥードック区の中でも栄えた場所の大通り沿いにあります。外観はこんな感じでとても目立つので、迷うことはないと思います。
しかし、ベトナムの日常風景の中にいきなり歌舞伎町みたいな界隈が現れると、違和感がすごいですね……
バイクで来た人は、チルタウンのすぐ左の道を入って数十メートル進んでください。無料の駐車場があります。屋根もあり、100台以上停められるよう大きな駐車場なので、安心だと思います。
「チルタウン(Chill Town)」の外観・内装
歌舞伎町風の入り口をくぐると、そこはにせものの看板が連なるネオン街。小さな二階がある、高い屋根のある半屋外のスペースで、壁に街が描かれているという作りです。屋根があるので雨の日も濡れることはありません。中にいろいろな店があるわけではなくて、あくまで看板だけです。
一階にはイスとテーブルが並べられています。雨の日曜日の早い夕方だったので空いていましたが、それでも2,3割の席は埋まっていました。
情報量がものすごいので、順番に見て行きましょう……
まず入って左側、建物の中に鳥居があります。鳥居には「スカイゲート」の文字が(スカイゲート……?)。
鳥居の下はタピオカミルクティ―スタンドのようです。
その反対側では力士がお出迎え。反転した「だめです」「だめです」はいったい何……(はじめ、STAFF ONLYの扉かな?と思ったのですが、扉じゃなくてただのハリボテでした)。
鳥居の隣には、なぜか七夕の短冊がありプチ神社ゾーン。ちょうどいい椅子もあり写真スポットとして機能していました。
天井は赤ちょうちんがびっしり。書いてある文字はなぜか「料理」「拉面(麺ではない)」。
自動販売機もありますが、フェイクです。ベトナムには自動販売機がほとんどありませんから、これも日本らしさの一つなのかもしれません。
なんでか分かりませんが、ちょいちょい看板が反転してたり、上下逆だったりします。
どうやらネットのバナーをとったようで、三菱食品の看板にはこんなミスも……。
ネオン街は、あくまで壁に看板が再現されているだけで、実際のお店があるわけではありません。ハリボテで窓や扉が再現されていることはありますが、中へは入れません。
これはお手洗いへいく通路なのですが、まるでゴールデン街のスナックのような看板たち(なぜ独立とか団結とかいう語彙が出てくるんだろう……)。
では二階へ行ってみます。二階というよりちょっとした半二階みたいなコーナーで、ここに客席は無く、写真スポットだけです。二階は、日本の地下鉄(?)の駅がイメージされています。ベトナムにはまだ地下鉄がありませんから、駅というのもモチーフも、ベトナム人にとっては新鮮なのかもしれませんね。
一階から二階へ向かう階段横の壁はこんな感じでマンガコーナー。ここを背景に写真を撮るのもなかなか良いです。
二階から見下ろした一階の様子。二階から記念撮影すると、ネオン街がばっちり背景に入り込み、まるで歌舞伎町に行ってきたような写真がとれます。このあたりはよく計算されているなあと思いました。
内装は地下鉄の駅っぽいのに、新幹線の看板があったり、結構でたらめです。
歌舞伎町を再現してると思いきや、関西の駅の名前が……。
読めないひらがなと、まさかのワールドトレードセンターの名前。なんかもうどこまでがギャグなのか偶然なのか分かりません……。
こんな感じで、日本人からするとツッコミどころ満載ですが、一緒に行ったベトナム人やアメリカ人は、電車に乗るポーズや、待つポーズで写真撮影するなど、かなり楽しんでいました。
「チルタウン(Chill Town)」のメニュー
続いてはメニューのご紹介です。
こんな感じで、メニューは一枚の紙におさまる程度で、そんなに多くないです。飲み物は、ビール、カクテル、モクテル、ソフトドリンクなど。それからシーシャ(水タバコ)もあります。こちらは、バイオレットモクテル(59,000VND・約300円)。
きれいなドラゴンフルーツ色です。ドリンクの中にもドラゴンフルーツ果肉が入っていて、つぶつぶしておいしかったです。
食べ物も十数種類くらいあり、こちらは、餃子。(65,000VND(約320円)。日本式と書いてあったので注文してみたら、残念ながら揚げた餃子が来ました……。
がっかりしたのですが、意外とおいしかったです。ニラとひき肉がたっぷりはいった日本風の餃子を、まるまる揚げた感じです。ソースがマヨネーズとチリソースで、かなりジャンクな味なのですが、くせになってしまいました。
正直、食べ物には期待しないでいったのですが、思ったよりおいしかったです。他のテーブルを見ても、そんなに高くないのに量が多くて、おいしそうな料理が多かったです。ただ、日本の料理は無い(日本式と書いてあっても、そうじゃない)ので、そこは割り切った方がいいです。
まとめ
以上が「チルタウン」のご紹介でした。正直、誰にでもおすすめできるスポットではないですし、写真映えを計算して作りこまれた場所なので、逆に「わざわざ行ったのに、写真ほどじゃなかった」と思う人も多いと思います。でも「外国人が作るウソの日本」が大好きな私としては、行く価値がありました。間違った日本語を面白がれる人には、おすすめです! あと、日本人以外と行くと、意外なところを面白がってくれて、楽しめるかもしれません。
日本にいたら絶対に行けないこんなお店を体験できるのも、海外暮らしの醍醐味だなあと思いました。ホーチミンの定番スポットに行き尽くしてしまった人、退屈してちょっと遠出したい人は、ぜひチェックしてみてください。
チルタウン(Chill Town)
住所:07A To Vinh Dien, Linh Chieu, Thu Duc
電話番号:07.05.33.07.07
営業時間:17~翌2時
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